妊娠中の女性や出産したばかりのママはまだ考えていないかもしれませんが、出産して少しすると、「赤ちゃんにテレビを見せても良いの?」「どれくらいなら問題ない?」と考えるようになります。
一般的に、赤ちゃんがテレビなどに興味を持ち出すのは、生後9-10ヶ月前後からです。
それまでは、とくにテレビを見せる必要はありませんが、その後はメリットとデメリットを理解した上で、家庭で相談してテレビを見せる是非を決めてください。
赤ちゃんにテレビを見せるメリットには、ママの家事がスムーズになる、音楽や歌を覚える、言葉を覚えるのが早くなるなどがあり、デメリットには、コミュニケーション能力が身につかない、映像の刺激が強い、お昼寝の妨げになる、生活リズムが不規則になるなどが考えられます。
もし、赤ちゃんにテレビを見せてみようと決めたママが最初に見せるテレビ番組は、おそらくEテレの番組ですね。わたしたちが子供のころはEテレではなく「NHK教育」という放送局名でした。
もちろん、小学生になるとEテレはあまり見なくなりますが、大人になってから子供向けテレビ番組を見てみると「しっかり考えて作られてるなぁ。」と感心します。
そこで今回は、新米ママやプレママのために、赤ちゃん・子供といっしょに見る「NHK Eテレ」の子供向けテレビ番組をいくつかご紹介したいと思います。
注意2018年7月現在、番組の時間帯などを更新しました。
目次
子供向けEテレ番組
いないいないばあっ!
いないいないばあっ! – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前8時25分-8時40分
再放送 |毎週月曜日-金曜日 午後4時05分-4時20分
対象年齢|0歳-2歳程度
いないいないばあっ!は、ワンワンとうーたんと女の子の3人構成で、歌を歌ったり、踊りを踊ったり、外で遊んだり、何かを作ったりという子供にわかりやすい番組で、対象年齢は0-2歳です。
子供が初めて歌を歌ったり、歌に合わせて身体を動かすのはこの番組が多いですね。一番の人気キャラクターはなんと言ってもワンワンです。
ワンワンの声そして中の人は、わたしも昔見ていた「たんけんぼくのまち」のチョーさんです。これはママ友のあるある話の1つになります(年齢にもよる)。
ちなみに、NTTコミュニケーション科学基礎研究所の調査によると、「赤ちゃんが初めてしゃべったキャラクター名ランキング」では「うーたん」が堂々の2位にランクインしています。
01位|アンパンマン(18.3ヶ月)
02位|うーたん(18.6ヶ月)
03位|ミッフィー(19.3ヶ月)
04位|プーさん(20.1ヶ月)
05位|しょくぱんまん(20.4ヶ月)
あつまれ!ワンワンわんだーらんど
あつまれ!ワンワンわんだーらんど – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|月の最終日曜日 午前7時10分-7時40分
再放送 |月の最終日曜日 午後5時00分-5時30分
対象年齢|0歳-2歳程度
あつまれ!ワンワンわんだーらんどは、全国で開催している「いないいないばあっ!」のステージショーをテレビで放送する番組で、こちらも対象年齢は0-2歳です。
ワンワン、うーたん、「ゆうくん」というメインキャラによる、歌や踊りの楽しいステージショーが見られます。
テレビで見ているキャラクターが観客席の子供に話しかける様子を見ると、ママは絶対に子供を連れて行きたくなります。倍率すごいですけど……。ゆうくんファンのママもちらほらいますね。
また、ステージショーに出演する女の子は「いないいないばあっ!」の先代・先々代の女の子が出演しているため、「あぁ……この子こんなに大きくなって……。」という感覚も味わえます。
おかあさんといっしょ
おかあさんといっしょ – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前8時00分-8時24分
再放送 |毎週月曜日-金曜日 午後4時20分-4時44分
対象年齢|2歳-4歳程度
おかあさんといっしょは、誰もが知っている国民的な子供向け番組ですね。1959年10月5日に放送を開始して、50年以上も続いています。対象年齢は2-4歳ですが、1歳から歌と踊りを楽しめます。
歌のおにいさん、歌のおねえさんファンのママ、パパもいるくらい親子で夢中になって見ることができる幼児向け教育エンターテインメント番組です。
可愛らしい歌、ぬいぐるみ人形劇、知育コンテンツ、歯磨きなどの教育コンテンツ、身体を動かすコーナーなどを織り交ぜた番組構成は、わたしが子供のころから変わっていないので、見ると懐かしい気持ちになります。
毎週土曜の午前8時からは、体操のおにいさんと体操のおねえさんがメインになって、「あつまれ!土曜日」という番組をやっています。こちらも再放送はその日の夕方です。
みいつけた!
