まーさ
父親の自覚、母親の自覚がいつ生まれるかは人によります。女性は妊娠中に母親の自覚が生まれると言いますが、出産後も赤ちゃんの存在を信じられないママもたくさんいます。
ただ親になったからには子供を育てる責任があるので、現実を理解しないといけないですし、親の自覚がないと育児の悩みも増えてしまいます。
そこで赤ちゃんがいることを実感して親の自覚を持つ1つの方法として、赤ちゃんへの「語りかけ」を実践しましょう。
- 何となく抵抗があるんだけど……語りかけって大切なの?
- 赤ちゃんに語りかけると何がいいの?どんな効果があるの?
- どうやって赤ちゃんに語りかければいい?やり方とかある?
この記事を読めば赤ちゃんに語りかける意味と効果がわかります。語りかけの効果がわかれば、きっとすぐにでも赤ちゃんに語りかけたくなるはずです。
目次
赤ちゃんに語りかけをしない理由は?
まーさ
なかなか育児に積極的になれないママやパパは、以下の理由で赤ちゃんへの語りかけが苦手なことが多いようです。
語りかけが気恥ずかしいから
親の自覚がないパパやママは、赤ちゃんに語りかけることに抵抗があります。赤ちゃんと同じ目線に降りることに抵抗があったり、人形と話してるような感覚になると言います。
とくにパパは普段の口調が雑な場合、赤ちゃんにやさしく語りかけることを恥ずかしく感じるようです。
どうせ意思疎通ができないから
パパやママの言葉は赤ちゃんには通じません。「泣き止んで!」と言っても、赤ちゃんは泣き止みません。
泣いてる理由がおっぱいなのか、おむつなのかがわからないので、赤ちゃんとのコミュニケーションが意味のないことに思えてしまいます。
語りかけの効果を知らないから
語りかけは、赤ちゃんにたくさんの良い効果があります。その良い効果を知らないと、語りかけが少なくなる人もいるでしょう。
赤ちゃんに語りかける効果
まーさ
赤ちゃんの知能が発達する
赤ちゃんは五感でいろんな刺激を受け、少しずつ感覚を覚えて知能が発達していきます。
赤ちゃんはパパやママの語りかけで言葉を覚え、言葉と物や行為を一致させ、その行為がどんな感情表現を伴うかを理解するようになります。
赤ちゃんが早く言葉を覚える
ナショナル ジオグラフィック2015年1月号に、独マックス・プランク認知脳科学研究所の神経心理学者アンゲラー・フリーデリチ氏が行なった実験の話が掲載されています。
生後4カ月のドイツ人の赤ちゃんに、「兄は歌えます」と「姉は歌っています」を意味するイタリア語の文を、文法的に間違った文を織り交ぜながら聞かせる実験を行った。
赤ちゃんの頭に小さな電極をつけてイタリア語の文を聞かせたときの脳の活動を調べたところ、何回か繰り返すうちに、文法的に間違った文には明らかに違った反応を示すようになった。「文の意味はわからなくても、文法的に正しいかどうかは判別できるようでした。この段階では、構文規則ではなく、音の並びの規則性で判断するのでしょう」とフリーデリチは語る。
赤ちゃんが言葉の意味を理解できなくても、音を聞き分けて言葉の学習を始めていることがわかります。つまり赤ちゃんに語りかけると、早く言葉を覚えるということです。
赤ちゃんに安心感を与える
赤ちゃんはパパやママから受け身の愛着を求める存在ではありません。泣いたり、表情を作ったり、声を出したり、手足を動かして親の注意を引く愛着行動をとります。
その愛着行動に対して親が語りかけをすることで赤ちゃんは安心感を得られ、安心感によって赤ちゃんの心は成長し、身体機能の成長にもつながります。
赤ちゃんのコミュニケーション能力が育つ
赤ちゃんは何度も語りかけられることで、声を出したり、表情を作るなどで応えようとする(真似をしようとする)意識が芽生えます。
この繰り返しで赤ちゃんのコミュニケーション能力が高まります。
赤ちゃんの自発的な行動を促す
赤ちゃんが愛着行動を起こして、それに応える親の語りかけやスキンシップあると、赤ちゃんは自分の存在を意識するとともに自己肯定意識が芽生えます。
その自己肯定意識が赤ちゃんの自信につながり、自発的な行動のきっかけになります。
親の自覚が生まれやすい
パパやママが親の自覚が持てないと悩んでるなら、積極的に赤ちゃんに語りかけてください。毎日語りかけをすることで赤ちゃんの存在を意識し、ちょっとした変化に気付くようになります。
赤ちゃんはパパやママの語りかけに無反応ではなく、何か反応をしようとしています。その変化がわかると、赤ちゃんが懸命に生きていることを実感し親の自覚が生まれます。
どうやって赤ちゃんに語りかけるの?
