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つたい歩きはいつから?しないときの練習方法と安全対策

赤ちゃんのつたい歩きは何ヶ月から?.jpg

「うわっ!立った!立ったよ!」赤ちゃんがつかまり立ちをしたときは、本当に感動しますね。ママが座っていても、赤ちゃんと目線が同じなので成長を実感します。

つかまり立ちができたら、次は「つたい歩き(つたい歩き)」です。つかまり立ちに必要な身体機能が備わっていれば、つたい歩きはすぐにできるようになります。好奇心旺盛な赤ちゃんなら、つかまり立ちから1-2週間ほどでしょうか。

さて、赤ちゃんがつたい歩きをするうえで、ママはこれまで以上に部屋の片付けを徹底しなくてはいけなくなります。

「これまでハイハイで家中動きまわってたから、変わんないでしょ?」

いいえ、移動範囲はつたえる場所なのでハイハイよりも狭くなりますが、壁や家具をつたって歩く赤ちゃんには高さが加わります。ハイハイをする赤ちゃんの目線は30cmほどですが、つたい歩きをする赤ちゃんの目線は70cmほどになります。

もし、床上1m以下の棚などに、赤ちゃんが興味を示しそうなタバコや薬や電池などが置いてあると危険です。

そこで今回は、赤ちゃんがつたい歩きをする際に注意する安全対策、つたい歩きの練習方法についてお話します。

つたい歩きとは

つたい歩きとは、赤ちゃんがテーブルやベビーベッド、ソファなどに掴まったり、壁などに手をついて伝いながら移動することを言います。つたい歩きに明確な定義はありませんが、まずはまっすぐつかまり立ちをできていることが前提です。

赤ちゃんがつたい歩きを始めた当初は、カニ歩きで足を引きずってたどたどしく歩くため、バランスを崩して尻もちをついたり、四つん這いになったり、前のめりに派手に転んでしまうこともあります。

ただ、足の出し方も一歩づつで動きも遅いため、ママは比較的安心して見ていられるでしょう。たまに転んで泣くこともありますが、それもご愛嬌です。

つたい歩きを始めたばかりの赤ちゃんは、一生懸命なため、普段興味を示しそうなものがあっても目もくれません。

ところが、つたい歩きに慣れて身体のバランスが取れてくると、急に動きが早くなります。両足でもしっかり立てるため、手は何かに掴まるというより、添えるだけ。興味対象にも一直線に向かうようになります。

また、つたい歩きの体重移動がスムーズになると、進行方向に身体を向け、足を交互に出せるようになります。手押し車を押すこともできるようになりますね。

赤ちゃんがここまで来るには少し時間がかかりますが、「ひとり歩き」はもうすぐです。

つたい歩きの時期はいつから

つたい歩きは、赤ちゃんがつかまり立ちを繰り返す過程で、すぐに始めようとします。そのため、つかまり立ちの時期とつたい歩きの時期はあまり離れていません。

つかまり立ちの前に十分にハイハイで動きまわり、手足の筋肉、腰回りの筋肉、体幹が鍛えらた赤ちゃんであれば、つかまり立ちから1-2週間かからずに上手につたい歩きができる子もいます。

ちなみに、つたい歩きは厚生労働省の「乳幼児身体発育調査」項目に入っていないため、平均的な時期はわかりません。そのため、つかまり立ちの時期を目安にしましょう。

つかまり立ち時期の目安

  • 生後05-06ヶ月未満:0.5%
  • 生後06-07ヶ月未満:9.0%
  • 生後07-08ヶ月未満:33.6%
  • 生後08-09ヶ月未満:57.4%
  • 生後09-10ヶ月未満:80.5%
  • 生後10-11ヶ月未満:89.6%
  • 生後11-12ヶ月未満:91.6%
  • 生後12-13ヶ月未満:97.3%
  • 生後13-14ヶ月未満:96.7%
  • 生後14-15ヶ月未満:99.5%

つかまり立ちの平均的な目安が生後8-9ヶ月ごろなので、つたい歩きができるのは9-10ヶ月ごろと考えて良いですね。

つかまり立ちからつたい歩きまでに少し時間がかかっても、つかまり立ちができていれば心配する必要はありません。後は赤ちゃんの性格の問題です。

ただし、つたい歩きがスムーズでも、すぐに「ひとり歩き」ができるわけではありません。ひとり歩き開始時期の目安は1歳過ぎなので、つたい歩きの期間はおよそ2-3ヶ月ほどあります。

