子育て経験のあるママは、子供がイタズラしながら成長するものだということをよく知っています。
ところが初めて子育てするママは子供がいつイタズラをするのか、どんなことをするのか予想が付きません。
子供のイタズラは微笑ましいもの、危ないっ!と思うもの、イライラするものなどいろいろです。これらは年齢で子供の行動が変わるからで、イタズラにも意味があるんです。
そこで今回は子供のイタズラが年齢でどんな意味があるのか、また我が家の子供たちが0-3歳ごろに行っていた数々のイタズラについてお話します。
目次
子供がするたくさんのイタズラ
まーさ
0歳の子供のイタズラ
触った物をなんでも口に入れまくる
子供は、生後6ヶ月前後から色んな物を口に入れます。手に触ったおもちゃでも何でも口に入れまくるので、気付いたら家にあるものは子供のヨダレだらけになってしまいます。
手でつかんだ物を投げまくる
子供は生後6-8ヶ月ごろから物を投げるようになり、1歳過ぎまで続きます。「はい、どーぞ。」と渡したおもちゃ、ベビーフォーク、コップなどを投げまくります。
物を掴んで投げることも成長ですが、離乳食をひっくり返したり、食べ物を手づかみでポイポイ投げられると悲しくなりますね。
本棚から絵本を引っ張り出しまくる
子供は自由にハイハイできる生後7-8ヶ月を過ぎると、絵本が並べられた本棚に行き、本を引っ張り出すようになります。
さらに生後10ヶ月を過ぎて、つたい歩きができるようになると2段目・3段目の絵本も引っ張り出します。そして絵本を広げて”遊ぶ”ようになります。絵本はすぐビリビリです。
もちろん子供は絵本を片付けられないので、ママが毎日片付けをします。目隠し布をするとある程度防げますが、「ここに絵本がある!」と気付かれたら、やっぱり散乱します。
引き出し・戸棚を開けまくる
子供が引き出しを開けまくるのも、ハイハイができるようになってからです。ローボードがある家庭では引き出しガードを付けてないと、必ず引き出しを開けられます。
そこまでならまだいいんですが、中の物を取り出して口に入れるので絶対に危険なものは置かないでください。とくに2歳までは気を付けましょう。
排水口、DVD取出口の隙間に指を入れまくる
子供は1歳前になるとつたい歩きなどで行動範囲が広くなります。だんだん手先も器用になり、指の使い方も上手になります。
そんな子供の興味を掻き立てるものが、ちょっとした穴や隙間です。穴を見つけると、とりあえず自分の指を突っ込みたくなるようです。
ティッシュをすべて出しまくる
指先が器用になるとハイハイでボックスティッシュの場所に行き、お座りをして、目の前のティッシュを出しまくります。
さらに出しただけでは飽きたらず、ビリビリにやぶきます。たまに口に含むので注意してください。こちらも2-3歳まで続くので、テッシュは手が届かない場所に置きましょう。
食器をひっくり返しまくる
遊び食べは生後10ヶ月ごろから始まります。このころは食事も固形物が増え、食べ物の好き嫌いもはっきりしだすころです。
そのため嫌いな食べ物や食べにくい食べ物があったり、おなかがいっぱい、眠い、興味が他に向いているなどの理由で食器をガシャーンとひっくり返します。
食器に手を入れて遊びまくる
遊び食べは10ヶ月ごろに始まり、2歳ごろまで続きます。2歳の遊び食べは集中力が切れたときの行動ですが、1歳の遊び食べは初めから遊ぶことが目的の場合があります。
そのため「ごはんよー」と持ってきた食器にまず手を突っ込んで、わざとこぼしてビチャビチャと遊び始めます。「おなか減ったって泣いてたんちゃうんかいっ!」と……。
1歳の子供のイタズラ
お友達のおもちゃを奪いまくる
やんちゃな子は、1歳ごろからお友達のおもちゃを奪います。あっちに行っては奪ってちょっと遊び、そっちに行っては奪って……というジャイアン行為を繰り返します。
テレビ・録画機器をおもちゃで叩きまくる
テレビに興味を持つ1歳前後からテレビに積極的に近づいて、画面をバンバン叩いたり、物をぶつけてみたり、ベタベタ触ったり、よじ登ろうとしたり……。
