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子供の嘘を見抜くのは簡単
子供がつく嘘なんて可愛いものです。子供の嘘を見抜けない大人はいません。しかも自分の子供ならなおさらですよね。
もし、子供がイタズラなどをごまかすために嘘をついた場合、理由はどうあれ自分が悪いことをした、叱られることをしたと理解できています。そのため、嘘をついている子供の心臓はバクバクです。
嘘をついている子はなかなか目を合わせてくれませんし、何も話してくれなかったり、言っていることが曖昧だったり……。というわけで、恐らく数秒で嘘だとわかります。
ただし、親は子供が嘘をついたとわかってからの対応がとても大切なんです。
大人は嘘をつくことを問答無用で「悪いことだー!」と考えてるかもしれませんが、子供にはまだそんな認識はありません。
そのため、子供が嘘をついた時の対処方法を間違えてしまうと、子供の心に傷を残してしまうかもしれません。
そこで今回は、子供が嘘をついた時の対処方法についてお話したいと思います。
子供が嘘をついたときの親の対処
対処1.子供の嘘にフォーカスしない
子供がイタズラをして、叱られたときに嘘をついたとします。嘘を見破ったママは、「なんで嘘つくの!嘘つく子は嫌い!」と嘘をついたことを叱っていないでしょうか。
でも、よく考えてください。最初に子供を叱ったのは嘘をついたからではありません。ママは子供が嘘を付いたことは一旦置いて、まずは本来叱るべき内容にフォーカスをあてましょう。
対処2.嘘ではなく悪い行動に対してビシっと叱る
子供がごまかすために嘘をつくのは、良いことではありません。ただ、嘘をついてごまかそうとするということは、自分が悪いことをした自覚があります。
そのため、嘘をつくきっかけになった「イタズラ」や「人に迷惑をかけた行動」をビシっと叱ることが大切です。
対処3.悪いことをしてしまった理由を聞く
子供が「イタズラ」や「人に迷惑をかけた行動」に対して謝った場合は、その出来事をもっと詳しく聞いてみましょう。
たとえば、お友達のおもちゃを壊してしまった場合、誰が、何をして、どういう風に壊れてしまったのか、そしてその時に何を思ったかなどです。
話を聞いていると、子供がどこに罪悪感を感じているのか、どうして嘘をつくことになったのかがわかります。これは、子供にそうなった経緯を理解させるためにも必要です。
対処4.話の流れの中で嘘を訂正する
子供が話した内容の要点をママがまとめたら、「じゃあ、さっきはママに叱られたくなくて、ついごまかしちゃったんだね?」と、同意を得る質問をします。
子供が頑なに嘘を認めないのは、「イタズラ」や「人に迷惑をかけた行動」がバレたら叱られる、もしくはママが悲しむと思っているからです。
そのため、全てが明らかになった後であれば、ごまかすために嘘をついたことを認めるのはそれほど難しくありません。
対処5.嘘を認めた時は褒める
基本中の基本ですが、子供が嘘を認めた場合は褒めます。ごまかさずに正直に話をすることが良いことだと学習させるためです。
もちろん、子供がしてしまった悪いことを解決した後に、「ちゃんと正直に言えたね。えらいね。これからも嘘をつかずに話してね。」などの言葉をかけて、ギュッと抱きしめてあげてください。
これは通常小学校低学年くらいまで、高学年でも言葉を変えれば同じように接することはできるはずです。
子供が嘘をついた時の間違った叱り方や対処
子供が嘘をついた時にやってはいけないことは、上記とは真逆の対処です。ママが子供に与える影響は大きいため、ついイライラして言った一言が、何年も子供を傷つけてしまうことがあります。
間違った叱り方1.嘘を問い詰める
「嘘ついちゃダメって言ってるでしょ!なんで嘘ついたの!」これよくやってしまいます……。
大人同士の場合は、この言葉の裏側に「嘘をついてしまう特別な背景があったのか?」という問いかけが隠れていますが、子供には理解できません。
言葉通りに捉えると、「ママに叱られるのが嫌だったから。」なんですが、そんなことを子供が言う発想はないため、一方的に責められているようにしか感じないでしょう。
間違った叱り方2.嘘自体が悪いことだと教える
自分自身に対するものも含めて、人は誰でも嘘をつくものです。そのため、嘘をつくことすべてが悪いこととは言えません。嘘の種類には、思いやりの嘘や気を使った嘘もあります。
1.自分本位な嘘
2.誹謗中傷の嘘
3.自己拡大の嘘
4.自己防衛の嘘
5.思いやりの嘘
そのため、子供を叱る場合は、まずは子供がしてしまったことを解決してから、「◯◯のときは、ごまかさないで正直に話してね。」と、子供の中で判断基準が育つように導かなければいけません。
間違った叱り方3.とにかく子供に謝らせる
子供が嘘をついたことに対して、「嘘をついてごめんなさい。」の強要もやってしまいがちです。
嘘をつくきっかけになった出来事が解決したら、あとは「◯◯のときは、ごまかさないで正直にお話してね。」と教えてあげれば良いだけです。
この「とにかく子供に謝らせる(謝罪の強制)」ことは、嘘をついたかどうかに限らず、子供を叱る時にやってはいけないことですね。
子供が嘘をつきやすい環境を作らない
子供が嘘をついたことを頭ごなしに叱ったり、謝ることを強要すると、本来叱るべき「イタズラ」や「人に迷惑をかけた行動」に対する反省がボケてしまいます。
そのため、子供は何度も同じ過ちを繰り返し、結果的にまたごまかすための嘘をついてしまいます……。
そして、子供が嘘に慣れてしまうと、どういう嘘ならバレないのか、どういうときの嘘なら問題ないのかを考えるようになってしまいます。子供が嘘をつきやすい環境は、残念ながら親が作ってしまっているんです。
1.親に嫌われたくないから
2.親のマネをするから
3.相手に認めてもらいたいから
4.親を悲しませたくないから
5.嘘が悪いと感じなくなるから
わたしたちは、子供が嘘を付した時に追い込んで誤らせるのではなく、嘘をついた原因を解決してあげなければいけません。
そして、本当のことをごまかさずに話すことができれば、そもそも嘘をついて嫌な気持ちにならなくてすむことを子供に理解させましょう。