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赤ちゃんの運動機能の発達順番と平均時期【まとめ】

ikujilog

まーさ

赤ちゃんの運動機能ってどういう風に発達するの?平均の時期も気になる。

赤ちゃんの発達はいろいろありますが、中でも運動能力(運動機能)の発達を見るのは楽しいですよね。

個人差があるので発達の順番が前後したり、飛ばしたり、遅れたりはありますが、一般的に乳幼児の運動機能は以下の順番で発達します。

首すわり

寝返り

寝返り返り

ズリバイ

お座り(ひとり座り)

ハイハイ

つかまり立ち

つたい歩き

ひとり歩き

運動機能は生後2-3ヶ月から1歳6ヶ月ごろに発達するもので、平均より多少遅くても過剰な心配はいりませんし、多少早くても「天才!?」と考えるものじゃありません。

とはいえ、我が子の運動機能の発達時期と平均的な時期を比べたくなるのが親心。子供の成長に一喜一憂するのも、楽しい育児の一つのあり方だと思います。

そこで今回は、厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」を元に乳幼児の運動機能の発達時期をお話します。

乳幼児身体発育調査とは

まーさ

乳幼児身体発達調査ってどういう調査なの?

乳幼児身体発育調査とは、厚生労働省管轄で10年に1度行われる乳幼児の身体発育状況の調査のことです。

赤ちゃん

乳幼児身体発育調査は、これまでに平成12年と平成22年の10年毎に行われています。

調査の対象は一般調査と病院調査があり、一般調査では無作為3,000地区の「乳幼児一斉健診」の記録、病院調査は1ヶ月健診など「乳幼児定期健診」の記録が使われます。

今回使用する乳幼児身体発育調査のデータは、平成22年度(2010年)のものです。

一般調査票|7,652人
病院調査票|4,774人

平成22年度乳幼児身体発育調査|厚生労働省

赤ちゃんの運動機能の発達

1.首すわりの平均的な時期

首すわりは、赤ちゃんの運動機能の最も基本的で最も重要な発達です。調査結果によると、首すわりは生後3-4ヶ月ごろには6割を超え、生後4-5ヶ月ごろには9割を超えます。

首すわり時期の目安

  • 生後02-03ヶ月未満:11.7%
  • 生後03-04ヶ月未満:63.0%
  • 生後04-05ヶ月未満:93.8%
  • 生後05-06ヶ月未満:98.7%
  • 生後06-07ヶ月未満:99.5%

首すわりの定義は以下の通りです。

「首すわり」は、乳幼児を仰向けに寝かせ、両手を持って引き起こしたとき、首が遅れないでついてくるとき「できる」とした。遅れた場合は引き起こし加減を少しもどして、再検した。再検してなお遅れる場合は「できない」とした。

首すわりの詳細は、以下を参考にしてください。

2.寝返りの平均的な時期

寝返りは、赤ちゃんが初めて自分の力で体勢を変える行為です。調査結果によると、寝返りができる子は生後4-5ヶ月で約5割、生後6-7ヶ月で9割を超えます。

寝返り時期の目安

  • 生後02-03ヶ月未満:1.1%
  • 生後03-04ヶ月未満:14.4%
  • 生後04-05ヶ月未満:52.7%
  • 生後05-06ヶ月未満:86.6%
  • 生後06-07ヶ月未満:95.8%
  • 生後07-08ヶ月未満:99.2%
  • 生後08-09ヶ月未満:98.0%

寝返りの定義は以下の通りです。

「ねがえり」は、左右どちらかの方向にでも仰位から腹位にかわることができるものを「できる」とした。

寝返りの詳細は、以下を参考にしてください。

3.寝返り返りの平均的な時期

寝返り返りは「乳幼児身体発育調査」の調査項目じゃないので、平均的な時期の目安はわかりません。

わたしの感覚では、寝返りができるようになって数週間-1ヶ月で片側の寝返り返りができるようになり、両方の寝返り返りができるまでは1ヶ月以上かかるイメージです。

そのため、寝返り返りの目安は生後5-6ヶ月ごろです。

4.ズリバイの平均的な時期

ズリバイも「乳幼児身体発育調査」の調査項目じゃないので、平均的な時期の目安はわかりません。

ズリバイからハイハイに移行するには1ヶ月ほどかかるため、ズリバイの時期の目安は生後6-7ヶ月過ぎが目安です。ズリバイの詳細は、以下を参考にしてください。

5.お座り(ひとり座り)の平均的な時期

お座り(ひとり座り)は、赤ちゃんが寝転がった体勢から目線が変わる運動機能の発達です。調査結果によると、お座りができる子は生後7-8ヶ月で7割、生後9-10ヶ月で9割を超えます。

お座り時期の目安

  • 生後04-05ヶ月未満:0.5%
  • 生後05-06ヶ月未満:7.7%
  • 生後06-07ヶ月未満:33.6%
  • 生後07-08ヶ月未満:68.1%
  • 生後08-09ヶ月未満:86.3%
  • 生後09-10ヶ月未満:96.1%
  • 生後10-11ヶ月未満:97.5%
  • 生後11-12ヶ月未満:98.1%
  • 生後12-13ヶ月未満:99.6%