みいつけた! みいつけた!さん – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前7時45分-8時00分
再放送 |毎週月曜日-金曜日 午後4時45分-5時00分
対象年齢|4歳-6歳程度
みいつけた!のメインキャラクターは、サボさん、コッシー、女の子という構成で「いないいないばあっ!」と同じです。3歳ごろから楽しんで見られますが、対象年齢は4-6歳程度です。
というのも、ワンワンは子供と同じ目線で話をするキャラですが、サボさんは大人目線のキャラだからです。サボさんの言うことは、大人が聞いてもなかなか深いです(^_^;)
3歳以降になると、保育園や幼稚園に通いだすことで人間関係が広がり、言葉の表現や感情表現が大きく変わります。番組を見るとすぐにわかりますが、「みいつけた!」の番組内容はやっぱりレベルが高いです。
また、各コーナーもキャラが立っています。とくに「オフロスキー」は人気です。違う番組で見かけると、「昨日オフロスキーが◯◯に出てたねぇ。」と話題になるのもあるあるですね。
「みいつけた!さん」というコッシーのスピンオフ番組もあります。こちらは3DCGによるアニメーションがメインです。毎週日曜日午前7時10分-7時40分(毎月最終週は休み)で放送しています。
ピタゴラスイッチ
ピタゴラスイッチ – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週土曜日 午前7時45分-8時00分
再放送 |毎週月曜日 午前3時45分-4時00分
対象年齢|4歳-6歳程度
ピタゴラスイッチミニ
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前7時30分-7時35分
|毎週水曜日 午前5時35分-5時40分
|隔週金曜日 午前10時10分-10時15分
ピタゴラスイッチは、大人でも「面白い!」と思って見入ってしまうほど、驚きと発見がある番組です。対象年齢は4-6歳程度なのですが、工作が好きな男の子はとくにはまるかもしれません。
この番組では、身の回りにあるものが連動して動き、最後に「ピタゴラスイッチ」という文字が出て締める装置を「ピタゴラ装置」と呼んでいます。わたしの説明ではわかりにくいので、知らない人は下の動画を見てみてください。
ピタゴラ装置が動いているところを少しでも見てしまうと、忙しい朝の支度の手が止まってしまう……という怖い側面もあります。番組内で流れる歌も個性的で、何となくほんわかします。
5-6歳になると、ビー玉とティッシュの箱などを使ってピタゴラ装置を作る子も多いですね。
デザインあ
放送時間|毎週土曜日 午前7時00分-7時15分
デザインあ 5分版
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前7時25分-7時30分
|毎週木曜日 午前5時40分-5時45分
デザインあは、デザインを切り口にした幼児向け番組です。文字の形や物の形がなぜこうなっているか、というテーマでコンテンツが作られています。
対象年齢はもしかしたら小学生以上かもしれませんが、4歳以降の幼児も楽しく見ることができ、感性が育つ番組だと思います。数の数え方や「あ」という文字を覚えたのは、「デザインあ」がきっかけだという子も多いでしょう。
わたしが好きなのは、子供が電話でおじいちゃん(先生)に質問する「デザイン問答」ですね。おじいちゃんが可愛いんですが、声の担当は平泉成さんというところも、大人のハマりポイントかもしれません。
えいごであそぼ with Orton
えいごであそぼ with Orton – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前6時45分-6時55分
再放送 |毎週月曜日-金曜日 午前5時10分-5時20分
えいごであそぼ with Ortonは、子供に英語を学ばせたいというママにとっては、良いきっかけになる番組です。対象年齢は、恐らく3-6歳くらいですが、2歳ごろでも違和感なく見られると思います。
「いないいないばあっ!」と「おかあさんといっしょ」を足して2で割ったような番組構成で、英語を使って歌ったり踊ったり、また、英語であいさつをするというものです。
現在の進行は「ホワーイジャパニーズピーポー!」の厚切りジェイソンさんです。
コレナンデ商会
コレナンデ商会 – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週月曜日-金曜日 午前7時35分-7時45分
再放送 |毎週月曜日-金曜日 午前5時35分-5時45分
コレナンデサンデー
放送時間|毎週日曜日 午前7時00分-7時10分
コレナンデ商会は、「ハッチポッチステーション」「フックブックロー」に続く、おなじみのパペット劇ですね。言い回しなどが難しく感じることもあるため、対象年齢は3-6歳ぐらいだと思います。
川平慈英さんとパペットたちがストーリー仕立てで進行をして、途中に歌などのコンテンツが入るというお決まりの番組構成です。パペットの声優もえなりかずきさん、吉木りささんなどタレントさんが担当しています。
また、日曜日午前7時00分-7時10分は「コレナンデサンデー」を放送しています。
ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!