息子はDVDレコーダーに手を突っ込んで壊し、娘はテレビの画面をブロックで傷だらけにしたので、どちらも買い替えになりました。画面をベタベタ触るのは3歳まで続きます。
指でコンセントを触りまくる
子供がコンセントに興味を持つのはハイハイが始まったころですが、より危険な時期は道具をうまく使えるようになる1歳半ごろからです。
それまでは自分の指を入れようとしますが、1歳半ごろから道具を突っ込もうとします。そのためコンセントガードが必要です。とくに電源タップには注意が必要です。
人が入っているトイレのドアを開けまくる
後追いがピークの1歳-1歳半ごろ、子供は色んなドアを開けられるようになります。そのため、わたしがトイレに行くと外からガチャガチャ、ギィーと開けてしまいます。
しかもドアを開けることが楽しいようで、お客さんがトイレに入っているときも開けようとします……。トイレに入ったらドアに鍵をかけましょう。
チャイルドシートから脱出しまくる
1歳半から2歳ごろにかけて、チャイルドシートからの脱出が始まります。
とくにぐずっている子をチャイルドシートに乗せると、ママと離れるのが嫌で力任せに脱出を試み、どこかのタイミングで抜け出すコツを見つけるようです。
おもちゃ、DVD、お菓子などで気を紛らわせるのがオーソドックスな対策です。なおシートベルトの間違った装着は、脱出確率だけでなく危険性も増します。
リモコンのボタンを押しまくる
テレビ、エアコン、DVDなどリモコン類のボタンを押しまくります。3歳ごろなら使い方がわかるんですが、1-2歳はわけも分からず触るので、テレビが爆音になることもしばしば。
これは子供の手が届く場所にリモコンを置かないことで、簡単に解決できます。
水溜りに座りまくる
ひとり歩きに慣れてくる1歳半-2歳になると、小一時間ほどお散歩に出かけることが増えます。ただし、雨上がりの日は注意が必要です。
水溜りを見つけるとダーッと駆け寄って行きドスンッ!と水溜りに座り、バチャバチャと水遊びを始めます。そのため、外出5分で一時帰宅せざるを得ません……。
便器の中におもちゃを入れまくる
1歳半から2歳ごろにかけて、ふと「あれ?どこ行ったかな?」と思ったらトイレでポチャン、ポチャンという音が。トーマスは水の中を走りません……。
食事中に食べずに歩き回る
1歳前に始まる遊び食べ程度ならまだいいんですが、ひとり歩きになれた1歳半-2歳ごろから座って食事することをとても嫌がるようになります。
しかも家庭の食事でも外食でも同じようにススッと席を外して、遊びに行きます。この傾向が4-5歳まで続く子も多いです。
2-3歳の子供のイタズラ
冷蔵庫を開けまくる
2歳前になると、冷蔵庫に大好きなアイスが入っていることを理解できるようになります。
冷凍庫が下に付いているタイプだと、勝手に開けてアイスを取り出し「あい(開けて)。」と持ってきます……。冷蔵庫ストッパーくらいは付けておきましょう。
戸棚や階段によじ登りまくる
子供は、2歳前後から1人で公園の遊具に登って遊ぶようになります。踏み台を使えば、高い場所に手が届くことも理解できるようになります。
ちょっとしたブロックなら平気でよじ登りますし、お家でもイスを利用してテーブルの上に乗ったり、ローボードから戸棚によじ登ろうとしたり……けっこう危険です。
ママのスマホを触りまくる
スマホをスマホと認識して触るようになるのは3歳ごろからですが、スマホを見よう見まねで触りだすのは2歳ごろからです。
ママが指をススッと動かすのを見て同じようにスマホを指で触るので、ロックをかけずに放ったらかしにすると大変です。わたしは2度電話をかけられました(^_^;)
お風呂のお湯を飲みまくる
子供が口に物を含むのは、固形物だけじゃありません。2歳になるとお風呂中に少し目が離せるようになりますが、そのときに湯船のお湯を口に含んで遊ぶことがあります……。
このときびっくりして「ダメッ!」というと子供も驚いて、ゴクンと飲み込んでしまうので注意しましょう。
寝ているパパにダイブしまくる
パパはよく子供を高く持ち上げて遊びます。2歳になるとママよりパパの方が力があるとわかるので、身体を使って遊ぶならパパの方が楽しいと感じるようになります。
