まーさ
赤ちゃんをチャイルドシートに乗せていれば安全って思ってないですか?
実はチャイルドシートを付けないよりも、チャイルドシートを間違って取り付けたり、間違った使い方をする方が赤ちゃんの死亡率は高くなるんです……。
- わたしのチャイルドシートの取り付け方間違ってる?
- 間違った使い方ってどういうもの?
- 簡単に取り付けられるチャイルドシートはないの?
この記事はチャイルドシートの取り付け方や使い方が心配な人、車の運転に慣れてない人に最後まで読んで欲しい内容です。
チャイルドシートを正しく取り付けて、正しく使うことで赤ちゃんのリスクを減らすための大切なお話をします。
目次
間違った取り付け方・使い方で危険が増大!
まーさ
2016年の警察庁と日本自動車連盟(JAF)の調査によると、1歳未満のチャイルドシート使用率は85.7%です。
チャイルドシートの着用は義務なので良い数字ではないですが、それでも10年前と比較して使用率は10ポイント以上増えてます。
ところが、乳児用チャイルドシート(ベビーシート)の60%が間違った取り付け方、さらに36.2%が間違った使い方・乗せ方をしてるそうです。
不適正な使用で致死率29.5倍、死亡重症率6倍
交通安全白書によるとチャイルドシートの間違った使い方をすると致死率が29.5倍、死亡重症率が6倍になるそうです。使わないより、間違って使う方がリスクが高いんです。
もちろん「じゃあチャイルドシートしない方がマシじゃん。」じゃなく、正しく取り付けて正しく使えばよりリスクが減ることを理解しないといけません。
チャイルドシートの間違った取り付け方
まーさ
チャイルドシートは、子供が安全に乗れるように取り付けないと意味がありません。以下の間違った取り付け方をしないようにしましょう。
腰ベルトの締付け不足
腰ベルトの締付け不足とは、チャイルドシートを座席に固定したときにぐらつくことです。チャイルドシートがぐらつくと衝突で子供が投げ出される可能性があります。
現在、チャイルドシートには、従来の「3点式シートベルト固定方式」と新しい「
ISOFIX固定方式は従来のシートベルト固定に比べて、取り付けが簡単でチャイルドシートがぐらつかないため、車種が対応しているなら積極的にISOFIX固定方式を選びましょう。
2012年7月以降に発売された日本車がISOFIX対応です。チャイルドシートには取り付け確認車種のリストがあるので、車に対応したチャイルドシートを確認してください。
座席ベルトの通し方の間違い
座席ベルトの通し方の間違いも、3点式シートベルトの取り付けミスです。チャイルドシートの背部や座席部にシートベルトを間違って通すと、正しく固定されません。
とくにシートベルトが途中で捻れたまま取り付けると、ぐらつく原因になります。チャイルドシートの取り付け方は、取扱説明書に従って正しく取り付けましょう。
座席ベルトの長さ不足
大きなチャイルドシートを座席に固定する際に、車種によってシートベルトの長さが足りない場合があります。こちらも取り付け確認車種を確認すれば間違えることはないです。
座席ベルトの不適合・固定金具の不備
補助用シートベルトなど既製品以外を使っていると、チャイルドシートを取り付けられないことがあります。また、金具やバックルが壊れていても取り付けられません。
どちらもチャイルドシートを座席に取り付ける前に、確認と整備を済ませてください。
サポートレッグ調節不良
サポートレッグとは、チャイルドシート本体の前部から床面に伸ばした支柱のことで、チャイルドシートのぐらつきを抑え、強く固定するために必要な装備です。
サポートレッグは劣化が激しい部位なので、折れたり、緩みやすくなります。
車両座面形状との不適合
座席の角度や深さ、柔らかさなどでチャイルドシートが取り付けにくかったり、ぐらつくことがあります。こちらも取り付け確認車種リストを見れば、間違うことはないです。
チャイルドシートの間違った使い方・乗せ方
まーさ
正しくチャイルドシートを取り付けても、間違った使い方・乗せ方をすると危険です。以下の間違った使い方をしないようにしましょう。
ハーネスの締め付け不適正
子供をチャイルドシートに乗せてバックルを留めたら、調節用のベルトでハーネスの長さを調節して身体にフィットさせます。締め付けすぎても、緩めすぎてもいけません。
ハーネスの高さ調節間違い
子供の肩とハーネスに隙間があると子供が揺れたり、抜けやすくなります。ハーネスの長さと座席の高さを調節して、ハーネスが隙間なく肩を覆うようにしましょう。
ハーネスのよじれ・ねじれ
ハーネスによじれ・ねじれがあったり、固定ベルトから手を出していたり、固定ベルトが開いてハーネスが肩に当たってないと衝撃があったときに子供を正しく固定できません。
ベルトに捻れがないように適度に締め付けて、ハーネスの全面が子供の肩に当たるように調節してください。
背もたれ角度の不適切
1歳未満児のベビーシートは45度未満の傾斜で取り付けることで、衝突の衝撃を背中全体で分散してくれます。
ところが座席の角度が45度以上になる場合は、クッションなどを使って赤ちゃんの腰を少し上げるか、ベビーシートの角度を変える必要があります。
体格不適合
チャイルドシートは、乳児用の「ベビーシート」、乳幼児用の「チャイルドシート」、学童用の「ジュニアシート」、各種「兼用シート」を子供の体格によって使い分けます。
- 使用年齢目安|新生児から1歳ごろ
- 使用体重目安|13kg未満
- 使用身長目安|70cm以下
- 使用年齢目安|生後9-10ヶ月から4歳ごろ
- 使用体重目安|9kg-18kg未満
- 使用身長目安|65cm-100cm以下
- 使用年齢目安|4歳から6-10歳まで
- 使用体重目安|15kg-36kg未満
- 使用身長目安|140cm未満
とくにベビーシートは首がすわって体重が10kg(生後11ヶ月-1歳ごろ)までは、車の進行方向に対して後ろ向きに使わないと首を痛めます(寝かせるシートタイプでも良い)。
ベビー・チャイルド・ジュニアの兼用シートもあるので、用途に合わせてチャイルドシートを選んでください。以下はISOFIX対応の兼用シートです。
このタイプのチャイルドシートは買い換える必要がなく便利ですが、専用のチャイルドシートほど機能性は高くなく、長く使うため壊れやすいデメリットがあります。
チャイルドシートの取り付け方・使い方まとめ
まーさ
チャイルドシートは、一度取り付ければずっと同じ状態ではないです。とくに3点式シートベルトは車の揺れや子供の動作で少しずつズレたり、緩むので、毎回確認が必要です。
また赤ちゃんをチャイルドシートに乗せるときには以下の点を注意しましょう。
- 洋服を着せすぎないようにする
- おくるみなどは外す
- 頭をドアなどにぶつけないように注意する
- 暴れてもベルトは緩めない
赤ちゃんの乗車準備や赤ちゃんを乗せているときの安全運転にも気をつけてください。
- なるべく生後1ヶ月以降
- とにかく安全運転
- 何度も休憩を取る
- 赤ちゃんが泣いたら休憩
- 二階以上の駐車場を利用しない
- 車に置いて外に出ない
- お出かけは赤ちゃん優先
- 帰宅後は生活リズムに注意して休む
赤ちゃんがチャイルドシートに慣れるまでは時間がかかりますが、首がすわると少し安心できますし、1歳を過ぎると車でお出かけをすることが楽しくなります。
安心して赤ちゃんを車に乗せるためにも、チャイルドシートは正しく取り付け、正しく乗せて、安全に配慮した準備をしてください。