お座り(ひとり座り)の定義は以下の通りです。

「ひとり座り」は、おおむね1分以上支えなしですわっていられるもので、このとき両手を床についていないものを「できる」とした。

お座り(ひとり座り)の詳細は、以下を参考にしてください。

6.ハイハイの平均的な時期

ハイハイは、四つん這いで移動する運動機能の発達で、手足を動かす行為が脳の発達も促進します。調査結果によると、ハイハイができる子は生後7-8ヶ月で約5割、生後9-10ヶ月で9割を超えます。

ハイハイ時期の目安

  • 生後04-05ヶ月未満:0.9%
  • 生後05-06ヶ月未満:5.5%
  • 生後06-07ヶ月未満:22.6%
  • 生後07-08ヶ月未満:51.1%
  • 生後08-09ヶ月未満:75.4%
  • 生後09-10ヶ月未満:90.3%
  • 生後10-11ヶ月未満:93.5%
  • 生後11-12ヶ月未満:95.8%
  • 生後12-13ヶ月未満:96.9%
  • 生後13-14ヶ月未満:97.2%
  • 生後14-15ヶ月未満:98.9%
  • 生後15-16ヶ月未満:99.4%
  • 生後16-17ヶ月未満:99.5%

赤ちゃんは、お座り(ひとり座り)とハイハイができるようになると、ハイハイで興味対象物に向かい、お座り(ひとり座り)をして興味対象物で遊ぶようになります。

ハイハイの定義は以下の通りです。

「ハイハイ」は、はって移動できるものを「できる」とした。

ハイハイの詳細は以下を参考にしてください。

7.つかまり立ちの平均的な時期

つかまり立ちは、赤ちゃんが初めて両足で立って体を支える運動機能の発達です。調査結果によると、つかまり立ちができる子は生後8-9ヶ月で6割近く、生後11-12ヶ月で9割を超えます。

つかまり立ち時期の目安

  • 生後05-06ヶ月未満:0.5%
  • 生後06-07ヶ月未満:9.0%
  • 生後07-08ヶ月未満:33.6%
  • 生後08-09ヶ月未満:57.4%
  • 生後09-10ヶ月未満:80.5%
  • 生後10-11ヶ月未満:89.6%
  • 生後11-12ヶ月未満:91.6%
  • 生後12-13ヶ月未満:97.3%
  • 生後13-14ヶ月未満:96.7%
  • 生後14-15ヶ月未満:99.5%

つかまり立ちの定義は以下の通りです。

「つかまり立ち」は、長時間かかっても何かにつかまってひとりで立ちあがれば「できる」とし、他人が立たせてやって立っているものは「できない」とした。

つかまり立ちの詳細は以下を参考にしてください。

8.つたい歩きの平均的な時期の目安

つたい歩きも「乳幼児身体発育調査」の調査項目じゃないので、平均的な時期の目安はわかりません。

つかまり立ちからつたい歩きへの移行はとても早く、早い子はつかまり立ち(生後8-9ヶ月で6割近く)から1-2週間でつたい歩きが上手にできるようになります。

つたい歩きの詳細は以下を参考にしてください。

9.ひとり歩きの平均的な時期

ひとり歩きは、赤ちゃんが初めて1人で歩く運動機能の発達です。調査結果によると、ひとり歩きができる子は生後12-13ヶ月で5割弱、生後15-16ヶ月で9割を超えます。

ひとり歩き時期の目安

  • 生後08-09ヶ月未満:1.0%
  • 生後09-10ヶ月未満:4.9%
  • 生後10-11ヶ月未満:11.2%
  • 生後11-12ヶ月未満:35.8%
  • 生後12-13ヶ月未満:49.3%
  • 生後13-14ヶ月未満:71.4%
  • 生後14-15ヶ月未満:81.1%
  • 生後15-16ヶ月未満:92.6%
  • 生後16-17ヶ月未満:100.0%

ひとり歩きの定義は以下の通りです。

「ひとり歩き」は、物につかまらないで、2~3歩あるくものを「できる」とした。

ひとり歩きの詳細は、以下を参考にしてください。

定期健診で運動機能発達の確認

運動機能の発達目安

乳幼児は首すわり、寝返り、寝返り返り、ズリバイ、お座り、ハイハイ、つかまり立ち、つたい歩き、ひとり歩きを順番通り習得するわけじゃありません。

ただし首すわりがないと他の運動機能は発達しませんし、ひとり歩きができるのに他の運動ができないことも考えにくいです(性格的にしないことはある)。

つまり赤ちゃんが生まれてから1年6ヶ月の間に、これらの運動機能の発達が順不同でも見られれば親として一安心ということです。

もちろん運動機能の発達時期が平均より大きく遅れているなら、機能障害の発見のきっかけになるので基準を知っておくことは大切です。

必要な運動機能の発達は乳児検診でチェックされるので、運動機能の遅れが見られる場合は医師に相談してアドバイスをもらうようにしましょう。

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