まーさ
初めての
- 妊婦健診ってどんな検査をするの?
- 妊婦健診にかかる費用っていくら?
- どれくらいの頻度で何回行けばいいの?
- 妊婦健診に行かないとどうなるの?
妊婦健診に不安を感じてこのような疑問を持っている人は、この記事を読んでください。妊婦健診がどんなものなのか、妊婦健診の重要性がわかりますよ。
目次
妊婦健診とは
妊婦健診とは、妊娠週数に合わせて妊婦や胎児の健康診断をしたり、血液検査・超音波検査などの各種検査を行って、無事に赤ちゃんを出産できるように検査を受けることです。
正式名称が妊婦健康診査なので、妊婦健診ではなく妊婦健診です。
妊婦健診の内容は?
妊婦健診の内容は、主に「母体と胎児の健康状態の把握」「母体と胎児の検査計測」「生活や出産の保健指導」の3つです。
母体と胎児の健康状態の把握
妊婦健診は、妊娠週数に応じた問診・診察などを行います。妊婦健診で妊婦や胎児の病気や異常に早く気付き、治療や改善指導が行えます。
母体と胎児の検査計測
妊婦健診では、出産に向けた機能が適正に作られているかを診る基本検査を行います。基本検査とは子宮底長、胸囲、血圧、浮腫、尿検査、体重、身長などの測定です。
妊娠生活や出産に向けた保健指導
食事や睡眠などの指導、妊娠・出産・育児の悩みの相談など精神的なケアを含めて、妊娠期間健康に過ごすための保健指導を行います。
また家庭環境や経済的な問題がある場合は、自治体の保健師などと協力して適切な福祉サービスが受けられるように支援してくれます。
妊婦健診にかかる費用
まーさ
妊婦健診はお金がかかります。しかも妊娠は病気じゃないので、妊婦健診費用は保険適用外で10割負担です。
妊婦健診の費用は医療機関や検査内容で違いますが、1回あたり5,000円から15,000円ぐらい。9-10ヶ月で12-16回前後通うため15万円以上の費用になります。
まーさ
でも少しだけ安心してください。地方自治体には妊婦健診費用を助成する「妊婦健診の助成制度」があり、10万円ほど(平成26年度は全国平均で98,834円)賄われます。
妊婦健診の助成制度は自治体毎にルールが変わるので、自治体の窓口やホームページで確認しましょう。妊婦健診費の助成制度は以下を参考にしてください。
妊婦健診の回数と妊娠週数に応じた頻度
まーさ
妊婦健診の回数・頻度は明確に決まっているわけじゃなく、医療機関や妊婦の状態によって12-16回ほど受けます。
頻度の目安は、妊娠初期から妊娠23週までは4週間に1回、妊娠24週から妊娠35週までは2週間に1回、妊娠36週から出産までは1週間に1回のペースで行います。
出産予定日は正産期(妊娠37-41週)のどこかです。正産期は母子ともに健康に出産できる可能性が高い時期なので、出産が行なわれる妊娠40週前後まで妊婦健診が続きます。
出産予定日と実際の出産日は以下のようにズレることが多いため、あくまでも目安です。
妊婦健診の時期と頻度の目安
妊娠発覚が早ければ妊婦健診の回数は増えますし、遅ければ減ります。体調不良や精神的な不安で妊婦健診を増やす妊婦もいますし、医師の指導で減らす妊婦もいます。
また、予定帝王切開などで出産日が前後して妊婦健診の回数が変わったり、妊婦の状態で早めに入院して出産に備える場合もあります。
- 妊娠検査によって妊娠発覚
妊娠4週健診
妊娠8週健診
妊娠12週健診
妊娠16週健診
妊娠20週健診
妊娠24週健診 - 以降、2週間に1回の健診
妊娠26週健診
妊娠28週健診
妊娠30週健診
妊娠32週健診
妊娠34週健診
妊娠36週健診 - 以降、1週間に1回の健診
妊娠37週健診
妊娠38週健診
妊娠39週健診 - 出産予定日に設定されることが多い
妊娠40週健診
妊娠41週健診
妊婦健診で行う血液検査など
妊婦健診は「母体と胎児の健康状態の把握」「母体と胎児の検査計測」「生活や出産の保健指導」の他に、血液検査など必要に応じた検査を行います。
- 妊娠初期-妊娠23週までの検査
血液検査 1回
子宮頸がん検診 1回
超音波検査 2回
など - 妊娠初期-妊娠30週までの検査