そのため子供が遊んで欲しいときは、パパが寝ていても関係なく上に乗っかります。子供の身体能力が高くなると、パパに向かってダイブも始めます(^_^;)
ママの化粧品を使いまくる
女の子は、2歳ごろから急に女の子っぽくなります。髪型や洋服などに興味が出始め、ママがしているお化粧にも興味津々です。
そのため化粧水や乳液の蓋をしっかり閉めておかないと、買ったばかりなのに半分ほどなくなっていた……ということもあります。
リモコンなどを分解しまくる
2歳からおもちゃや物の触り方が変わってきます。1歳のうちに与えた知育玩具は、2歳には上手にできるようになっています。
引っ張ったり、押しこんだり、ひねったりすることで物が形を変えたり、部品が取り外せることがわかるので、いろんな物の分解に挑戦し出します。
リモコンから電池を取り出すこともできるようになるので、注意が必要です。
トイレットペーパーを出しまくる
トイレトレーニングを始めて1人でトイレに行き始めたころ、トイレに様子を見に行くとトイレットペーパーが半ロールほどトイレの床に溜まっています……。
ただ「できたよー。」とニコニコ顔で言うので、「え……えらいねぇ……。」としか言えません。1人でトイレに行かせるのはもう少し先で良いかも……。
障子を破いて壁紙を剥がしまくる
障子に穴を開けまくったり、剥がれかけた壁紙をビリっと引っ張りだすのは2-3歳ごろからです。気になる部分があれば自分の家、他人の家関係なく行動するので注意が必要です。
ヒーター・ストーブ・扇風機を触りたがる
子供がヒーターや扇風機の動きや音に興味を持って触りたがるのは1-2歳からなので、ヒーターガードや扇風機カバーは必須です。
ところがヒーターガードや扇風機カバーを外して触ろうとするのが2-3歳からです。何度危ないと言っても、好奇心の方が勝ってしまいます。
包丁を触りたがる
子供がママの料理をマネをしたがるのは、3歳ごろからです。とくに包丁には興味津々で、自分でも使いたがります。
たまにキッチンの棚を開けようとするので戸棚ロックは必須ですし、できればキッチンに侵入しないようにベビーゲートを設置した方が良いですね。
水道の蛇口を押さえて水を出しまくる
3歳になると外から帰ってきたとき、ご飯の前、トイレ後など手洗いの習慣がつきます。
ある日「やけに念入りに洗っているな……。」と除くと一面水浸し……。子供は水遊びが大好きです。とくに夏場は気がついたら水道で遊んでいることがあります。
危険な行為ではないんですが、水道が出しっぱなしなので水道代が……(^_^;)
家中にお絵かきしまくる
お絵かきを始めるのは1歳になってからですが、積極的にお絵かきをしたがるのは2歳ごろ、いつの間にか自分でペンを出してお絵かきをするのが3歳ごろです。
つまりやらかすのは3歳からが多いですね。ママの監視が無いとフローリング、テレビ、壁、棚……知らないうちにクーピーや水性ペンで芸術作品を描いています。
壁や机にシールを貼りまくる
3歳を過ぎると、自分でシールを貼れるようになります。とくに女の子は、シールがあればおとなしくなってくれるので重宝します。
ただしちょっと目を放すと、壁や机、冷蔵庫がシールだらけになります。うちは、冷蔵庫一面にシールが何百枚と貼ってあります。もう諦めましたが。
外出先でもボタンを押しまくる
長男・長女は3歳ごろ、2番目、3番目は2歳ごろにはいろんなボタンを押したがります。「押してもいい?」と聞かずにエレベーター、ファミレス、バスのボタンを押すのでヒヤヒヤします。
自動販売機はジュースが飲みたいんじゃなく、ボタンを押したいだけのときもあるので注意が必要です。
ハサミで何でも切りまくる
子供はハサミが大好きで、いつの間にか何でも勝手に切ります。3歳の娘は洋服の首のタグを切ってました。布ごと10着ほど。ソファの端っこも切られてました。
3歳前までは、紙しか切れない幼児用のハサミを渡すので問題ないんですが、それでも出しっぱなしの紙類はズタズタにされるので、ちゃんと片付けましょう。
子供のイタズラ対策はある?
