まーさ
出生届は見慣れない言葉がたくさん書いてあって難しく感じますよね。ただ「
今回はゼクシィのサービス「まちキュンご当地出生届」でダウンロードした出生届に沿って、出生届の書き方を説明します。
出生届の記載は左半分です。右半分は病院に記載してもらう「出生証明書」です。また事例は捨印部分をカットしたので、そこは少し注意してください。
「まちキュンご当地出生届」は面白いサービスなので、以下で紹介しています。
目次
出生届の書き方|出生届提出日など
①出生届出日
出生届を自治体の戸籍課に提出する日付を記入して下さい。出産日ではありません。
②市区町村長名
出生届を提出する市区町村名を「愛知県豊田市」「東京都港区」などのように記載します。お住まいの自治体の戸籍課で用紙を貰えば、初めから記載してある場合もあります。
③受理送付発送先
ここは空白のままで構いません。
出生届の書き方|生まれた子
④子の氏名
赤ちゃんの名前をフルネームで記載します。戸籍に登録されるので、きれいな字でわかりやすく書きましょう。
苗字が旧字体の場合は、漢字を間違えないように注意しましょう。出生届受理後に赤ちゃんの名前(漢字)を訂正・改名をしたい場合は、家庭裁判所で許可手続きが必要です。
赤ちゃんの名前が決まらず出生届の14日の提出期限が過ぎそうな場合は名前を空欄で提出して、後から決まった名前を「追完届」に記載して戸籍を補完できます。
⑤父母との続き柄
続き柄(続柄)とは、赤ちゃんと父母の関係のことです。ここでは「嫡出子」「嫡出でない子」のどちらかを選択します。
嫡出子は婚姻関係がある相手との間に生まれた子、嫡出でない子(非嫡出子)は婚姻関係がない相手との間に生まれた子です。嫡出子にはいくつか面倒な決まりがあります。
たとえば離婚しても離婚後300日以内に生まれた赤ちゃんは「嫡出子」です。そのため女性が不倫出産した場合も離婚後300日以内なら、生まれた子は元夫の嫡出子になります。
この辺りはややこしいので、詳細は以下を参考にしてください。
カッコ内は性別をチェックし、その横に男女何番目の子に当たるかを記載します。長男・長女の場合は「長」、次男・次女は「二」、三男・三女は「三」です。
⑥生まれたとき
赤ちゃんが生まれた生年月日と時間は病院などが出生証明書に記載してくれるので、その日付と時間を書きましょう。
上図の記載例には「平成」と印字されていますが、印字がない場合もあります。生年月日は和暦なので、印字がない場合は現在の年号を書きます。
⑦生まれたところ
赤ちゃんが生まれた病院などの住所を記載します。こちらも出生証明書の「出生したところ及びその種別」に記載があるので、その住所を書きましょう。
⑧住所(住民登録をするところ)
通常は父親・母親と同じ住所を記載します。住民票に書かれている住所地と同じ書き方・漢字にしてください。「○○市3丁目204番地」を「○○市3-204」と書いてはいけません。
住民票にアパート・マンション・団地名の記載があれば書いてください。スペースがなければ枠内の「番地」「番」を二重線で消して、「○○市3丁目204番地タワーマンション604号室」のように書いてください。
⑨世帯主の氏名
上記の住所の世帯主の名前を書きます。世帯主がわからなければ、こちらも住民票を取得して確認した方が良いでしょう。
⑩世帯主との続き柄
世帯主が赤ちゃんの父親・母親であれば、続き柄(続柄)は「子」を記載します。もし、赤ちゃんにとっての祖父母が世帯主の場合は、続柄は「孫」です。
また、世帯主が家族ではない親類や他人の場合は、「同居人」と書きます。
出生届の書き方|生まれた子の父と母
⑪父母の氏名/生年月日
