「早く子ども作りなよー。」という友人や親の言葉に、プレッシャーや嫌気を感じる人は多いと思います。
わたしの友人にも子供を作らない夫婦は何組かいます。彼女たちも親からのプレッシャーが強かったそうですが、結婚して10年「子供は作らない」と言い続けたら諦めたそう。
共働きしながら子供を持たないライフスタイルを選択する夫婦を「
では子供が欲しくないDINKsを望む人はどれくらいいるんでしょうか。また、子供を作らない理由はなんでしょうか。
目次
子供がいらない人の割合
まーさ
平成24年の厚生労働省の調査によると、20-30代の独身男女で将来子供が欲しいと思わない人は男女とも10年前の平成14年よりも増えています。
- 子供がいらない独身男性
平成14年|8.6%
平成24年|15.8% - 子供がいらない独身女性
平成14年|7.2%
平成24年|11.6%
一方、既婚者で子供がほしいと思わない男女の数は10年前と比べて変化してません。
- 子供がいらない既婚男性
平成14年|1.4%
平成24年|1.3% - 子供がいらない既婚女性
平成14年|1.9%
平成24年|1.3%
子供がいらない・欲しくない理由ってなに?
まーさ
出産が怖いから
妊娠・出産は体に負担がかかります。とくに高齢になるほど流産リスク、子供の障害リスク、妊産婦死亡リスクが高くなります。
「子供は欲しいけど怖い……。」という人は、具体的に高齢出産のリスクについて知っておいた方が良いでしょう。
子供が可愛いと思わないから
子供を見て可愛いと思わない人や子供に興味がない人は、子供が欲しいとは思いません。
子供が好きじゃないから
子供を可愛いと思わないだけじゃなく、なかなか泣きやまない赤ちゃんや公共の場所で騒ぐ子供にイラッとした経験から子供に嫌悪感を感じる人もいます。
すぐに泣き止む赤ちゃん、公共の場所で常におとなしくできる子供はいません。そのような子供特有の行動が受け入れられない人は、子供を欲しいと思わないでしょう。
仕事に対する志が高いから
以前より女性の社会的な地位は上がってますし、働くことにやりがいを感じる女性も増えてます。
ところが女性は妊娠をすると産休や育休が必要ですし、時間も制限されます。そのため、仕事に対する志が高い人ほど子供に時間を取られたくないと考えます。
経済的な心配があるから
現在の家計が苦しいから子供を作れないという話だけじゃなく、子供の成長に必要なお金の心配や子供が大人になったときの日本の経済を心配して子供を作らない人もいます。
生活スタイルを変えたくないから
気が合う人といっしょにいたいから結婚した夫婦もたくさんいます。子供ができて子ども中心の生活スタイルが嫌な人は、子供を作ろうと思いません。
子育ての自信がないから
子育ての不安が大きい人は、子作りに踏み切れません。ただ多くの人は自分が親になるイメージはできません。不安を抱えながら子育てをして、少しずつ母親や父親の自覚が生まれます。
親になりたくないから
親になりたくないと人は、今の自分と子供の親になった自分がまったく違うものだと考えています。自分が変わることに抵抗がある人は、子供を欲しいとは思えないでしょう。
たしかに時間の大半を子供にとられて、以前のようにおしゃれやメイクは楽しめません。出産で体型も崩れてしまいます。
時間を拘束されたくないから
自分の時間を自分のためだけに使いたい人は、子供を欲しいとは思わないでしょう。「子供は、自分のことを全てやりきってから。」という人もいるでしょう。
夫から欲しいと言われないから
出産・子育てはセンシティブです。「夫は子供がいたら足かせに感じるかも……。」と考えてしまったら、積極的に子供を欲しいとは言えなくなってしまいます。
親子に良いイメージがないから
過去に虐待を受けていた、親が離婚をして傷ついた、親と良い関係が築けなかったという人の中には、親子関係に良いイメージを持てない人もいます。
このような人は親に対するマイナスイメージだけじゃなく、自分も親になって同じ過ちをする可能性を考えて子供を欲しいと思わなくなるかもしれません。
肉体的・精神的な病気から
子供は欲しいけど病気があるため子供を産むことが難しい、また重いうつ病を抱えているため子供が欲しいとは思えない人もいます。
義務感があり、先延ばしにしたいから
男性は家庭を持つと、家族を守る責任感が強くなります。そのため子作りや子育ての義務感を感じて、「もうちょっと後にしようかな……。」という人がいます。
パートナーともう別れたいから
もう別れたいという理由で子供を作りたくない夫婦もいるでしょう。平成20年度の厚生労働省の統計によると年間離婚数は約25万組で、年間婚姻数の1/3以上です。
男女、夫婦で子供の価値観を話し合おう
子供を作らない夫婦は、単純にどちらかが子ども好きじゃないという理由だけで子供を作らないわけじゃありません。
いろんな事情で子供を作れない人もいれば、子供がいる生活は最初から頭にない人もいます。人の生き方はそれぞれなので、他人がとやかく言うものじゃありません。
ただし、一般的に結婚して家庭を持つということは、パートナーは子供がいる生活をイメージしするかもしれません。子供に対する価値観は夫婦でも違います。
わたしも「夫は子供が欲しいのかな……。」と悩んだ時期がありました。勇気を出して「そろそろ子供欲しいんだけど……。」と言いましたが、もし拒絶されていたら……。
というわけで、子供に対する価値観を夫婦や結婚前の男女が話し合うことは、今後の人生設計でとても重要なことだと思います。
一生添い遂げるつもりで結婚するので、子供に対する価値観は合わせておきたいですね。