まーさ
初めて母乳育児をするママは、赤ちゃんがしっかり母乳を飲めてるか、母乳量が足りてるか心配になりますよね。
ミルクは分量を調整するので、哺乳瓶のメモリを見れば哺乳量はわかります。ところが母乳は測れないので、赤ちゃんの様子を見て判断するしかないんです。
- 母乳足りてるかな……母乳不足を見分けるサインとかないの?
- 母乳が足りないかも……母乳量ってどうやって増やすの?
母乳育児は最初の2-3ヶ月がとくに不安が大きいです。
母乳量が少なく母乳不足が心配なママはこの記事を読んで、赤ちゃんに母乳が足りてるかチェック&紹介する母乳を増やす方法を実践してください。
目次
母乳不足のサインや見分け方はある?
まーさ
母乳不足は1つのことで判断できません。必ず複数のサインで判断してください。
赤ちゃんの体重が増えているか
生後6ヶ月までの赤ちゃんの平均増加体重は1日20-30gほどなので、それ以下は母乳不足を疑うきっかけになります。以下の月齢別の平均体重と比較してください。
平均増加体重を1日単位で見ると、以下の通り。もちろん赤ちゃんが活発に動いたり、たくさんおしっこやうんちをした後は体重が減りますよ。
- 生後0-1ヶ月|1日平均50-60g増える
- 生後1-2ヶ月|1日平均30-40g増える
- 生後2-3ヶ月|1日平均20-30g増える
- 生後3-4ヶ月|1日平均15-25g増える
- 生後4-5ヶ月|1日平均10-20g増える
- 生後5-6ヶ月|1日平均05-15g増える
1回の体重測定で判断はできないので、定期的に赤ちゃんの体重を測って比較しながら母乳不足の判断基準の1つにしましょう。
おしっこやうんちの回数が適切か
生後6ヶ月までの赤ちゃんで、おしっこの回数が1日6回未満なら母乳不足を疑うきっかけになります。体重増加と同様、1日では判断できないですよ。
新生児期の赤ちゃんのうんちは固形じゃなく水分が多いので、おしっことうんちを合わせて考えた方が良いですね。
生後0-1ヶ月 | 生後1-3ヶ月 | 生後3-6ヶ月 | |
---|---|---|---|
1日のおしっこ回数 | 15-20回 | 15-20回 | 15-20回 |
1回のおしっこ量 | 5-20cc | 10-50cc | 10-60cc |
1日のうんち回数 | 2-10回 | 2-5回 | 1-5回 |
1回のうんち量 | 5-15グラム | 20-40グラム | 60-100グラム |
月齢別おしっこ、うんちの平均回数・平均量はあくまでも目安です。個人差があるので、普段のおしっことうんちの回数・量を測って定期的に比較してください。
また母乳育児の新生児でも便秘になることがあり、母乳不足の可能性があります。うんちの出が良い子で、数日うんちが出てなければ医師に相談しましょう。
授乳後の機嫌が悪くなったか
授乳後に赤ちゃんの機嫌が悪い、授乳をやめると泣く場合も母乳不足を疑うきっかけになります。
- 授乳から1時間しないうちに泣き、おっぱいを咥えると泣き止む
- 赤ちゃんがおっぱいを離そうとせず、授乳時間が長い
- 赤ちゃんの寝付きが悪く、抱っこだけで泣き止まない
母乳不足を見極めるのが難しいのは、これらの反応が母乳不足とは限らないことです。
ママは「赤ちゃんの体重増加」「おしっこやうんちの回数」「授乳後の赤ちゃんの機嫌」を複合的に見て、母乳不足を判断してください。
またおっぱいが張らない、搾乳しても母乳が出ないなども赤ちゃんは十分に母乳を飲めていない可能性があります。
赤ちゃんに母乳不足が起こる原因
まーさ
赤ちゃんの母乳不足が起こる原因は、以下のものが考えられます。
- おっぱいをうまく吸えない(哺乳機能が未熟)
- ママの母乳分泌量が少ない
- 授乳時間が少ない
- 授乳回数が少ない
- 授乳量の勘違い
- 赤ちゃんが途中で眠ってしまう
- 乳首が痛くて長時間授乳できない
- 舌小帯強直症・口唇口蓋裂などの先天異常
- ミルクアレルギーなど
母乳分泌量が少ない原因
ママの母乳分泌量が少ない原因は、たまたまです。そういう体質だっただけでとくに気にしても仕方がないことです。それ以外には以下の原因も考えられます。
- ストレス・睡眠不足による女性ホルモンの減少
