妊娠でおなかが大きくなって、赤ちゃんが生まれそう!という時期を
臨月になるとおなかが張って苦しくなったり、腰が重くなったり、食欲が旺盛になったり、体重が増えたり……など体調の変化があります。
赤ちゃんのことを想像してボーっとしたり、入院準備をしたり、授乳やおむつ替えの予習をしたり、出産後の生活を考えたりなど気持ちが落ち着かない時期でもあります。
ところで臨月は出産に適した期間と思われていますが、一体いつからいつまでのことを言うんでしょうか。
まーさ
とこんがらがっているママもいるかもしれません。そこで今回は、正産期と正期産と臨月の違い、出産前の過ごし方についてお話したいと思います。
正産期とは
正産期とは、「妊娠37週0日から妊娠41週6日まで」の5週間の期間を言います。「生産期」ではありません。
WHO(世界保健機関)は、正常に妊娠して出産をした妊婦の妊娠期間の統計を取り、最終の生理開始から出産に至った日が280日間(妊娠40週0日)になると定義しました。
正産期の妊娠37週0日から妊娠41週6日という期間は、WHOの出産の平均が妊娠40週0日であるということが反映されたうえで、医学的に決められているものです。
そのため、正産期は胎児の成長状態から最も出産に至りやすい時期であり、正産期で自然に出産を行えることは、母子ともに出産リスクが低い時期だとされています。
正期産とは
正期産と正産期は、同じ文章内に使われることもあるため間違えやすいのですが、正産期は「正しい(ちょうど良い)出産を行う期間」、正期産は「正しい(ちょうど良い)期間で行う出産」と覚えましょう。
過期産・早産・後期早産
正期産に対して、妊娠42週0日以降の出産を
また、早産のうち妊娠34週0日から妊娠36週6日に行われる出産を
- 流産|-妊娠妊娠22週6日
- 早産|妊娠22週0日-妊娠36週6日
- 後期早産|妊娠34週0日-妊娠36週6日
- 正期産|妊娠37週0日-妊娠41週6日
- 過期産|妊娠42週0日-
ちなみに出産予定日から2週間以上過ぎた状態を
臨月とは
臨月は出産に適した期間という意味で正産期よりも一般的に使われますが、たとえ臨月の妊娠36週6日で赤ちゃんが生まれたとしても医学的には早産になります。
臨月の「
臨月と正産期を混同してしまう人は、「月」が付くので出産に適した妊娠月数を表すと考えてください。つまり、妊娠36週0日-妊娠39週6日は「妊娠10ヶ月目」だということです。
- 正産期|出産に適した期間(妊娠37週0日-妊娠41週6日)
- 臨月|出産に適した妊娠月(妊娠36週0日-妊娠39週6日)
正産期と臨月の過ごし方の違い
正産期と臨月は期間が少し違いますが、2つの期間で意識することや過ごし方の違いはとくにありません。
妊娠9ヶ月ごろ(妊娠32週-35週)には前駆陣痛が始まるので、そのころから少しずつ出産に向けた心と体の準備をしましょう。
もちろん正産期の出産がもっとも適していますが、正産期に出産しないと健康な赤ちゃんを生めないわけじゃありません。
ちなみに出産予定日と実際の出産日は9割以上がズレます。以下のアンケート結果を見る限り、出産予定日より早めにズレることが多いようです。
予定日よりも2週間以上早かった|14.5%
予定日よりも1週間以上2週間未満早かった|17.0%
予定日よりも1日以上1週間未満早かった|25.8%
予定日通りの出産だった|5.6%
予定日よりも1日以上1週間未満遅れた|23.1%
予定日よりも1週間以上2週間未満遅れた|10.8%
予定日よりも2週間以上遅れそうになった|3.2%
赤ちゃんを早く生みたいという気持ちの焦りが、おなかの中の赤ちゃんに伝わってしまうのかも……(^_^;)
臨月と正産期の違いは気にする必要はありません。もうすぐ出産があることを意識して、医師の指導に従った規則正しい生活をするように心がけましょう。