まーさ
わたしは息子・娘の出産で里帰りをして、かなり長い間実家にお世話になりました。正直めちゃくちゃ楽なので、
- 夫は仕事で日中いないし、臨月になったらどうしよう……。
- 赤ちゃんが生まれても、すぐ外出できないから昼間が不安……。
- 妊娠中は体調が悪いからあんまり動きたくない……。
という人におすすめしたいです。ただ里帰り出産をするなら、事前にいくつか押さえた方がいいことがあります。
それは里帰りのメリット・デメリット、準備と流れ、病院の選び方、実家へのお礼などです。今回はこれらのことをわかりやすく解説します。
里帰り出産の基礎知識
まーさ
里帰り出産とは、妊婦が住んでいる地域の病院に通って出産するんじゃなく、実家や義父母の家に滞在して近くにある病院などで出産することです。
また出産後もすぐ自分の家には帰らず、ある程度赤ちゃんのお世話に慣れるまで、実家や義父母の家にお世話になる意味もあります。
里帰り出産をする理由
2013年の「コンビタウン」のアンケートによると、妊婦が里帰り出産をする理由は大変な出産前後をサポートしてもらいたい気持ちが強いとわかります。
- 産後の育児をサポートしてもらうため:43.6%
- 産後自分の体を休めるため:29.6%
- 出産時は里帰りするものだと思っていた:12.5%
- 出産時にサポートしてもらうため:8.0%
- 実家からの希望:3.0%
- その他:2.5%
- ご主人からの希望:0.8%
もちろん妊婦は必ず里帰り出産するわけじゃありません。出産で里帰りしない人(できない人)もいます。
里帰り出産経験者の割合
2011年の「こそだて」のアンケートによると、里帰り出産をした人の割合がおよそ6割(同居含む)、里帰り出産しなかった人が4割です。
また「コンビタウン」のアンケートによると、里帰り出産をした人(予定含む)の割合は51%です。つまり出産する人の半分以上は里帰り出産ということですね。
里帰り期間はいつからいつまで?
里帰り期間は「こそだて」によると「1ヶ月-2ヶ月」が20.6%、「1ヶ月未満」が14.3%で、それほど長い期間じゃないですね。
ちなみに「コンビタウン」は出産後の滞在期間を調査しています。結果は出産後の滞在期間「約1ヶ月」が48%、「2ヶ月」が23%とこちらも長い滞在ではないです。
両方の結果から里帰りする期間は1-2ヶ月ほどが多いこと、また出産前よりも出産後の滞在期間が長いことがわかります。
ちなみにわたしは出産前後は実家に帰ってましたが、実家が車で30分の近場にあるので妊婦健診から出産までずっと同じ病院でした。
わたしが里帰りをした期間は、息子のときは産後3ヶ月、娘のときは産前半月+産後に3.5ヶ月ほどでした。平均より里帰り期間が長いので、わたしは甘えていたようです(^_^;)
里帰り出産のメリット・デメリット
まーさ
里帰り出産のメリット
里帰り出産のメリットは、精神的にも肉体的にも身近に頼れる人がいることです。実家が落ち着く人なら、里帰り出産はリラックスできます。
家族の協力があれば、朝早く起きて旦那さんのお弁当を作ったり、バタバタ掃除をする必要もありません。急な陣痛や破水があっても、1人よりはとても心強いです。
産後は夜中の授乳のせいで体調を崩すこともありますが、里帰り出産なら何もせずに寝て過ごせます。床上げの概念、産褥期の大切さは知ってますよね。
また上の子がまだ小さい場合、赤ちゃんと同時にお世話するのは大変です。ママが上の子を放置すると赤ちゃん返りも起こります。
本来は旦那さんにケアをして欲しいところですが、上の子も合わせて里帰りするとかまってくれる家族がいるので、上の子も多少は気が紛れます。
里帰り出産のデメリット
一方里帰り出産はできるけど、デメリットがあってしたくない・しなかった人もいます。
里帰り出産のデメリットは、親が口出しして思い通りの子育てができないことです。
子育ては常に研究され、良いこと悪いことが変わります。そのため昔は良くても今はダメ、昔はダメでも今は良い子育てはたくさんあり、意見がぶつかることもあります。
また実家が遠い場合は、旦那さんが赤ちゃんに触れ合うことが減って父親の自覚を持ちづらくなり、夫婦の育児感に格差が生まれる可能性があります。
さらに物理的な距離があるので夫婦関係がギクシャクしたり、旦那さんがつい夜に羽を伸ばしたり……ということで里帰り出産が産後クライシスにつながる場合もあります。
里帰り出産の準備と流れ
まーさ
順番に前後はありますが、ざっくり以下の流れで里帰り出産を進めましょう。比較的気軽に帰りやすい実家(自分の両親の家)を例としています。
実家に里帰り出産の探りを入れる
里帰り出産をするには、実家に受け入れてもらわないといけません。両親の都合もあるので、妊娠がわかったらすぐに里帰り出産を考えていることを伝えましょう。
夫婦で里帰り出産について話し合う
両親から承諾をもらったら、次は夫婦で話し合います。旦那さんが里帰り出産に同意するとは限りませんし、奥さんがしばらくいない生活に不安を感じるかもしれません。