ニャンちゅう!宇宙!放送チュー! – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週日曜日 午後5時00分-5時25分(毎月最終週は休み)
ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!ミニ
放送時間|毎週木曜日 午後5時35分-5時40分
ニャンちゅう!宇宙!放送チュー!(旧ニャンちゅうワールド放送局)は、ニャンちゅう(地球の猫)とお姉さん(ゼナゼナ星人)が世界のくらしや文化などの話題を宇宙人に向けて紹介する番組という体です。対象年齢は、ニャンちゅうが5歳だとのことなので4-6歳程度だと思います。
ニャンちゅうシリーズは、1992年の放送開始なのでもう25年にもなり、日曜日の夕方は「ニャンちゅう」というのは定着しています。「ねぇねぇ、おねえさん!(正確には「んねぇねっ、おねぇっさん!」のようなイメージ)」のフレーズを覚えている人も多いでしょう。
番組内容は、学ぶという感覚よりも、エンターテイメントとして見ている感じでね。「デザインあ」や「ピタゴラスイッチ」のように感性が育つ感覚ではないのですが、「ニャンちゅう」は相変わらず個性的で可愛いです。
ノージーのひらめき工房
ノージーのひらめき工房 – キッズワールド NHK Eテレ こどもポータル
放送時間|毎週土曜日 午前7時30分-7時45分
再放送 |毎週月曜日 午前10時00分-10時15分
|毎週水曜日 午後3時45分-4時00分
ノージーのひらめき工房は、ノージーがメインキャラクターの工作番組です。工作を教えてくれるクラフトおじさん(人形)やシナプーという子供たちとノージーがいっしょにおもちゃを作って遊びます。対象年齢は4-6歳ごろです。
「できるかな」→「つくってワクワク」→「ノージーのひらめき工房」という流れなのかな。
子供が「あれ作る!」と言いだす楽しい番組ですが、とにかくキャラが濃い。ノージー、クラフトおじさん、シナプーだけじゃなく、チーミーという声がちょっと変な(←失礼……)うたのおにいさんは、この番組の作詞・作曲をしています。
チーミーは、普段はおかあさんといっしょなどの子供向け番組の歌だけでなく、嵐(Monster)やももクロ(Wee-Tee-Wee-Tee)にも楽曲を提供しているというすごい経歴です。こういうことを知って見ると、大人目線でも楽しんで番組を見られます。
生活リズムによって見る子ども番組を決めよう
子供が保育園や幼稚園に行くようになると、朝の時間は戦争状態です。
「はい、早くご飯食べて!」
「お着替えしてーーー。」
「水筒は?コップは?ハンカチは?」
「早くしてぇー、ママが遅れちゃうよー。」
たしかにNHK Eテレの子供向け番組は素晴らしいものが多いのですが、朝の一番忙しい時間帯に連チャンで放送されるので、子供たちは心を奪われて動きが鈍くなります。
わたしも気付くと見入ってしまうので困りものです。この時間帯にテレビを見せつつ、生活リズムに影響が出ないよう、またママのストレスを溜めないように毎朝過ごすのは、なかなか至難の業じゃないでしょうか。
テレビを見せる・見せないのルール作りは、今のママのため、将来の子供のために重要な課題だと思います。ちなみに、2歳よりも、集団行動が始まる3歳以降の方がテレビの視聴時間は減ります。
乳幼児向けなので紹介はしませんでしたが、小学校低学年向けで毎週月曜-金曜放送の「シャキーン!」は、意味はわからなくても4-5歳の子から楽しめると思います。「0655」も個人的に好きな番組です。
テレビはやっぱり楽しいですよね(^_^;)