まーさ
……………………すぐにはないですね(^_^;)
どれだけ教えても、叱っても、「してはいけないこと。」「したら誰かが困ること。」を子供が理解できる年齢まではずっと続きます。
「してはいけないこと。」「したら誰かが困ること。」を理解できるのは3歳前後からですが、理解をしてもイタズラがパッタリなくなるわけじゃないです。
3歳前後までのイタズラは、してはいけないことが理解できずにするイタズラです。3歳以降のイタズラは、してはいけないことを理解できても興味が勝つイタズラです。
そのため、せめて危ない場所に行かないようベビーゲートを家の各所に設置しましょう。戸建てにしろ、マンションにしろ日本の住宅事情ではベビーゲートは必須です。
ベビーゲートの開閉は片手でできるもの、かつ3歳未満の子供が簡単に開けられないものを選びましょう。
対象は2歳未満がほとんどですが、ロックを開けるために1アクション必要なものなら3歳未満まで使えます。以下の要素を満たしたベビーゲートがおすすめです。
- 開閉できるロック式ゲートがついたもの
- 開けたゲートが自動で閉まるもの
- ロックの開閉はママが片手でできるもの
- ロックの開閉に1アクション必要なもの
- 高さが60-70cm以上あるもの
- 付け場所を変えるため拡張性があるもの
- 子供が揺らしても壊れにくいもの
3歳までのイタズラと4歳からのイタズラの違い
まーさ
わたしたちが理解しているイタズラとは、ルールを破ったり、悪ふざけすることです。
0-3歳までのイタズラの意味
3歳以前のイタズラはルールを教える前、または子供がルールを理解できる前の行動です。
子供は新しく目に入る物全てが興味対象なので、良い・悪い、安全・危険は関係なく対象物を触ったり、口に入れたり、叩いたりします。
この時期のイタズラをママが叱っても、子供にはその意味が理解できません。とは言え、叱る行為は意味があります。
何度も繰り返し叱ったり教えることで、子供の理解力が高まる3歳ごろから徐々にルールが理解できるようになっていきます。
3-4歳からのイタズラの意味
3-4歳以上のイタズラはルールを教えた後、または子供がルールを理解しているにもかかわらずとる行動です。
子供は家庭の中では親が決めたルール、保育園などでは先生に教えられたルールを破ったり、悪ふざけをするなどの行動をとります。
子供がルールを破ってイタズラをする理由は以下の2つが考えられますが、どちらにしても誰かを困らせようと悪意があってイタズラをするわけじゃありません。
- 興味対象に夢中になってルールを忘れてしまうから
- イタズラをして、ママなどの興味を惹きたいから
子供のイタズラは成長の証
子供のイタズラはこんなものじゃありません。もっと困ること、イライラすること、勘弁してよ……と思う子供の行動はたくさんあります。
子供の突拍子もないイタズラにいつでも冷静に諭し、冷静に叱るのは難しいことです。どんなに可愛い子でも、結果的に親が困るイタズラはイライラします。
とは言え子供のイタズラに悪気はありませんし、人に迷惑をかけようとも思っていません。そのため、ママは子供が何歳でも感情的に怒鳴りつけてはいけません。
子供がイタズラをしたら、まずはその行動をしても良いのか・悪いのかを伝えて、そのうえでどう改善すべきかを教えます。
この行為は子供の年齢関係なく行いましょう。たとえ1歳の子でも、身振り・手振り・顔の表情、そして言葉で伝えることが大切です。
3-4歳以上なら、子供と話しながら考えさせると良いですね。
ただしそのイタズラが危険な行為の場合は、本気で叱りましょう。本気で叱ることで、子供は明確に「してはいけないことが何か」を徐々に学びます。
子供を叱るのは2-3歳ごろからです。子供の成長や理解度に合わせて諭し方、叱り方を変えて、子供が良いこと・悪いことの区別を身につけられるようにしてください。