ここまでポンポンといろいろなことを1ヶ月単位でマスターする赤ちゃんを見ているママは、「あれ?ひとり歩き遅くない?」と思うかもしれませんが、ひとまず1歳を過ぎるまでは様子を見ても良いと思います。

つたい歩きの準備と安全対策

赤ちゃんが頻繁につかまり立ちをしているなら、つたい歩きの練習はとくに必要ありません。ママはどんどんうまくなる赤ちゃんの歩みを見逃さないように楽しんでください。

ただし、赤ちゃんがつたい歩きを安全に行うために、注意しなければいけないことがいくつかあります。

周囲に物を置かない

赤ちゃんの行動範囲におもちゃ以外で赤ちゃんが興味を示しそうなもの、危険なものを置かないことは基本中の基本です。

つたい歩きを始めたばかりの赤ちゃんはたくさん転びますが、しっかりと膝を折り曲げ、尻もちや四つん這いができれば、ママが張り付いて注意する必要はありません。

テーブルの上などに小物を置かない

乳幼児の平均身長は1歳児が70cm台、2歳児で80cm台、3歳児は90cm台ほどです。そのため、赤ちゃんはつかまり立ちができると、テーブルや低い棚の上には手が届くようになります。

誤飲予防のために、大切なものや小物は床から1m以上の場所に片付けるようにしましょう。誤飲は最低限3歳まで、できれば6歳まで気を付けなければいけません。とくに以下のものに気を付けましょう。

危険な誤飲対象物例

  • 画鋲・ホッチキスの針など
  • ボタン電池
  • 大人用の強い薬
  • タバコ
  • 灯油

また、誤飲しない大きさのものでも、割れ物や硬い物は置かないようにしましょう。掴んで投げるので……。

ジョイントマット・カーペットなどを敷く

赤ちゃん・子供がいるお家に行くと9割はある(わたしの感覚)ジョイントマットやタイルカーペットを敷きましょう。赤ちゃんの行動範囲に敷けば、倒れたときも衝撃を吸収してくれますし、汚れても部分的に洗えるため便利です。

ジョイントマットやタイルカーペットは種類が多いのですが、おすすめは以下のような床に吸着して取り外しが簡単、防音・防炎で、厚さ10mm以上のものです。「えっ、そんな厚いの?」と思うかもしれませんが……3-4歳になったらわかります、絶対必要です(^_^;)

タイルカーペット

⇒組み合わせ自由なcucanのタイルカーペット

赤ちゃんに安全、汚れない、家具跡が付かない、床が傷つかないなど、わたしにとっては今のところメリットしかないので、各部屋に敷き詰めまくっています。

ちなみに、江戸間、京間などと言いますが、それは昔の建物の話で、現在はいわゆる団地間がほとんど(のはず)です。その場合の必要枚数は、6畳で63枚、8畳で81枚、10畳で99枚になると思います。もちろん、部屋の形などで必要枚数は異なります。

家具の角(コーナー)に衝撃吸収材を貼る

つたい歩きで一番怖いのは、バランスを崩して家具の角に頭や目をぶつけることです。そのため、家具にはL字の衝撃吸収材を取り付けましょう。

市販の衝撃吸収材でサイズが合わない場合は、ちょっと不細工になりますがウレタンフォームをカットして取り付けましょう。どうせ、1年ほどなので見た目よりも安全性を重視してください。

家具自体の転倒を防止する

赤ちゃんは1歳で10kg近くになります。10kgあると、絵本用の本棚や小さなラックなど軽めの家具は倒れます。ズレたり転倒しないようにL字金具や突っ張り棒で固定してください。

テーブルクロスなどは使わない

テーブルにかけるテーブルクロスやソファーカバー、また薄手のカーペット類は滑るため使わないようにしましょう。

つたい歩きをする赤ちゃんは、手や足などに力が入っています。手で支えたり、足で踏ん張るときに滑ってしまうと、尻もちや四つん這いができずにケガをするかもしれません。

引き出しストッパーを使う

引き出しストッパーはハイハイのときから使っているママも多いとは思いますが、つたい歩きをすると高い位置の引き出しも開けられるようになります。

1mほどの高さにある引き出しは大人にとって使い勝手が良いのですが、赤ちゃんも興味をそそられる高さのため、引き出しが開かない工夫が必要です。引き出しストッパーがなければ、応急処置として厚紙を挟んでおくと、赤ちゃんは引き出しを開けられません。