- 飲酒、喫煙などによる女性ホルモンの減少
- 運動不足・冷え・むくみによる血流の減少
他にも間接的に母乳不足になる原因はたくさんあります。ただ母乳分泌量が少なくても、赤ちゃんが母乳不足とは限りません。
基本的には赤ちゃんの体重が順調に増えていて、おしっこやうんちの回数・量が足りてれば、母乳不足の心配はいりません。
まずは「赤ちゃんの体重増加」「おしっこやうんちの回数」「授乳後の赤ちゃんの機嫌」の状態を比べて、母乳不足の心配がないか考えることが大切です。
母乳不足のときに母乳量を増やす方法
まーさ
母乳量を増やしたいママは以下の方法を試してください。
授乳回数を増やす
授乳回数を増やして刺激を与えましょう。授乳回数を増やすとプロラクチンの分泌量が増えます。プロラクチンは1日8回以上、とくに夜間の授乳は母乳分泌を促進します。
十分な睡眠をとる
睡眠不足はプロラクチンの分泌を阻害して、母乳量が減ってしまいます。そのため赤ちゃんとお昼寝したり、家族の協力を得て睡眠時間を確保しましょう。
ストレスを溜めない
ストレスでもプロラクチンの分泌が減ります。育児ストレスで母乳量が減り、母乳量が減るとストレスを感じて……と悪循環にならないようにリラックスする時間を作りましょう。
運動不足を解消する
産後は徐々に体を動かして、血流を良くすることを心がけましょう。母乳は血液から作られるので、体を動かして胸への血流を増やすことで母乳量を増やしてください。
締め付けが緩い服を着る
洋服や下着の締め付けがきついと血流が悪くなり、母乳量が減る場合があります。産褥ブラ(マタニティブラ)を付けたり、締め付けがゆるい洋服を着てください。
体を温める
体を温めて全身の血行が良くなると、母乳の出が良くなります。そのためお風呂はシャワーじゃなく湯船に浸かりましょう。授乳前に入浴できると尚良いですね。
おっぱいマッサージをする
母乳は血液をろ過して作るので、乳管が詰まると母乳量が減ります。そのため定期的なマッサージで詰まりを解消します。以下は村岡産婦人科のおっぱいマッサージの方法です。
授乳姿勢を変える
母乳量を増やすために、赤ちゃんが母乳を飲みやすい姿勢で授乳してください。以下を参考に赤ちゃんやママの姿勢を調整して、最適な授乳姿勢を見つけましょう。
とにかく水分を摂る
母乳は液体なので、水分を多く摂った方が増えやすいです。1日2-3リットルを目安に水、麦茶、ハーブティーを飲みましょう。おすすめは母乳育児用ハーブティーです。
ハーブティーにはリラックス効果があり、ストレスを解消すると血流が良くなって母乳が増えやすくなります。わたしはほほえみママミルクブレンドを飲んでました。
母乳外来に通う
母乳外来とは、母乳育児のトラブル相談や卒乳後のケアなどのアドバイスをしてくれる外来です。母乳外来でアドバイスや個別指導を受けると安心感につながります。
母乳不足のサインは複合的に判断する
まーさ
母乳不足はパッと見で判断できません。1つの例として「赤ちゃんの体重増加」「おしっこやうんちの回数」「授乳後の赤ちゃんの機嫌」から以下の流れで判断します。
- STEP.1授乳後の赤ちゃんの機嫌昨日からなんか機嫌が悪いな……病気でもなさそうだし……
- STEP.2おしっこやうんちの回数そう言えばおしっこ回数少ないかも……先週の回数と比べてみよう
- STEP.3赤ちゃんの体重増加ちょっと少なめかな……体重はちゃんと増えてるかな?
- STEP.4しばらく様子を見るまぁ増えてるけど、平均増加体重より少ないから少し様子見よう
母乳不足は1日単位で見ません。「母乳不足かな?」と思ったら少し母乳(ミルク)を追加しながら何日か様子をみて原因を探ります。
体質的に母乳が出ない女性は、母乳育児を休憩してミルク育児も検討してください。
母乳育児は母子共にメリットがありますが、大切なことは赤ちゃんが成長することなので、授乳方法は状況によって変えればいいんです。
まずは赤ちゃんの成長を第一に考えて、焦らずに母乳不足対策をしましょう。
母乳不足対策の基本は水分摂取とストレス解消です。この2つを同時に対策するために、リラックス効果が高いハーブティーを飲んで血の巡りを良くするのがおすすめです。
以下で母乳育児用ハーブティを比較してるので参考にしてください。