まーさ
ある程度仕方がないと思っていても、子供の言葉遣いが変わると寂しく感じますよね。子供の言葉遣いが変わるのは、自我の成長と家庭や生活環境の影響を受けるからです。
- 子供の言葉遣いが変わる時期っていつごろ?
- 子供の言葉遣いって何に影響を受けて変わるの?
- 言葉遣いが変わるのは悪い影響を受けてるからだよね?
子供の言葉遣いが心配なママはこの記事を読んで、言葉遣いがどのように変わるのか、何に影響を受けて変わるのかを知ってください。
親としてある程度心構えをしておくことは大切ですよ。
目次
子供の言葉遣いが変わる時期
まーさ
イヤイヤ期(第一次反抗期)
イヤイヤ期は2-3歳ごろに訪れます。イヤイヤ期に入ると、「とにかく何でも自分でしたい!」という気持ちから「イヤ!」を連発するようになります。
早い子は「絶対イヤ!」「やらない!」「したくない!」「食べない!」「着ない!」「行かない!」など、いろんな「イヤ!」の種類を話せるようになります(^_^;)
お兄ちゃんお姉ちゃんがいる子は、口マネをして「うるせー!」「うざい!」「きらい!」「あっちいけ!」など抵抗する言葉も覚えます。
園での集団生活開始時期
3-4歳ごろは男女一緒に遊んでいたのが、5-6歳になると男の子同士・女の子同士で遊ぶことが増えて口調も変わってきます。
子供でも数人の集団ができると、大人と同じようにヒエラルキーができます。子供はポジションを認識して、集団内で発言権や決定権を持つようになります。
とくに男の子は強い口調・言葉遣いで集団のバランスを保つようになるので、ちょっと乱暴な言葉が増えてしまいます。
ちなみに園児はいじめより1対1が多いんですが、ママが裏でパパの悪口を言ったり、井戸端会議で誰かを乏すと「いじめ」のやり方を覚えるので注意してください。
小学生の中間反抗期
小学生になると運動や勉強などの能力差も出だして、能力に応じた集団を作るようになります。すると集団の中のヒエラルキーの他に、集団同士のヒエラルキーもできます。
集団同士のヒエラルキーを明確にするには意思統一が必要で、言葉の使い方や物事の考え方も集団毎に特徴が出ます。そのため言葉遣いが変わります。
友達同士のつながりが強くなると親の依存から抜けて友達の影響を強く受けるので、親の指示を嫌がって反抗的な態度をとる中間反抗期が始まります。
幼児から小学生にかけて言葉遣いが変わる時期を押さえて、次は子供の言葉遣いに影響与える物や人を見てみましょう。
子供の言葉遣いに影響を与える物や人
まーさ
文化庁が「国語に関する世論調査」の中で「子供の言葉遣いに与える影響が大きい人やもの」というアンケート(複数回答可)があります。
この調査は16歳以上の男女が対象のため、実際に子育ての経験ではなく、「子供が影響を受けるであろう」という予測が結果に含まれています。
1.テレビ|81.4%
子供の言葉遣いにもっとも影響を与える物はテレビです。子供はすぐ流行り言葉を覚えますし、友達同士でテレビ番組の話をするので真似をするのも上手です。
ちなみに幼児が1日にテレビを見る時間は2-3歳が1番多く、集団生活の時間が増えるに連れてテレビの視聴時間が減る傾向があります。
2.母親|72.3%
子供がもっとも言葉遣いの影響を受ける人物は長くいっしょに時間を過ごす母親です。母親から受ける影響は言葉だけじゃなく、態度や生活習慣など生活のすべてです。
2-3歳までは男の子・女の子関係なく母親の口真似をしますが、4-5歳になると女の子が母親の言葉遣いに強く影響を受けます。
3.父親|67.8%
母親とは逆で、父親の言葉の影響をうけやすいのは男の子です。男の子が4-5歳になると「お前」「おい」「なぁ」「食った」「まじで」などを真似をします。
子供が父親の口真似をするときは、母親の前だけで使うなどずる賢い面も見えたりします。そのためパパは子供の真似に気付いてないことも多いですね。
4.友達|63.4%
子供はテレビ、母親、父親の言葉遣いに影響を受け、それを披露することで友達の言葉遣いにも影響を与えます。
5-6歳の子は集団行動の中で自分の立ち位置を作り始めます。とくに男の子は「○○ができる・できない」で優劣をつけ、自分の立ち位置を作るため乱暴な言葉遣いになります。
5.ゲーム機|47.5%
ゲーム内のキャラクターのセリフに影響を受ける子も多いです。今なら任天堂やソニーなど家庭用ゲーム機だったり、スマホのゲームなどですね。
6.漫画|45.0%
幼児はまだ漫画を読めないので、漫画から影響を受けるのは小学生からです。ただしお兄ちゃん・お姉ちゃんがいると真似して漫画を読み、言葉の影響を受けやすくなります。
7.インターネット|39.2%
今の子は動画から言葉の影響を受けますね。小学生高学年になるとスマホを持つ子も出始めるので、子供の言葉遣いに与える影響は大きくなります。
また、ママが子供をあやすためにスマホで動画を見せることが普通だと、3歳ごろにはお気に入りのYouTubeチャンネルがあったりします。
8.兄弟姉妹|37.7%
お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる家庭では、子供の言葉遣いに1番影響を与えるのはママよりも「兄姉」だと思います。
お兄ちゃんやお姉ちゃんが保育園、小学校で身に付けた言葉を弟妹が使うのは、兄弟姉妹が思春期になるまで続きます。
9.保育士|34.2%
保育士の言葉遣いを真似て話をする子はそれほど多くないので、保育士に影響を受けるのはイメージの部分が大きいのかな?と思ってます。
ただし特徴があって人気がある保育士は、子供のマネの対象になることもありますね。
10.祖父母|29.8%
じいじ・ばあばと接触する機会が多い子供は、言葉遣いも影響を受けます。言葉遣いが良い悪いじゃなく、方言や昔ながらの独特な言い回しを子供が真似るんです。
息子と娘も月に何度かじいじ・ばあばに会うので、帰ってくると方言全開になります。
次点.携帯電話での通話|28.2%
子供が父親や母親が携帯電話で話している姿を真似することはあります。
電話なので声がワントーン上がったり、丁寧な言葉遣いなど普段とは違う雰囲気で話をしてるのを見ると、子供にとっては新鮮で面白い光景に映るんでしょう。
子供の言葉遣いの影響は時代で変わる
「国語に関する世論調査」には平成19年、平成12年の調査結果も記載されてます。
その推移を見ると今後はゲームやインターネットの影響が強くなりそうのは予想できますよね。この流れに歯止めをかけるのは難しいです。
子供の言葉遣いが変わるのは生活環境の影響が大きいんですが、たとえ少々言葉遣いが悪くなっても、子供の心が荒んでしまったからだとは思わないでください。
子供の言葉遣いが変わのは「興味本位の真似」と「集団生活の環境作り」のためです。
もし相手を傷つける言葉を使ったら正しい言葉遣いを教える必要がありますが、新しい言葉を覚える興味関心や集団生活の環境作りを邪魔しないよう注意しましょう。
子供の言葉遣いが悪いから直したい、子供の汚い言葉遣いが気になるという人はこちらを参考にしてください。