パパ
男性にとって、産まれたばかりの赤ちゃんはとても気を使います。パパやじいじは赤ちゃんを抱っこすることが怖いんです。
その理由は赤ちゃんの首がすわってないからですね。
ママも初めての抱っこは緊張しますが、授乳やおむつ替え、沐浴などが始まり、毎日抱っこするので怖がっていられません。
- 赤ちゃんの首っていつすわるの?
- そもそも首がすわるってどういう状態なの?
- 首すわりってどうやって確認するの?
- 早く首がすわる練習ってどうすればいい?
ママはパパにも早く赤ちゃんに慣れてほしいと思ってます。そのため、首すわりに関する知識をパパと共有することはとても大切なんです。
首すわりを確認したい人、首がすわってるか心配な人はこの記事を最後まで読んでください。
目次
首がすわるってどういう状態
まーさ
赤ちゃんの首がすわっている、すわっていないなど表現しますが、すわるは「座る」じゃなく「据わる」です。
首がすわっていないとは、体の中で一番重い頭を支える首の筋肉、神経が十分に発達してないため、自分で頭を持ち上げて安定できない状態のことです。
赤ちゃんの首すわりは大切です。たとえば大人がスノボで後ろ向きに転んでも、頭をぶつけるのは稀です。転んだときに、首の筋肉が頭をぶつけないように守るためです。
ところが、首がすわってない赤ちゃんを縦抱きすると首はふらふら……。体を少しでも後ろに傾けると、赤ちゃんは首を支えられずに頭が後ろに倒れてしまいます。
成人の頭の重さは5-6kg、体重比で6-13%ほど。対して赤ちゃんの頭の重さはおよそ1kg、体重比で30%以上もあります。
そのためちょっとした動きでも頭が重りになって頚椎を損傷してしまいます。首がすわってないと体を動かすことも、首を左右に振ることもできません。
赤ちゃんの首すわりは何ヶ月ごろ?
まーさ
赤ちゃんが首を支えられるのは生後3ヶ月が目安です。このころ首周りの筋肉が発達して、ようやく重い頭を支えられるようになります。
首すわりは、赤ちゃんの身体機能が発達するための最も基本的で最も重要な運動機能です。首すわりは生後3-4ヶ月に6割を超え、生後4-5ヶ月には9割を超えます。
- 生後02-03ヶ月未満:11.7%
- 生後03-04ヶ月未満:63.0%
- 生後04-05ヶ月未満:93.8%
- 生後05-06ヶ月未満:98.7%
- 生後06-07ヶ月未満:99.5%
厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」によると、首すわりの定義は以下の通りです。
乳幼児を仰向けに寝かせ、両手を持って引き起こしたとき、首が遅れないでついてくるとき「できる」とした。遅れた場合は引き起こし加減を少しもどして、再検した。再検してなお遅れる場合は「できない」とした。
首すわりは突然しっかりするんじゃなく、早い子は生後2ヶ月前後から首がすわり始めます。そして、首がすわって安定したと言えるのは生後5-6ヶ月ごろです。
生後3ヶ月で何となく首がしっかりしてきたと感じても、赤ちゃんの姿勢が安定するまでは気をつけて抱っこしてください。
赤ちゃんの首すわり確認方法
パパ
赤ちゃんとのコミュニケーションに抱っこは必須です。抱っこが怖い男性陣は、生後2-3ヶ月過ぎに首がすわったかどうか確認してください。
おもちゃを追って首が横に向くか
音が鳴るおもちゃが好きな赤ちゃんには、仰向け状態でおもちゃを見せながら左右に動かしたときに、頭を動かして動きを追えるか確認します。
おもちゃを追ってゆっくり首を左、右に振ることができると首周りの筋肉がついてきた証拠です。
うつ伏せ寝で頭が持ち上がるか
お風呂あがりなど身体が温まっているときに赤ちゃんをうつ伏せに寝かせて、赤ちゃんが自分で頭を持ち上げられるか確認します
首がすわっていれば、赤ちゃんは頭を持ち上げようとします。赤ちゃんが数秒でも正面を見られれば、だいぶ首がすわってきた証拠です。
縦抱きで首に力が入っているか
赤ちゃんがうつ伏せ寝で頭を持ち上げたら、頭を自分で支えられるか確認します。
縦抱きにして首がピンとしていれば首がすわってきた証拠です。前後左右にゆっくりと少しだけ傾け、赤ちゃんが頭を支えられるかも確認しましょう。
必ず首のすぐ後ろに手を添えて、赤ちゃんの頭を支えられるようにしてください。
仰向けから起こして頭がついてくるか
最後に仰向けの赤ちゃんの体を引っ張って起こすときに、赤ちゃんの頭が遅れずについてくるか確認します。これを「引き起こし反射」と言います。
両腕を持ってゆっくり引っ張ったときに赤ちゃんの頭が遅れずについてくれば首がすわってると言えます。
赤ちゃんの首すわり練習法
まーさ
今後いろんな動作をするには首すわりが大前提ですが、赤ちゃんに首を動かす気がないのに無理はダメです。
うつ伏せに寝かせる
赤ちゃんの首すわりの助けになる運動は、時間を決めてうつ伏せに寝かせることです。
たとえば、お風呂上がりに赤ちゃんをうつ伏せに寝かせて様子をみましょう。脇の下に薄く硬めのクッションなどを敷くと、赤ちゃんが頭を持ち上げる助けになります。
赤ちゃんの興味をひく
好奇心が強い赤ちゃんは何とか首を動かそうとしますが、そうではない赤ちゃんは床にベターーっと寝そべったままです。
ママは赤ちゃんががんばって首を持ち上げるように声をかけをしたり、お気に入りのおもちゃで興味を引いてください。
嫌がったら別の日にトライ
赤ちゃんがうつ伏せを嫌がったり、首を持ち上げようとしないなら2-3分でやめて明日またトライしましょう。
首がすわってない赤ちゃんがうつ伏せを気に入った様子でも、放置しないでください。窒息や乳幼児突然死症候群(SIDS)などが起きる可能性があります。
首がすわる前に縦抱きしてもいいの?
パパ
首がすわってなくても縦抱きはできます。縦抱きしたときに首とおしりを支えていれば新生児でも授乳も楽ですし、コミュニケーションも取りやすいですよ。
首をしっかり支えずに横抱きするなら、支えた縦抱きの方がよっぽど安全です。
ただし人間の重い頭は脊柱のS字カーブで、支える負担が軽減されます。脊柱のS字カーブが未完成の赤ちゃんには長い時間の縦抱きは負担になるので注意です。
パパも授乳することはあるので、縦抱きの授乳方法も押さえておきましょう。
赤ちゃんの首すわりからひとり歩きまでの運動機能の時期が気になる人は、以下を参考にしてください。それぞれの練習方法も合わせて説明しています。