嫡出子は、父母の氏名と生年月日・満年齢を書きます。非嫡出子は、母の氏名・生年月日・満年齢のみ書きます。その際の父の欄は空白です。
満年齢とは生まれたときを0歳として、以降誕生日に1歳加える現在の年齢の数え方のことです。昔は生まれたときを1歳として、以降元日に1歳加える数え年が一般的でした。
⑫本籍
嫡出子は父母の本籍地(夫婦は通常本籍地が同じ)と戸籍筆頭者の氏名を書き、非嫡出子は母の本籍地と戸籍筆頭者の氏名を書きます。
子の母が戸籍筆頭者ではないときは、母を戸籍の筆頭者にした新しい戸籍を作ります。→「その他」の欄に本籍地を記載
戸籍の筆頭者がわからない場合は、本籍・筆頭者氏名が記載された住民票を取得してください。1番上に記載された氏名が戸籍筆頭者です。
⑬同居を始めたとき
出生届に書いてある場合もありますが、ここには結婚式をあげた年月、同居を始めた年月のいずれか早い方の年月を記載します。
⑭子が生まれたときの世帯のおもな仕事
子供が生まれたときの世帯主の仕事じゃなく、世帯の主な仕事を選びます。該当するもの1つを選んでチェックしますが、6つの項目を要約すると以下のようになります。
- 農業等
- 個人事業主
- 会社員で勤務先の従業員数が99人以下
- 会社員で勤務先の従業員数が100人以上、公務員、役員など
- 契約社員、アルバイトなど
- 無職
⑮父母の職業
国勢調査のある年(5年毎)の4月1日から翌年3月31日に出産をした場合に記載します。2020年の次の国勢調査は2025年です。以下の「職業例示表」から該当する職業を選んで記載します。
02 管理職
03 事務職
04 販売職
05 サービス職
06 保安職
07 農林漁業職
08 運輸・通信職
09 生産工程・労務職
00 無職
たとえば以下に該当する場合は、父母の職業欄は「04」または「販売職」と書きます。子の母が専業主婦の場合は「00」または「無職」と記載します
商品販売従事者(小売店主・店長、卸売店主・店長、販売店員 等)、販売類似職業従事者(不動産仲介・売買人、保険代理・仲立人(ブローカー) 等)、営業職業従事者(食料品営業職業従事者、機械器具営業職業従事者、通信・システム営業職業従事者 等)
⑯その他
非嫡出子で母が戸籍の筆頭者になっていないときは、母が筆頭者の新しい戸籍を作成する必要があります。その場合にこの欄に本籍地を記載します。
出生届の書き方|届出人
⑰届出人
届出人は正式に出生届を提出する人のことで、通常「父」か「母」です。正式な届出人の署名捺印があれば、出生届を自治体の窓口に提出する人は他の人でも問題ありません。
⑱連絡先
届出人の連絡がつく連絡先を記載します。出生届の期限は14日しかありません。記入に不備があると自治体から連絡が入るので、連絡がつきやすい電話番号を書きましょう。
出生届の書き方|捨印と訂正
最後に、出生届の欄外に届出人の捨印欄があるのでそこに捨印をします。
出生届を書き間違えた場合は訂正箇所を二本線で消し、捨印で訂正箇所に重なるように訂正印を押し、欄外で良いので正しい文字を近くに記載して下さい。
出生届と出生証明書の提出にあたって
出生届でややこしいのは、嫡出子・非嫡出子と本籍の扱いです。ここを間違えなければ、後は一番大切な赤ちゃんの名前を確認して自治体の戸籍課に提出するだけです。
出生届の提出は他にも必要書類、必要な持ち物、出生届の注意点があります。以下の記事にしっかりと目を通して、赤ちゃんとの新しい生活をスタートさせましょう。
出生届の右側は「出生証明書」です。出生証明書は出産した病院が記入してくれます。
ただ出生証明書に間違いがあると大変なので提出前に間違いがないか確認し、間違いがあったらすぐに病院に訂正してもらいましょう。
病院も出生届の期限をわかってるので、すぐ対応してくれますよ。