まーさ
語りかけが苦手な人は、以下の通りに赤ちゃんに語りかけましょう。
赤ちゃんに自然に語りかける方法
基本的なあいさつをする
語りかけはどんな言葉でも良いのですが、基本はあいさつから始めましょう。
「おはよう」「おやすみ」「いってきます」「ただいま」などのあいさつは、年齢関係ありません。赤ちゃんへの語りかけも、いつも通りのあいさつをしてください。
泣いている理由を聞く
「○ちゃんどうしたの?」「おなか減ったの?」「おむつ濡れてない?」などは、赤ちゃんの反応や状態を確認しながら行う語りかけです。
クーイングや喃語にオウム返しをする
赤ちゃんと会話のイメージを持つために、クーイングや喃語にオウム返ししてください。
赤ちゃんが「あー」「うー」と言ったら、「そうだね、あーうーだね~。」と返します。機嫌が良いと何度も「あー」「うー」と言うので、何度もオウム返ししましょう。
赤ちゃんはママが反応することを理解できるようになり、発声が楽しくなります。
今から行う育児の行為を伝える
ママは授乳、おむつを替え、入浴、寝かしつけなどを赤ちゃんに伝えてください。
「はい、マンマだよー。」「おむつ替えるねー。」「ねんねしようねー。」という具合。赤ちゃん言葉が嫌なら、「お休みしようねー。」「もう寝ようねー。」でOKです。
行った育児行為の感想を伝える
授乳、おむつ替え、入浴などの育児行為に合わせて、「まんまおいしかったねー」「おむつすっきりしたねー」「お風呂気持ちよかったねー」など感想を赤ちゃんに伝えます。
育児行為の感想を語りかけることで赤ちゃんが言葉と行為を一致させ、その行為に対する感情表現を理解できるようになっていきます。
赤ちゃんが聞き取りやすい語りかけ
まーさ
赤ちゃんに言葉を伝えるには聞き取りやすい語りかけをしましょう。
口を大きく開けて話す
極端に口を大きく開ける必要はないですが、ママの口を見て口の開け方と出ている音がわかれば、赤ちゃんが出せる音は少しずつ増えていきます。
ゆっくりした口調で話す
赤ちゃんは、ゆっくり話さないと音を聞き取れません。ゆっくり話すと自然と声は大きくなりますが、赤ちゃんは音に敏感なのでボリュームは少し抑えましょう。
一度目を見てから話す
赤ちゃんに語りかけるときは、まず目を見て意識を向けさせてから語りかけると声が聞き取りやすくなります。
1対1の空間を作って話す
赤ちゃんが集中できるように1対1の空間を作りましょう。テレビや音楽などを消すと、赤ちゃんはより集中してママの声を聞き取りやすくなります。
擬音語・擬態語を使って話す
つるつる、すべすべ、ふわふわ、ガタンゴトンなど擬音語・擬態語を使いましょう。物事や状態を音で表現することで、音と物を一致させやすくなります。
二語文で話しかける
二語文が話せるようになるのは、1歳半から2歳ごろです。そのため赤ちゃんが1歳半を過ぎるまでは、なるべく二語文を使って話しかけるようにしましょう。
こそあどは使わない
こそあど言葉(これ、それ、あれ、どれ)は使わないようにしましょう。
ごはんを指差して「これ・食べようね。」と「まんま・食べようね。」は同じ意味ですが、赤ちゃんには目の前の物体が「これ」なのか「まんま」なのかがわかりません。
赤ちゃん向け絵本を読んで勉強しよう
赤ちゃんに対する語りかけの口調や言葉の使い方がわからないときは、赤ちゃん向けの絵本をたくさん読み聞かせてください。とくに語りかけが苦手なパパにはおすすめです。
赤ちゃん向けの絵本は擬音語・擬態語が特徴的です。絵本を読み慣れてない人は、音の表現に驚くと思います。
初めは絵本の読み聞かせが恥ずかしいかもしれませんが、慣れると恥ずかしさもなくなり、赤ちゃんと2人の世界に集中できるようになります。
父親の自覚ができるタイミングの1つに、子供と会話が成り立つことがあります。ただ子供と会話ができるのは2-3歳ごろなので遅すぎます。
毎日絵本の読み聞かせをすると赤ちゃんの反応がわかるようになります。すると会話をしなくてもコミュニケーションが成り立つ感覚がわかり、早く父親の自覚が芽生えますよ。
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