まーさ
日本が抱えている少子化問題にプレッシャーを感じる人は少なくないです。「子供を生むことが正義!」のように言う人がいるからですね。
たしかに日本の将来を考えると少子化問題はない方がいいんですが、そのために女性は積極的に子供を生む義務を負うべきなんでしょうか。
子供を育てるには、夫婦のライフスタイルを変えないといけません。育児をすると趣味や会話などの夫婦の関係性、お金の価値観などが変わり、時間・経済の自由は減ります。
そんな中、自由な時間や安定した経済環境を継続するために、「
今回はDINKsというライフスタイルの意味と是非についてお話します。
DINKsとは
まーさ
DINKsとは、共働きで意図的に子供を持たない家族形態を選択した夫婦のことです。
DINKsは「Double Income No Kids(夫婦二人の収入で子なし)」の意味で1980年代のアメリカで広まり、日本では1990年代から使われるようになりました。
ちなみに結婚したばかりで子供がいない夫婦や事情があって子供を持てない夫婦はDINKsには含めないそうですが、どう区別するのかは不明です。
DINKsを選択する理由
夫婦がDINKsを選択する理由は、以下のようにいくつもあります。
- 出産が怖い
- 子供が可愛いとは思わない
- 子供が好きではない
- 仕事に対する志が高い
- 経済的な心配がある
- 生活スタイルを変えたくない
- 子育ての自信がない
- 親になりたくない
- 時間を拘束されたくない
- 夫から欲しいと言われない
- 親子に良いイメージがない
- 肉体的・精神的な病気
- 子作りに義務感があり、先延ばしにしたい
- もう別れたい
DEWKsとは
DINKsと対になる言葉に「
DEWKsは「Double Employed With Kids」の略で、近年の先進諸国で最も多い家族形態です。夫婦がそれぞれ仕事と家事・育児の役割を分担して、両立に取り組んでいます。
DINKsの夫婦はありか?なしか?
まーさ
病気やトラウマがあったり、子供嫌い以外の理由でDINKsを選択する夫婦に、否定的な意見を持つ人もいます。
ただ「女性は子供を生んで育てる”べき”」という意見を持つ人は、「すべての世帯で明日から子供2人を(追加で)育ててください。」と言われたらどう思うでしょう。
「わたしは子供3人育てたから。」「俺は2人の子供の父親だから。」という背景があったとしても、それはその人の不安感やストレスの許容範囲内だっただけのこと。
経済的な不安や時間を制限されるストレスの感じ方は人によって違うので、女性なら子供を生んで育てなければいけないと”ベキ論”で考えるのはおかしなことですね。
妊娠や出産は、男女ともに人生の大きな出来事です。しかも、子供は生んだら終わりじゃなく20年ほど責任を持って育てる必要があるので、親の自覚と覚悟が必要です。
そう考えると、少子化問題の議論でたまに聞く「女性は子供生まなきゃダメだ。」という意見がどれだけ無責任な発言か理解できますよね。
子供は欲しいのにDINKsになる夫婦
まーさ
では、子供は欲しいけど経済的な不安や責任の重さからDINKsを選択する夫婦はどうすれば良いでしょうか。
子育てには時間とお金がかかる
ある日夫と何気ない会話をしていると、わたしが妊娠する前の夫は妊娠・出産に対して以下の気持ちを抱えていたことがわかりました。
- 子供を作ることに漠然とした不安があった
- 子供を育てていくうえで経済的な不安が強かった
- もう少し経済的に安定してから子供が欲しかった
- わたしが妊娠できる年齢と経済的不安の板挟みだった
子育てには時間とお金がかかります。もちろん女性も子育ては不安ですが、家族を養う男性も不安を感じて子作りに踏み切れないジレンマがあるのかもしれません。
20代、30代よりも40代の方が経済的な余裕があることは間違いないですが、年を取るほど出産リスクは高くなります。
そのため子供が欲しい夫婦の多くは経済的な余裕がなく、ある程度の不安を抱えながら子育てをスタートしていることを知っておきましょう。
子供が欲しい夫婦は情報を集める
子供が欲しいけど、いろんな不安があって踏み切れない人は以下のことをしてください。
- 子育て助成金制度の情報を集める
- 子育て支援制度などの情報を集める
- 子育て中の先輩ママ友と仲良くなる
- 母親に妊娠中・出産後の話を聞く
- 子育てにかかる費用を調べる
- 家計の計画表を作る
少しでも不安を和らげたり、子育ての負担を軽減するには情報を集めることが大切です。とくにお金の問題は助成金や支援制度を使うことで、解決できることが多いです。
もちろんお金の問題が解決しても、すべての子育ての不安をなくすことは不可能です。
そのため最終的には、それぞれの夫婦が「子供が欲しい!」という強い気持ちとある程度の勢いで乗り越えるしかないのかもしれません。