まーさ
と余裕ぶっていると、すぐに産休時期(出産予定日の42日前)が来てしまいます。
産休も育休も会社に事前申請しないといけないんですが、出産の準備、家族との話し合いなどをしているとあっという間に産休申請の期限が……。
産休・育休でフルに休暇を取得すると以下の日数になります。
- 産前休業は出産予定日までの42日間(出産日によって前後)
- 産後休業は出産後の56日間(条件により42日に短縮できる)
- 育児休業は産休明けから1歳の誕生日前日までの308日間
妊婦は会社に育休と産休の申請を出せば、最大406日間休業が保証されます。正確には出産日のズレやパパママ育休プラスで日数は変わります。詳細は以下を参考にしてください。
また保育園の準備や養育者の健康上の理由などで、1歳から1歳6ヶ月間(さらに1歳6ヶ月から2歳まで)の育休延長も可能です。延長の手続きなどは以下を参考にしてください。
ただ全ての働く女性が産休・育休をフルで取得するわけじゃないです。産休・育休申請の期限までに考えることがあり、それによって育休期間は変わります。
そこで今回はこれから育休を取りたい人が育休期間を決めるための基準についてお話します。ぜひ参考にしてください。
育休の平均取得期間・日数は?
まーさ
マイナビウーマンが2013年10月に行ったアンケートを見ると休業期間は平均で産後1年前後、つまり平均の育休取得期間は10ヶ月前後です。
- 取得していない(産休も途中で切り上げた)|5.6%
- 取得していない(産休取得で復帰)|4.2%
- 産後2ヶ月以上-3ヶ月未満まで|11.9%
- 産後3ヶ月以上-5ヶ月未満まで|7.0%
- 産後5ヶ月以上-7ヶ月未満まで|7.0%
- 産後7ヶ月以上-9ヶ月未満まで|4.9%
- 産後9ヶ月以上-12ヶ月未満まで|18.9%
- 産後12ヶ月以上-1年3ヶ月未満まで|18.9%
- 産後1年3ヶ月以上-1年6ヶ月未満まで|9.8%
- 産後1年6ヶ月以上|11.2%
- その他|0.7%
厚生労働省の資料によると女性の育休取得期間は10-12ヶ月未満が31.1%、18-24ヶ月未満が27.6%となっています。
- 5日未満|0.8%
- 5日-2週間未満|0.3%
- 2週間-1ヶ月未満|0.6%
- 1ヶ月-3ヶ月未満|2.2%
- 3ヶ月-6ヶ月未満|7.8%
- 6ヶ月-8ヶ月未満|10.2%
- 8ヶ月-10ヶ月未満|12.7%
- 10ヶ月-12ヶ月未満|31.1%
- 12ヶ月-18ヶ月未満|27.6%
- 18ヶ月-24ヶ月未満|4.0%
- 24ヶ月-36ヶ月未満|2.0%
- 36ヶ月以上|0.6%
これらの情報を見る限り育休を取得する女性は子供が1歳になるまで、または1歳6ヶ月まで※の育休延長を利用する人が多いことがわかります。
育休が2歳まで延長できるようになったのは平成29年10月から。
現在の育休の平均取得期間が10ヶ月-1年以上ある事実は、長期の育休を望む女性の背中を後押ししてくれるはずです。
では次に女性が育休取得期間を決めるために考慮する判断基準を見ていきましょう。
育休期間を決める基準
まーさ
職場復帰したいかどうか
そもそも出産後に職場復帰したいかどうかで、育休が必要か考えなければいけません。実際に、女性全体の10-20%が育休を取得してません。
もし出産を機に退職するとしても産前産後休業は取得できますし、その間の出産手当金(約98日分)ももらえます。
また退職すると育児休業給付金の代わりに失業手当がもらえます。
この場合の失業手当は自己都合なので、被保険者期間が勤続10年未満で所定給付日数(失業手当をもらえる日数)が90日、10年-20年未満で120日、20年以上で150日です。
22歳で就職した人が30歳で退職する場合、被保険者期間は約8年なので所定給付日数は90日です。出産年齢を考えると多くの人が勤続10年未満なので、失業手当は多くはないです。
お金の問題だけじゃないですが、一旦退職して育児が落ち着いてから改めて就職するか、初めから職場復帰を考えるかは大きな違いがあります。
会社の戦力でありたいかどうか
もし女性が今の会社の主戦力で売上や利益を作る仕事やそのサポーをしている場合、長期の育休申請があった時点で会社はその穴を埋めようと考えます。
フルで産休と育休を取得すると400日間も主戦力の穴が空くので、他の社員のためにも顧客のためにも会社は放っておけません。
そのため職場復帰したときに自分がしたい仕事ができず、移動を余儀なくされたり、補佐的な扱いになったとしてもどうすることもできません。
どんな職種でも、育休期間が長くなるほど会社は必ず穴埋めを考えます。
子供の保育園をどうするか
仕事を続ける場合、保育園など子供を預ける施設の存在は欠かせません。入園は生後2ヶ月以降なので、どの時点で職場復帰するかを最初に考えないといけません。
早めに赤ちゃんを園に預けて職場復帰したい人もいると思いますが、赤ちゃんや小さな子供は体調変化が著しく、頻繁に園に呼び出されるとその度に仕事は中断されます。
1歳までフルに育休をとれば、子供はひとり歩きもできて体力もつくので保育園に預けても心配は減りますが、長期間仕事に穴が開きます。
どちらも一長一短なので、仕事に対する姿勢で育休の期間を考えてください。
パパの育休はあるか
パパが育休を取得してくれれば、「パパママ育休プラス」を使って以下のように育休期間のパターンがいくつか考えられます。
パパの育休期間は最大1年間です。もし、パパの職場が育休を取得しやすい環境であれば、ママが職場復帰する際に大きな助けになります。
2人目を作るかどうか
子供が2人以上欲しい!というママも多いです。ただしいつ挑戦するかは迷うところ。そもそも赤ちゃんは授かりものなので、妊娠・出産の時期を選べるわけじゃないです。
もし仕事復帰を考える女性が育休中に妊娠すると、以下の対応が考えられます。
- 育休期間を延長する
- 育休終了後に一旦復職し、産休まで働く
- 退職する
ただバリバリ働いていた女性にとっては、これまでと同じように仕事をするまでには時間がかかりますね。
働く女性は3年先を見据えた育休を
ママが育休をフルに使えば、子供が1歳(延長すれば2歳)までは仕事を休めます。
でも1歳を過ぎたら子供が勝手に成長するわけじゃないです。そのため1歳以降の子育てスタイルをどうするかは、あらかじめ考えておかなければいけません。
まーさ
初めての出産の場合、1歳の子供がいる生活はイメージできません。ましてや仕事をどう両立させるかなんて考えもしませんよね。
理想の子育てスタイルを考えることは簡単じゃないですが、可能なら3年先までを見据えると良いです。3年先とは、子供の集団生活が本格的に始まるころです。
もし女性が長いスパンで仕事への復帰を考えられる職場や環境なら、余裕を持った子育てができます。これは単純にその職場が良い悪いということじゃありません。
また長期の育休を取得する場合、退職する場合、また職場復帰で仕事が減る恐れがある場合は家計も踏まえる必要があるので、パパの働き方も含めた想定が必要です。
長めの育休をとると職場復帰自体が面倒になるので注意です、わたしのように(^_^;)
育休を取得して職場復帰を目指すなら、育休中に十分な準備が必要です。育休中に行う準備は、以下を参考にしてください。