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赤ちゃんが背中スイッチで起きる理由、起きない寝かせ方

背中スイッチで起きない方法

まーさ

はぁ~、抱っこでやっと寝てくれた。後は赤ちゃんを布団におろして……。

……この後何が起きるかわかりますよね(^_^;)

どれだけ寝付きが良い赤ちゃんでも、長時間ぐっすり眠る赤ちゃんでも、抱っこで寝かしつけて布団に置くと泣いて起きる経験はママなら誰もが味わいます。

赤ちゃんを布団におろした途端に泣き始めることから、赤ちゃんが敏感に起きるスイッチが背中についている「背中スイッチ(覚醒スイッチ)」……と揶揄されるほど。

でもこの時期ってほんとに笑い事じゃないんです。

  • 背中スイッチってほんとにあるの?
  • 背中スイッチで赤ちゃんが起きる理由は?
  • 赤ちゃんが起きないように寝かせたい!

赤ちゃんの背中スイッチがつらいママはこの記事を読んでください。背中スイッチの正体と背中スイッチを発動させずに寝かしつける方法を詳しく解説しますね。

背中スイッチの正体とは

まーさ

ほんとに赤ちゃんの背中にスイッチ的なものってあるのかな?

眠った赤ちゃんを布団に置くと、ビクッとして泣いて起きる背中スイッチの正体は赤ちゃんの「モロー反射」です。

モロー反射とは、赤ちゃんがびっくりしたときや不安を感じたときに、両手をパッと広げて何かに抱きつこうとする反射行動のことです。

これは昔人間が木の上で生活をしていたときに、木から落ちそうになってしがみつく防衛本能が残っているという説があります。

つまり赤ちゃんが背中スイッチで起きてしまうのは、人間に備わった身を守る防衛本能なんです。ただ、今は木の上で生活してないので余計な反射でしかないです……。

背中スイッチはいつからいつまで?

背中スイッチはモロー反射なので、生後2-3ヶ月から強くなり4-5ヶ月まで続きます。ただし刺激に敏感な赤ちゃんは、1歳近くまで刺激で起きやすい状態が続きます。

まーさ

もしかしてモロー反射をなんとかすれば、赤ちゃんが起きなくなる……とか?

モロー反射が起きる原因

赤ちゃんがビクッとするモロー反射は、何がきっかけで起こるんでしょうか。

物音がするから

赤ちゃんは大人より眠りが浅く、周辺でガタッと物音がするとびっくりして目が覚めてしまいます。敏感な赤ちゃんは、衣擦れやママの足音でも起きることがあります。

寝かしつけに苦労するママも物音には敏感になってるので、ちょっとした音でもすぐに「やばっ!」と気付きますよね。

落ちる感覚があるから

赤ちゃんを布団に赤ちゃんがママから離れることで落下する感覚になり、ビクッと目が覚めてしまいます。

温度変化があるから

ママと密着して感じていた温かさがなくなったり、降ろされた布団のひんやり感で赤ちゃんにモロー反射が起きます。この程度の温度変化でビクッと驚くのは赤ちゃん特有です。

体勢が変わるから

抱っこは、赤ちゃんが体を丸めて胎内にいた姿と似てます。赤ちゃんを寝かせると、丸まった状態からおなかを丸出しにして背中や股関節が伸びるのでモロー反射が起きます。

眠りが浅いから

赤ちゃんが起きやすいのは、大人より睡眠が浅く、ノンレム睡眠の周期が短いからです。そのため、ちょっとした物音や温度変化・環境変化の刺激を受けます。

レム睡眠とノンレム睡眠

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背中スイッチではなくおなかスイッチ

まーさ

あれ?なんか背中スイッチっておかしくない?

そうなんです。これまで赤ちゃんを布団に降ろすと泣くのは、背中を布団につけると背中スイッチが押されるからだと言われてました。

ところが理化学研究所で脳科学を研究する黒田博士によると、赤ちゃんを寝かせたときの覚醒スイッチは背中じゃなくおなかにあるという説が有力になってます。

たとえば先程のモロー反射の原因と照らし合わせると、おなかが鍵だとわかります。

  • 抱っこからおろすときにママの体から”おなかが離れる”ことで落ちる感覚になる
  • ママに触れていた赤ちゃんの”おなかが離れる”ことで温度変化を敏感に感じる
  • 体を丸めて守っていた”おなかがむき出しになる”ことに違和感を感じる

……など突然の物音は別ですが、他は全て背中よりもおなかで温度や環境の変化を感じることでスイッチが入ることがわかります。

ママは背中スイッチとおなかスイッチを勘違いして、赤ちゃんをより寝かしつけにくい環境にしていたのかもしれません。

赤ちゃんの覚醒スイッチは背中ではなく、おなか側!!最新研究を紹介 | 子育てに役立つ情報満載【すくコム】 | NHKエデュケーショナル

おなかスイッチを意識した寝かしつけ

まーさ

てことは背中じゃやなくておなかを意識すれば、寝かしつけが楽になるのかな。

全ての寝かしつけでうまくいくわけじゃないんですが、おなかスイッチを意識した寝かしつけは基本的な寝かしつけとして無意識に行っているママもいるはずです。

眠るまで密着することが大切

詳しくは以下を参考にして欲しいんですが、おなかスイッチを意識した寝かしつけで大切なことは赤ちゃんが眠るまで常に密着することです。

赤ちゃんに密着したまま布団におろし、密着して体をトントンすることが寝かしつけのコツです。普段の寝かしつけでも使えるので覚えておきましょう。

  • STEP.1
    眠りが深くなるまで待つ
    赤ちゃんが寝てもすぐには布団に寝かさず、深い眠りに入るまでしばらく抱っこを続けます。
  • STEP.2
    とにかくゆっくりおろす
    素早く布団におろすのは逆効果なのでゆっくりおろします。このとき、赤ちゃんを離さずに密着したまま布団に寝かせます。
  • STEP.3
    首の後ろの手に気をつける
    頭が動くと起きるので、首の後の手を抜くときは気をつけましょう。ちなみにわたしはおしりからじゃなく、頭から布団におろします。
  • STEP.4
    置いた後に起きても慌てない
    もし赤ちゃんが起きても、焦らずに密着してトントンします。赤ちゃんは眠いのでママが密着していればすぐに寝ますよ。
  • STEP.5
    赤ちゃんが寝たら離れる
    赤ちゃんがちゃんと寝たことを確認したら、ようやく密着していたおなかから離れます。

詳しい寝かせ方は以下を参考にしてください。布団に降ろすのは頭からとおしりからの2パターンあります。

赤ちゃんが起きやすい原因は不安かも

まーさ

どうしても寝かしつけがうまくいかない……。夜中にも突然起きるし……。

赤ちゃんの寝付きが悪かったり、夜泣きをするのは健康面や精神面の不調を訴えている可能性があります。

もちろん健康面はゲップは出た?母乳は足りてる?おしりがかぶれてない?などをチェックしますが、精神面の不調は原因を特定できません。

そのためママに負担がない範囲で赤ちゃんの精神面を複合的にケアをします。

わたしのおすすめはカモミールティーです。カモミールは筋肉が弛緩してリラックスすることでイライラや不安を鎮めてくれます。詳しくは以下を参考にしてください。

赤ちゃんはちょっとしたことで不安になって泣きます。そのためママはなるべく赤ちゃんのおなかに密着して、赤ちゃんの不安を解消できるようにスキンシップを図ってください。