本棚に目隠し用の布をかける

本棚の多くは、本をむき出しに収納するタイプですね。ただ、赤ちゃんは本を見つけると、上から下まで全て引っ張り出します(^_^;)

気付いたら「やりやがったな……(#^ω^)」ということも1度や2度ではありません。そのため、布をかけて見えないようにしましょう。それだけで本の散乱被害が減ります。

ただし、布をかける場合はしっかり留めてください。外れやすい画鋲などで留めて、赤ちゃんが引っ張って外れてしまうと大変です。

ヒーター・ストーブ用の柵を用意する

冬にストーブやヒーターを使う家庭もあるでしょう。ストーブやヒーターは、つかまり立ちで赤ちゃんが手をかけやすい高さのため、危険な場合があります。そのため、周りを囲う柵を用意しましょう。また、ヒーターの吹き出し口ガード、扇風機にもカバーを用意してください。

危険な場所にベビーゲートを設置する

つたい歩きに慣れた赤ちゃんは動きが素早く、あっという間に玄関まで行きます。ママが料理中に電話がなって、取りに行った隙に台所に……というのも恐ろしいです。また、一軒家やロフト付きマンションには階段がありますが「下りじゃないから大丈夫。」と思っていたら、赤ちゃんは昇ります……。ひとり歩きよりも先に階段を昇れる子も割といます。

というわけで、赤ちゃんが進入すると危険な場所はいくつもあるため、早めにベビーゲートを設置しましょう。戸建てにしろ、マンションにしろ、日本の住宅事情ではベビーゲートは必須です。

ベビーセーフティオートゲート

ベビーゲートの開閉は片手でできるもの、かつ3歳未満の子供が簡単に開けられないものを選びましょう。対象は2歳未満がほとんどですが、ロックを開けるために1アクション必要なものなら3歳未満まで使えます。以下の要素を満たしたベビーゲートがおすすめです。

  • 開閉できるロック式ゲートがついたもの
  • 開けたゲートが自動で閉まるもの
  • ロックの開閉はママが片手でできるもの
  • ロックの開閉に1アクション必要なもの
  • 高さが60-70cm以上あるもの
  • 付け場所を変えるため拡張性があるもの
  • 子供が揺らしても壊れにくいもの

家電のチャイルドロックをかける

赤ちゃんは、冷蔵庫、ガスコンロ、電子レンジなど、適度な高さにある家電も興味を持って触ろうとします。ママが普段触っているので、真似をしようとするんですね。

もし、その家電にチャイルドロックが付いていれば、必ずかけておきましょう。チャイルドロックがなければ、ベビーゲートを設けたり、届かない場所に家電を移動しましょう。

つたい歩きの練習方法

つたい歩きは、とくに練習の必要はありません。しいて言うならつかまり立ちをスムーズにできるようにすることと、膝の屈伸、尻もち、四つん這いなど、転んだときの対処をうまくできると良いですね。

赤ちゃんがつかまり立ちをした後に、赤ちゃんの足元にお気に入りのおもちゃを置いてあげると、がんばって取ろうとします。

膝を曲げたり、バランスを取りながら手を伸ばす行為でつかまり立ちに慣れますし、転んだときの尻もちや四つん這いもうまくなります。

赤ちゃんがつかまり立ちから転ぶことに慣れてくると、徐々につたい歩きも怖がらずにできるようになるはずです。つかまり立ちの練習方法は、以下を参考にしてください。

つたい歩きはとっても楽しい!

赤ちゃんはつたい歩きに慣れることで、「○○したい」という欲求が更に高まります。自分の身体がより自由に動かせますし、行動もスムーズになるため、好奇心旺盛な子はドンドンいたずらが激しくなっていきます。

うちではこの時期にDVDレコーダーを壊されましたし、おもちゃを持って「えいやっ!」とテレビの液晶を何度も傷を付けられました( ;∀;)

それでも、いたずらをするシーンが可愛くて写真や動画を撮りまくります。もっと対策しておけば良かったと後悔してますけど……。

つたい歩きができると、外に遊びに行ってもこれまでは触れなかった遊具につかまり立ちしたり、滑り台の階段を登ろうとしたり……と楽しくもヒヤヒヤするシーンが増えます。

この時期はとても楽しい時期なので、たくさん思い出に残すことをお忘れなく。もちろん、赤ちゃんにいろいろ挑戦させつつも、安全に対する配慮だけはちゃんとしてあげてください。