里帰り先の病院に分娩予約をする
実家近くの病院の空き状況を確認したり、分娩予約の期限を聞きましょう。期限は病院毎に違いますが、遅くても安定期に入ってすぐには予約したいです。
病院によっては、分娩予約に一部前払金が必要な場合もあります。
里帰り先近くの病院で初診を受ける
安定期までに初診を受けないと分娩予約できない病院もあるので、合わせて里帰りするか初診だけ受けに来るか決めます。初診には、前の病院の紹介状を持っていきましょう。
現在通ってる病院に紹介状をもらう
妊婦健診を受けている病院に里帰り出産する旨を伝え、紹介状を書いてもらいましょう。安定期に入る少し前には伝えたいですね。
夫婦で里帰り先の実家に挨拶に行く
お世話になる実家に、夫婦揃って挨拶に行きましょう。自分の実家でも、1度家を出てるので礼儀を忘れないよう。旦那さんは、奥さんの生活に必要な荷物も運んでください。
旦那さんは入院前に顔を見に行く
旦那さんは臨月に奥さんの顔を見に行ってください。奥さんは出産前で不安だらけです。難しいなら出産に駆けつけられるよう会社に報告したり、仕事の調整をしましょう。
旦那さんは出産日に病院に行く
旦那さんが出産に間に合わない可能性もあります。ただ出産に間に合わなくても、赤ちゃんの顔を見るため、奥さんをねぎらうために出産日に病院に行きましょう。
旦那さんは退院日に病院に行く
旦那さんは奥さんの退院日に病院に迎えに行ってください。里帰り出産をすると多くは実家に帰るので、旦那さんはそこまで付き添って今後の生活の話をしましょう。
また里帰り期間によりますが、距離に応じて旦那さんには定期的に実家に来てもらいましょう。これも家長の役目です。
奥さんは毎日赤ちゃんの様子を送る
里帰り出産は旦那さんに父親の自覚が芽生えにくいので、奥さんは毎日赤ちゃんの写真や動画で近況報告しましょう。旦那さんの行動に釘を刺すことにもなりますし……。
ただし奥さんは赤ちゃんのお世話が大変でも、単なるグチ報告にしないでください。
里帰り終了日にお礼を持って挨拶に行く
旦那さんは、里帰り終了日に奥さんの実家にお礼を持って、奥さんと赤ちゃんを迎えに行きましょう。
里帰り出産の注意点
まーさ
里帰り出産で注意するのは、主に病院の選び方と実家へのお礼です。
里帰り先の病院の選び方
あまり実家に帰らない人は、周辺の病院の情報が入ってきません。出産する病院選びはとても大切なので、早めに情報を仕入れてすぐに検討してください。
- 実家から近い場所に病院があるか
- 妊婦健診に行く交通手段をどうするか
- 分娩方法に対する考え方や方針
- NICUや提携先の病院がどこか
- 病院の設備が充実しているか
- 個室なのか大部屋なのか
- 出産後の母子が同室か
- トイレなどがきれいか
- 食事が美味しそうか
- 入院・出産にかかる費用
時間がない中で細かい部分までこだわって選ぶのは難しいです。なるべくストレスがない出産ができる病院を選びましょう。
里帰り出産にかかる費用・お礼
実家に対してお礼をするのも大切です。
里帰り出産にかかる費用はいくら?
里帰り出産にかかる特別な費用はありませんが、妊婦健診の受診券を使えるのは同都道府県内など自治体の制限があります。
そのため妊婦健診の受診券がどうなるか確認しましょう。先に自己負担をして後で口座に振り込まれるなどの場合は、妊婦健診の先出し費用を用意しないといけません。
里帰り先へのお礼はいくら?
里帰り出産で実家(義父母の家)にお世話になる平均期間はおよそ2ヶ月ほど、長い場合は半年近くお世話になる人もいます。
実際に食費や光熱費などがかかりますし、妊婦や赤ちゃんのお世話は負担になるので、感謝の気持ちだけじゃなく謝礼としてお金を包んでください。
調べたところ1ヶ月2-3万円が謝礼の相場です。上の子もお世話になった、子供のためにいろいろ買ってもらったなど付加要素があれば3万円×滞在月数と考えましょう。
もし当日お金を受け取ってもらえないときは、改めて金券や旅行券、相応のプレゼントを用意する旨を伝えてください。
まーさ
と言う奥さんもいますが、奥さんも実家を出たんだから気を使う立場だということを忘れずに。自分の親でも、「長い間お世話になりました。」とお礼を言ってくださいね。
里帰り出産で頼れない妊婦はどうする?
初めての妊娠・出産・育児は思ってるより大変です。そのため個人的には、
- 出産に向けた妊娠期間を健康に過ごす目的
- 不安な出産前の期間を心穏やかにすごす目的
- 初めての赤ちゃんの扱いに慣れる目的
- 産後の疲れた身体を早く回復する目的
のためにも積極的に里帰り出産した方が良いと思います。ただし実家が遠い、親と不仲など頼れない状況の人もたくさんいます。
また田舎ほど産婦人科が周囲になかったり、すでに両親が存命じゃないなど里帰り出産をしたくても無理な場合もあります。
まーさ
では里帰り出産をしない・できない妊婦は、どうやって出産前後を乗り切ればいいんでしょうか。以下でその工夫に付いてお話します。