たろ
予防が難しい子供の病気はありますが、女の子の病気は割と把握できたり、病気になってもすぐに対応できます。
ところが、男の子の体はママにはよくわかりません。たとえばちんちんを清潔にしないと病気の原因になることは知っていても、どんな病気にかかるか知りません。
そのため、「ちんちんが痛い(´;ω;`)」なんて子供に言われるとびっくりしますね。
そこで今回は、男の子がかかりやすい病気「
目次
亀頭包皮炎とは
まーさ
亀頭包皮炎とは亀頭部分(ちんちんの先端)や亀頭を包む皮が菌に感染して、炎症を起こす病気です。感染する菌によって「細菌性亀頭包皮炎」と「カンジダ性亀頭包皮炎」に分かれます
子供のちんちんには皮が被っていて亀頭部と癒着しています。そのため包皮と亀頭部の間に汚れが溜まり、菌が繁殖しやすい環境です。
繁殖した菌に感染すると数日間の潜伏期間の後、亀頭部分と包皮部分に炎症が起きます。
亀頭包皮炎の症状
亀頭包皮炎は炎症を起こした部分が赤くただれます。全体が腫れるより複数部分が炎症でただれることが多く、ただれた部分におしっこが当たると痛みがあります。
炎症部分にはかゆみもあり、直接かくことで炎症を広げたり、傷つける可能性があります。また炎症が進行すると、化膿して亀頭包皮炎の症状が全体に広がってしまいます。
亀頭包皮炎の影響
亀頭包皮炎で炎症が強くなると子供はおしっこの度に炎症部分が痛くなり、徐々におしっこに怖さを感じます。
そのためがんばってトイレトレーニングやおむつはずしをしたのに、おしっこのコントロールができなくなってお漏らしやおねしょに逆戻りすることもあります。
亀頭包皮炎の原因
亀頭包皮炎は3歳前後から小学生の男の子がよくかかる病気ですが、その理由はいくつかあります。
- 激しく汗をかいて遊び、パンツの中が蒸れた状態だから
- 色んな物を触った手で、ちんちんを持っておしっこするから
- 亀頭部を洗わずに、汚れが溜まっている状態だから
- ちんちんを触ることが癖になっているから
亀頭包皮炎の原因は菌の繁殖による感染、または湿気が多いことによるカンジダ菌の感染なので、不衛生にしていたり、パンツの中が蒸れたままだとかかりやすくなります。
と言っても亀頭包皮炎はとくに珍しい病気じゃないですし、対応を間違えなければ神経質になる必要はありません。
亀頭包皮炎を予防するには?
まーさ
亀頭包皮炎はちんちんが不衛生・多湿だとかかる病気です。
子供にしっかり教える
3-4歳になるとちんちんがおしっこを出す部分で、おしっこは体の中の余った水分を出す行為という認識がついてきます。
そこでママは、「ちんちんはおしっこを出す大切なところだから、お風呂でよく洗わないとおしっこのときに痛くなっちゃうよ。」と教えましょう。
ちんちんをよく洗う
お風呂に入ったら、5-6歳までは仕上げ洗いをしますよね。もちろんちんちん周りや肛門まで洗ってるはずです。そこで、ちんちんの先端の皮を少しだけ剥いて洗ってください。
ただし包皮は亀頭に癒着してるので、ムリに剥くと痛いそう。自然に剥ける先っちょだけ水(お湯)で軽く洗ってください。子供自身に洗わせても構いません。
石鹸などで洗わない
亀頭包皮炎が怖くても、石鹸でゴシゴシ洗わないでください。汚れは落ちますが、脂肪分を落としすぎるとカンジダ菌が増殖してカンジダ性亀頭包皮炎になります。
ちんちんはデリケートなので、洗いすぎると傷ついて菌が感染しやすくなります。
触るなら清潔な手で
ママが心情的に嫌だとしても、男の子は手でちんちんを触るものです。
男の子がちんちんを触るのは仕方がないので、触っているのを見つけたら「手はきれいにしなさい!」と教えましょう。もちろん、ちんちんを触った手を洗うことも忘れずに。
少しずつ皮を剥く
ちんちんの皮が剥けるのは小学校高学年~中学生くらいからです。亀頭包皮炎は園児~小学生が多いので、ちんちんの皮が被ってなければ病気にはなりにくいんです。
そのため毎日お風呂で少しずつ皮を剥いてあげても良いです。これを「むきむき体操」と言います。ただし数日で剥けるものじゃないので注意!
パンツ内の蒸れに気をつける
昔の男の子は季節問わず短パン、Tシャツでしたよね。最近は親の影響で子供もおしゃれです。夏でもキュロット丈、アンクル丈パンツを履いた子が公園にたくさんいます。
いくらおしゃれでも、子供が汗だくで遊ぶことは変わりません。汗だくで遊ぶとパンツの中が蒸れて雑菌が増えます。子供のおしゃれと遊ぶ場所は分けて考えた方が良いですね。
ちんちんの話に抵抗をなくす
早い子は小学校低学年くらいから、ママとちんちんの話を避けるようになります。これはママがちんちんを汚い、恥ずかしいと教えることも理由の1つです。
もし子供がちんちんに異変を感じても、ママに言いづらいと病気の発見が遅れます。子供が自分から恥ずかしいと思うまでは、汚い・恥ずかしいと強く感じさせないでください。
ちんちん問題はパパの助けが必要!
亀頭包皮炎は、ちんちんを清潔にすれば自然に治ります。ただし炎症がひどいと化膿して治りが遅くなるので、早めに小児科と泌尿器科を受診しましょう。
亀頭包皮炎の炎症がひどい場合は、抗生物質の内服薬と塗り薬が処方されます。塗り薬は肌に合わないこともあるので、2-3日で炎症が治まらなければもう一度受診しましょう。
亀頭包皮炎を何度も繰り返す場合は包茎手術を勧められることもあります。
男の子のちんちんのことは男の人にしかわかりません。ママは知識がついても、ちんちんはついてないので感覚がわかりません。
夫は亀頭包皮炎を知りませんでしたが、親には「毎日ちゃんと自分で綺麗に洗え。」と言われて育ったので、きれいに洗うことが普通だと思っていたそうです。
やっぱり男の子はパパ、女の子はママが子供の心を理解して教えた方が良さそうですね。パパは子供の大切なちんちんのために積極的に協力しましょう。
男の子のちんちんについて知りたいなら、岩室先生の本を読むと良いですよ。