まーさ
子供を連れて新幹線に乗る場合も、意識するマナーはおおむね同じですが、新幹線は非日常空間なので、さらにいくつか独自の利用ルール・マナーがあります。
せっかく家族旅行で新幹線を使うなら周囲の人にも不快感を与えず、楽しいお出かけにしたいですよね。
そこで今回は子供を連れて新幹線に乗る際の席の選び方、食事の仕方、子供がうるさいときの制し方についてお話します。
なお赤ちゃんを連れてベビーカーで電車(新幹線)・バスに乗る際のマナーは以下を参考にしてください。
目次
子連れの新幹線マナー1.座る席の選び方
新幹線の子供料金は席の種類と使い方で変わります。ただ料金を安くすることばかり注目すると、快適な旅を楽しめません。子供料金は以下を参考にしてください。
自由席よりも指定席に座る
自由席は6歳までの未就学児の料金が無料、6歳-12歳までの料金が半額です。そのため料金的には自由席に座りたいママも多いでしょう。
ただし自由席に座る場合、社内が混んでいたら乳幼児は膝の上に乗せるのがマナーです。赤ちゃんは抱っこできますが、やんちゃ盛りの4-5歳を膝に抱えて2-3時間はつらいです。
子供も狭い空間でぐずったり、より暴れだす可能性が高くなります。
車両デッキ近くの入口付近に座る
子供が新幹線で騒いだり、泣き出した場合、バスや電車と違って子供が落ち着くまでデッキに避難します。そのため車両デッキ近くの席に座れるように指定席を手配しましょう。
東海道新幹線の11号車には車両デッキに多目的室があるので、子供連れが多いです。11号車、12号車の間の車両デッキ付近の席は、かなり早めに指定席を購入してください。
グリーン車には乗らない
「せっかくの旅行だからグリーン車に乗りたい!」と思う人もいるかもしれませんが、子供を連れてグリーン車に乗るのは、グリーン車でゆったりしたい人に迷惑がかかります。
「お金を払って乗るんだから良いでしょ!」じゃないですよね。なぜグリーン車があるのを考えた方が良いと思います。ちなみにグリーン車は赤ちゃんでも大人料金が必要です。
子供連れの新幹線マナー2.食事の仕方
新幹線に乗る場合は長距離移動が多く、3-4時間の乗車も珍しくないです。そのため、新幹線内で食事をすることもあるでしょう。
タオルなどで食べこぼし対策をする
子供は食事中も別のことに興味を惹かれ、よそ見をしてポロポロ食べ物をこぼします。
そのため食事のときは背面テーブルにウエットティッシュを何枚か広く敷いたり、膝の上にタオルを敷くと子供がこぼした食べ物の後片付けが楽になります。
匂いがしない食べ物にする
駅弁などを買わずに、お家からお弁当を持ってくる場合もありますね。そのときはあまり匂いがしない食べ物にして、周囲に匂いの迷惑にならないようにしましょう。
食べる時間は途中駅の停車前から
子供がお弁当を食べるときはガチャガチャ騒がしくなるので、食べる時間帯にも気をつけましょう。おすすめの時間帯は、途中駅に停車するアナウンスが流れてからです。
途中駅に降りる人たちの準備、駅に停車してからの人の乗り降り、発車後に落ち着くまでの10-15分はいろいろ動く人がいるので、周囲を気にせずお弁当を食べられます。
お菓子は音や匂いに気をつける
多くのママが子供が騒がないアイテムとしてお菓子を使うはずです。ただし新幹線は密閉空間なので音が出たり匂いが強いお菓子は、周囲の気分を害する可能性があります。
子供連れの新幹線マナー3.子供が騒いだとき
親が最も困るのは、子供のテンションが上って騒ぎ出し、叱ったら泣き出すことです。子供が騒ぐのはある程度仕方ないと理解されても、親は最大限の対策が必要です。
乗る前に心の準備をさせる
子供には新幹線に乗る前だけじゃなく、何日も前から「新幹線に乗ったら大きな声出しちゃダメだよ。」「勝手に立って歩いちゃダメだよ。」と繰り返し教えましょう。
そして「お約束を破ったら怒るからね。」とルールを破ったときの対応も伝えましょう。
騒ぎ出したら周囲にわかるように叱る
子供は、興奮してつい大きな声を出したり、思ったことを大きな声で話すことがあります。最初の1-2回は口に手を当て「シーッ!小さな声で。」と注意しましょう。
ポイントは子供を叱ってることがわかる程度の声と態度を示すことです。このポーズで、周囲に「子供は言うこと聞かないし大変だよな。」という同情を持たれやすくなります。
繰り返す場合はデッキに連れて行く
子供が何度注意しても騒ぐなら、車両デッキに連れていきお灸を据えましょう。もちろん叱った後に子供がルールを守っていたら、褒めることも忘れないでください。
新幹線には疲れている人が多い
大人でも、新幹線の中は非日常空間に感じる人は多いと思います。ましてや子供がお出かけで新幹線に乗ると考えたら、興奮するのは当たり前です。
ただし子供が楽しくて興奮していても、ママがそれを許してはいけません。公共の場で子供を制するなど周囲へのマナーを守った節度ある行動は、大人として当然です。
新幹線には子連れ、家族連れだけじゃなく、たくさんの働く人たちも乗っています。そして新幹線に乗る人は長距離移動が多いので、疲れてる人も多いでしょう。
そのため普段は子供に対して寛容な人でも、「うるさいなぁ……。頼むから少し静かにしてよ……。」とイライラするものです。
楽しいお出かけが台無しにならないよう、事前準備と新幹線の利用マナーを押さえてください。
ちなみに、東海道新幹線では期間限定で子連れ専用のファミリー車両が走っています。特典もあるので、期間や最寄り駅が合うようなら検討してみましょう。
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