まーさ
赤ちゃんの授乳は姿勢がつらいんですよねぇ。毎日何回も授乳するから腰も痛いし、肩こりもあります。わたしは偏頭痛持ちなので、余計に辛かったですね。
ざっくり授乳時間の目安を1回10分として、新生児から生後5ヶ月まで毎日授乳すると、
- 生後1ヶ月…1日8回×10分×30日=2400分
- 生後2ヶ月…1日6回×10分×30日=1800分
- 生後3ヶ月…1日4回×10分×30日=1200分
- 生後4ヶ月…1日4回×10分×30日=1200分
- 生後5ヶ月…1日4回×10分×30日=1200分
130時間も授乳するんです。完母育児だとより苦行です。もちろん赤ちゃんが慣れるまではもっと時間がかかりますし、慣れると遊び飲みする子もいるので授乳時間が増えます。
夜泣きや寝かしつけでとりあえずおっぱいを咥えさせることもあります。もしかしたら130時間どころか200時間、300時間以上つらい体勢をしてるかもしれません。
まーさ
今回は正しい授乳姿勢や赤ちゃんの抱っこのコツについてお話します。間違った授乳姿勢で腰痛・肩こりがつらい人は、この記事を最後まで読んでください。
目次
無理のない授乳姿勢のコツ
まーさ
リラックスできる場所を見つける
ソファ、ダイニングチェア、ベッド、座椅子など楽に授乳できる場所を探して、授乳時間になったらそこに移動するようにしましょう。
楽な授乳姿勢だと母乳の出は良くなりますし、授乳でイライラすることが減ります。
猫背ではなく背筋を伸ばす
授乳は1日に何度もするので、腰や首や肩に負担がかからない姿勢が良いです。そのため、どこに座っても背筋を伸ばして授乳しましょう。
猫背など不自然な体勢で授乳すると、すぐに首や腰が痛くなります。母乳を飲む赤ちゃんの表情を見たい気持ちはわかりますが、見続けるのはきっと最初だけです(^_^;)
授乳クッションを使う
授乳クッションを使えば赤ちゃんを抱えたママの手が置きやすく、赤ちゃんを抱っこしたときにズレにくくなります。
おすすめは厚手の授乳クッション(or薄手×2つ)で、汚れやすいため綿のクッションカバーが3枚あると便利です。使いやすければ枕や普通のクッションでも良いですよ。
授乳姿勢を複数使い分ける
授乳は、どんなに正しい姿勢でも身体に負担がかかります。そのため、いくつかの授乳姿勢を知っておくと1箇所に負担をかけないように使い分けられます。
左右のおっぱいを吸わせる際に、赤ちゃんの向きを変えるだけでも負担が減りますよ。
哺乳しやすい姿勢も見つける
赤ちゃんは生後6ヶ月を過ぎると感情が豊かになり、興奮や恐怖を感じた衝動で乳首を噛みます。もしかしたら、飲みにくい授乳姿勢にストレスを感じたのかもしれません。
赤ちゃんが上手に母乳を飲めない場合、授乳姿勢を確認しましょう。いくつか授乳姿勢を試すと、赤ちゃんが落ち着いて母乳を飲める体勢がわかるようになりますよ。
授乳時の赤ちゃんの抱き方の種類
まーさ
授乳時の赤ちゃんを抱っこは、主に5種類あります。
- 横抱き姿勢
- 交差横
- フットボール抱き
- 縦抱き姿勢
- 添い乳
横抱き姿勢での授乳の仕方
横抱き姿勢はママにとって最もオーソドックスな授乳方法です。左右交互に授乳すると体の負担が軽くなります。
- STEP.1ソファなどに座る楽な場所に座って赤ちゃんを体の前に置き、赤ちゃんの口が胸の高さにくるように抱えます。
- STEP.2赤ちゃんを抱える右おっぱいを吸わせる場合は、右手を赤ちゃんの頭と首の下に回して支え、身体を包み込むようにおしりまで手を回し、右おっぱいの近くに赤ちゃんを引き寄せます。
- STEP.3楽な姿勢の作り方腕の下に授乳クッションを入れて、腕を置けるようにすると楽になります。わたしは授乳クッションの下にさらにタオルを敷いて、高さ調整していました。
- STEP.4おっぱいの位置を教える赤ちゃんの耳と肩と腰を一直線にしたら、もう片方の手でおっぱいを押さえて乳首を赤ちゃんの口を乳首に触れさせて、おっぱいがあることを理解させます。
- STEP.5授乳を開始する赤ちゃんが口を開けたら少し赤ちゃんを引き寄せて、乳首を咥えさせます。このとき赤ちゃんの顔をおっぱいに押しつけると、顔が見えなくなります。
赤ちゃんが乳首を正しく咥えて母乳を飲んでいるときは、赤ちゃんの唇がとんがっているはずです。チューの口ですね。
交差横抱き姿勢での授乳の仕方
交差横抱き姿勢は横抱きで赤ちゃんを密着させて、乳首を吸いやすくしてあげる抱っこ方法です。横抱き姿勢をベースに考えてください。
- STEP.1赤ちゃんを抱える右おっぱいを吸わせる場合は、横抱き姿勢とは逆に左腕で赤ちゃんの背中を支えながら頭の後ろから首の付け根を手のひらで支え、赤ちゃんをおっぱいに引き寄せます。
- STEP.2おっぱいの位置を教える右手でおっぱいを持ち、赤ちゃんの口に触れさせて授乳を促しましょう。
- STEP.3授乳を開始する赤ちゃんが口を開けたら、少し引き寄せて乳首を咥えさせます。赤ちゃんの顎を引かないように抱き寄せ、顔が見えるようにしましょう。