血液検査 1回
性器クラミジア 1回
など - 妊娠24週-妊娠35週までの検査
血液検査 1回
B群溶血性連鎖球菌(GBS) 1回
超音波検査 1回
など - 妊娠36週-出産までの検査
血液検査 1回
超音波検査 1回
など
ただし検査項目は医師の判断で変わったり、妊婦や胎児の健康状態で別の検査をしたり、検査の時期がズレる場合もあります。
妊婦健診で教わること・質問したいこと
まーさ
初めての出産だと妊娠時期をどう過ごせば良いか、出産に向けて何を準備すれば良いか、出産後にどう育児を開始すれば良いかなどの不安や疑問を抱えています。
基本的なことは妊婦健診中に教えてもらえますし、積極的に質問もできます。妊娠初・中・後期で押さえておきたい内容は、以下を参考に医師に質問してください。
- 妊娠初期
妊婦健診のスケジュール
つわりなど妊娠初期症状の対処法
流産の兆候と予防
日常生活の注意点
妊娠中の食事の注意点
出産場所
など - 妊娠中期
貧血の予防方法
早産の予防方法
妊娠中の腰背部痛、むくみ、こむら返り、便秘、頻尿など不快な症状への対応
腹帯の巻き方
妊婦体操
母乳育児の準備
母親学級の内容など
両親学級の内容など
赤ちゃん用品の準備
里帰りの時期
産後の支援者の相談
など - 妊娠後期
入院に必要な準備
出産に向けての心構え
おっぱいのケア
出産時の異常兆候の相談
など - 産後に向けて
赤ちゃんの特徴
赤ちゃんとの暮らし
育児生活のリズム
産後の体調管理
産後うつについて
産後の新しい家族計画
など
赤ちゃんの抱っこの仕方、母乳のあげ方、沐浴の方法など実際の赤ちゃんとのふれあい方は出産後に教わったり、別に母親学級、両親学級で教わります。
妊婦健診を受けずに出産できる?
まーさ
妊婦健診は義務ではないですが必ず受けてください。これは妊婦だけでなく、胎児・出産後の赤ちゃんの体のためでもあります。
妊婦が妊婦健診を受けないリスク
妊娠中は体調変化が激しく、健康な人でも病気にかかります。とくに「妊娠糖尿病」や「妊娠高血圧症候群」などは早期発見・治療をしないと、出産に影響があります。
また妊婦は精神的に不安定な時期が増えるので、ストレスを受け流す方法を知っておかないと出産や産後の生活にトラブルが起こる可能性もあります。
飛び込み出産は病院から敬遠される
妊婦健診を受けず、陣痛が始まってから病院に行って出産する行為を「飛び込み出産」と言います。
また妊婦健診を受けていない妊婦を「未受診妊婦」と言い、日本産婦人科医会の「大阪府未受診妊娠調査報告」によると350人に1人が未受診妊婦だそうです。
飛び込み出産は病院から敬遠されます。なぜなら出産には分娩室の利用スケジュールがありますし、出産に向けた病院側の準備や人の手配が必要だからです。
ところが、受け入れを拒否すると世間から「たらい回し」とバッシングされる可能性があります。受け入れても、妊婦や胎児の状況がわからないまま出産する必要があります。
そのような出産は、妊婦にも赤ちゃんにも病院にもリスクが高いんです。詳しくは以下を参考にしてください。
赤ちゃんが欲しい人は情報を集めよう
赤ちゃんが欲しいけどお金がないという夫婦はたくさんいます。お金がネックで「妊婦健診受けたくない!」という気持ちはわかります。
ただ、その中には妊婦健診がいくらか知らない人、病院による費用の違いを知らない人、妊婦健診費用の助成制度を知らない人がいます。
でも制度を調べもせずに「お金ないから妊婦健診は受けない。」「自分で好きなように産む。」というのは、これから親になるとは思えないほど無責任ですよね。
妊娠~出産まで問題なく赤ちゃんを産める人は8割だそうです。ということは2割は何か問題があるということ……。わたしなら2割のリスクは怖すぎます。
赤ちゃんが欲しいならまずは情報を集めましょう。どうすればお金を補助してもらえるか、誰に頼れば良いか、出産後の生活はどうすれば良いかなどを調べてください。
近隣の病院、地方自治体、本、インターネットなどいくらでも情報は集められますよ。まずは妊婦健診の助成制度から確認してください。