まーさ
と思いつつ、新生児室で隣の子のフサフサな髪を見るとちょっと心配になりますよね。
生後3ヶ月を過ぎ、生後6ヶ月が過ぎ、体の産毛は薄くなりましたが髪の毛は薄いまま……。伸びてはいますが、圧倒的に毛量が少ない。
しかもある日気付くと枕にはたくさんの抜け毛・切れ毛があり、後頭部がハゲてます。
まーさ
「個人差だから……。」とは思っても、初めての赤ちゃんだと心配になります。
- なんでうちの子こんなに抜け毛が多いの?
- ちゃんと髪の毛生えてくるかなぁ……。
- 赤ちゃんの抜け毛対策ってないの?
このような心配を抱えてるママは、この記事を読んで赤ちゃんの抜け毛の原因、赤ちゃんのヘアサイクル、頭皮ケアの重要性などを知ってください。
目次
赤ちゃんの抜け毛、切れ毛、薄毛の原因
まーさ
新生児生理的脱毛
赤ちゃんは新陳代謝が活発で髪の毛が生え変わるサイクルも大人より早いため、生後数ヶ月は抜け毛が増えたり、弱った髪の毛が切れやすかったりします。
髪の毛の成長サイクルは成人男性で3-5年、女性で4-6年ほどです。赤ちゃんの髪の毛にしっかりとしたヘアサイクルができるには、およそ半年ほどかかります。
新生児生理的脱毛で髪の毛がごっそり抜け、地肌が目立つこともありますが、赤ちゃんの髪の毛は徐々に強く太くなっていくので心配する必要はありません。
乳児期後頭部脱毛
乳児期後頭部脱毛は、寝返りができる生後4-5ヶ月ごろまでによく見られます。
新生児生理的脱毛と重なって余計に髪の毛がスカスカに見えて心配になりますが、どちらも赤ちゃんの成長で髪の毛が強く太くなり、脱毛しなくなります。
乳児脂濡性湿疹
乳児脂漏性湿疹の乳痂剥がれるときに弱い髪の毛も抜けてしまい、赤ちゃんの抜け毛・切れ毛の原因になります。
乳児脂漏性湿疹自体は炎症ですが、皮脂腺の過活動が原因で病気は関係ありません。毎日の沐浴や入浴で優しく洗って、丁寧にお肌ケアすれば徐々になくなります。
乳児湿疹と乳児脂漏性皮膚炎|写真で見る「子供の病気」 – 町医者の家庭の医学
抜毛症
赤ちゃんはハンドリガードの過程で自分の意思で手足が動かせることを理解し、その動作の1つとして抜けやすい髪の毛をつかむことで抜毛が起きます。
とくに心配する必要はないですが、抜毛症は癖になることもあるので髪の毛を抜くよりも面白いおもちゃがあることを教えてあげましょう。
自己免疫疾患による円形脱毛症
赤ちゃんにも円形脱毛症ができることがあります。ただし早い子で1歳過ぎからです。
円形脱毛症の原因は、病原体や異物から身体を守る免疫が過剰反応して、血管障害や自己免疫障害が起こるためだと考えられます。
円形脱毛症の場合は、毛髪を作る細胞にリンパ球が過剰に反応することによって起こるようです。発症の引き金となる原因がわからないため、予防や早期発見はとても難しいのですが、子どもの頭髪をこまめにチェックしたり、枕に毛がたくさんついていないかなどの心配りをしたりすることが大切です。
先天性無毛症・先天性欠毛症
先天性無毛症・先天性欠毛症とは、先天的な理由で髪の毛が生えなかったり、生え揃わない病気です。生後1-2年で髪の毛が抜け落ち、それから生えてこないこともあります。
先天性無毛症・先天性欠毛症の原因は遺伝子異常などで確率は0.01-0.02%と少ないんですが、1歳を過ぎても髪の毛が生えてこない・生え揃わない場合は疑ってください。
その他感染症や薬剤で、後天的に欠毛症を起こす「症候性脱毛症」などもあります。
赤ちゃんの抜け毛、切れ毛、薄毛の対策
まーさ
赤ちゃんの抜け毛、切れ毛は、ほとんどが成長過程で見られる生理現象なので心配する必要はありません。
とくに生後6ヶ月過ぎまでは後頭部だけ薄くなったり、髪の毛が伸びてるのに前頭部から頭頂部が薄くなって落ち武者のように見える赤ちゃんもいます。
ただ髪の毛の生え揃いが遅い子でも1歳ごろには毛量が増えたことは実感できますし、産毛も3歳までに生え変わり、1本1本にハリと重さがある髪の毛になります。
注意するのは抜け毛じゃなく、抜け毛原因の乳児脂漏性湿疹や肌荒れ対策の方です。
毎日ベビーソープを使いながら、赤ちゃんに頭皮の赤み、フケ、パサつき、新生児ニキビ、あせもやアトピーなど頭皮・髪・肌のトラブルがないか確認しましょう。
ベビーソープは赤ちゃんのお肌に合うかどうかが大切ですが、使わないと良し悪しはわかりません。赤ちゃんの肌が弱いならオーガニックベビーソープがおすすめです。
赤ちゃんは髪の毛がある程度生えてくるまで、薄毛で地肌が露出した状態です。春から夏過ぎまでは紫外線が強いため、帽子を被って外出してください。
ママも産後の抜け毛が気になる…
赤ちゃんの抜け毛、切れ毛、薄毛は心配する必要はないんですが、先天性欠毛症と先天性無毛症だけは心配です。
1年経っても髪の毛が生えない場合は皮膚科を受診しましょう。効果的な治療法はありませんが、遺伝性疾患を発見する手がかりになります。
赤ちゃんのお世話でストレスが溜まり、病気の心配でストレスが溜まり、仕事や家事でストレスが溜まり……。ママはストレスが溜まりやすい時期ですが、心配なことはすぐ専門家に聞いて安心材料を見つけましょう。
出産後は赤ちゃんだけじゃなくママも抜け毛が増えるので、そちらも大いに心配でしょう……。ママの産後脱毛症については以下を参考にしてください。