フットボール抱きでの授乳の仕方
フットボール抱き姿勢は、赤ちゃんをママの脇に抱えて授乳をする抱っこ方法です。帝王切開だと傷口に痛みがあるので、フットボール抱き授乳が良いですよ。
- STEP.1赤ちゃんを抱える右おっぱいを吸わせる場合は、授乳クッションを右に置いて赤ちゃんを右脇に抱えるようにクッションの上に置きます。赤ちゃんの腰を身体に引き寄せ、首と頭を手のひらで支えます。支える手はクッションに置いて、動かないようにしましょう。
- STEP.2おっぱいの位置を教える左手でおっぱいを持ち、赤ちゃんの口に触れさせて授乳を促します。
- STEP.3授乳を開始する赤ちゃんが口を開けたら、支えている右手をクッションに置いたまま少し赤ちゃんを引き寄せて、乳首を咥えさせます。このとき、赤ちゃんはママの顔を見上げる姿勢になります。
縦抱き姿勢での授乳の仕方
縦抱き姿勢は、赤ちゃんを抱えて密着させる授乳方法なので、小さな赤ちゃんや吸う力が弱い子に向いています。
- STEP.1赤ちゃんを抱える右おっぱいを吸わせる場合は右足の上にクッションを置き、高さを調整して赤ちゃんを乗せます。その際、右手で赤ちゃんの背中から手を回し、首と頭を手のひらで支えます。
- STEP.2おっぱいの位置を教える乳首を赤ちゃんの口に触れさせて、赤ちゃんの授乳を促しましょう。
- STEP.3授乳を開始する縦抱きは他の抱っこよりも、赤ちゃんの口の中に乳首を入れやすいため、生後間もない赤ちゃんにおすすめの授乳方法です。首がすわっていない赤ちゃんは頭の支え方に注意してください。
添い乳での授乳の仕方
添い乳姿勢は抱っこじゃなく、ママと赤ちゃんが横に寝て抱えるように赤ちゃんに授乳させる方法のことです。
- STEP.1赤ちゃんを寝かせる右おっぱいを吸わせる場合は、赤ちゃんを布団などに寝かせ、ママが右を下にして横向きに寝ます。
- STEP.2ママの姿勢を作るママの枕は高めで、赤ちゃんを支えるママの腕と赤ちゃんの間にクッションを置くとより楽な姿勢になります。赤ちゃんの背中側にクッションを置いても良いですね。
- STEP.3赤ちゃんを抱える赤ちゃんの頭の下に右手を入れ、右手で後ろから赤ちゃんの背中とおしりを支えます。赤ちゃんの首がすわっていれば、頭を支える必要はありません。
- STEP.3おっぱいの位置を教える左手でおっぱいを持ち、赤ちゃんの口に触れさせて、赤ちゃんの授乳を促します。
- STEP.3授乳を開始する赤ちゃんが口を開けたら、右手で赤ちゃんを引き寄せて、乳首を咥えさせます。
この姿勢はママが休めるため楽といえば楽なんですが、左右のおっぱいを同じだけ吸わせるには少し不便ですね。
また夜泣きが激しい子によく使う授乳方法なので、ママが授乳しながら寝てしまうこともよくあります。もちろん、お家以外ではやらないようにしましょう(^_^;)
他にもあるいろんな授乳姿勢
まーさ
横抱き、交差抱き、フットボール抱き、縦抱き、添い乳は、ママのためにも赤ちゃんのためにも一通り試してみてください。
授乳クッションの位置や手の位置で授乳しやすさが変わるので、赤ちゃんが不快に思わない程度に少しずつ調整しましょう。
動画で見る5つの授乳姿勢
板倉レディースクリニックさんの動画が横抱き、交差抱き、フットボール抱き、縦抱き、添い乳を詳しく解説しています。
授乳四十八手図が面白い!
ちちかわえみぞうさんのブログに「授乳四十八手図」というイラストがあります。
以前Twitterで話題になったいろんな授乳姿勢をイラストにしたものですが、授乳を経験したママならどの授乳姿勢も「あるあるww」となる可愛いものばかり。
授乳期間は1-2年あるので、授乳を楽しむ方法として授乳四十八手に挑戦しても面白いですよ。1つ1つの授乳姿勢の詳細は、以下のリンク先で紹介されてます。
正しい授乳姿勢のまとめ
授乳方法で楽な姿勢を作るコツは、「姿勢を正してクッションをうまく使うこと」です。
クッションを2個使ったり、タオルで補助を増やしたり、ソファーの肘掛けを使ったり、足を組んだりなどいろんな工夫をしてしっくり来る授乳姿勢を探してください。
そもそも授乳は、科学的にも赤ちゃんとの愛情を感じあう大切な行為です。ところがママが義務感で授乳すると、体だけじゃなく心も疲れてしまいます。
赤ちゃんの授乳を通して愛情や幸せを感じたいなら、正しい授乳姿勢とクッションなどを使った工夫が必要です。授乳が好きになると育児が今より楽しくなりますよ。
授乳にストレスを感じるもう1つの原因は、母乳不足によるストレスです。赤ちゃんの飲みが悪いと授乳時間が増えますし、母乳不足が心配で気持ちもつらくなります。
母乳不足を感じたら、授乳姿勢を確認しつつ母乳量を増やす対策をしてください。母乳量を増やす基本は水分摂取とリラックスなので、ママの飲み物にも気を使いましょう。
わたしはリラックス効果が高いハーブティーを飲んで、血流にも気をつけてました。おすすめは「ほほえみママミルクブレンド」です。
以下で母乳育児用ハーブティを比較してるので参考にしてください。