まーさ
と、いつになるかわからない出産を目前にドキドキするママの話はよく聞きます。
わたしは妊娠35週を過ぎてから予定帝王切開を告げられたので、予定通りに手術するだけだったんですが、自然分娩だと子宮の準備が整うまで分娩はできません。
そのため出産予定日が近づくとドキドキしっぱなしです。入院の準備を整え、持ち物チェックをし、外出を控え、瞑想したり、陣痛のシミュレーションしてみたり……。
そんな状態で何日も過ごすので、予定日が近付いて何も変化がないと心配になります。
- 出産予定日ってどうやって決めるの?それって正しいの?
- 出産日の平均ってどれくらいなのかな。
- 出産予定日通り生まれる確率ってどれくらい?
出産予定日が近づいてドキドキしてる人、出産に備えた心構えを持ちたい人はこの記事を最後まで読んでください。
出産予定日がどこまで信頼できるのか、遅れたり早くなる確率がどれくらいなのかがわかります。
目次
出産予定日はどうやって決めるの?
まーさ
出産予定日は、赤ちゃんが一定の大きさになる時期を予測して決められます。
正産期は出産に適した期間
赤ちゃんがいつ生まれてもおかしくない時期は妊娠37週0日から41週6日までの35日間で、この時期を
出産準備が整う月という意味で
- 正産期|出産に適した期間(妊娠37週0日-妊娠41週6日)
- 臨月|出産に適した妊娠月(妊娠36週0日-妊娠39週6日)
妊娠37週以前に産まれる早産児、妊娠41週以降の過期産児もいますが、赤ちゃんの最適な成長を考えると正産期に生まれる子が圧倒的多数です。そのため、出産予定日も正産期のどこかになります。
- 流産|-妊娠妊娠22週6日
- 早産|妊娠22週0日-妊娠36週6日
- 後期早産|妊娠34週0日-妊娠36週6日
- 正期産|妊娠37週0日-妊娠41週6日
- 過期産|妊娠42週0日-
出産予定日が決まるのはいつ?
病院や医師の方針にもよりますが、医師から出産予定日を教えてもらえるのは妊娠8週から妊娠10週ごろが多いと思います。
つまり出産予定日が確定する日は、妊娠8週から妊娠10週ごろです。
一般的な妊娠40週0日での出産予定日の決定は、生理周期が28日で安定している妊婦です。ただ生理周期が安定してない妊婦や前回の生理開始日が不明な妊婦は、妊娠40週0日が出産予定日になりません。
そのため多くの病院では妊娠開始日の280日後を出産予定日にしないで、胎児の大きさを測って出産予定日を決めます。
胎児の大きさで出産予定日を決める方法
胎児の大きさで出産予定日を確定する方法は、妊娠8-10週ごろの胎児の
頭臀長とは頭の先からおしりの下までの長さ(CRL)のことです。
妊娠8-10週は胎児の成長の個体差が少ない時期なので、「CRLが15mmだから今は妊娠8週初期だな。」など目安になる妊娠週数がわかります。
目安の妊娠週数がわかると、出産予定日も計算できます。つまり「280日-妊娠8週初期(57日と仮定)=223日」となり、出産予定日は今から223日後になります。
出産日の平均は妊娠何週何日?
まーさ
湘南鎌倉総合病院が2001年元旦から2005年9月末日までに扱った初産婦の自然分娩1563件のデータによると、正産期のどこで生まれた赤ちゃんが多いかわかります。
上記棒グラフは正産期35日間の出産数を表します。妊娠37-38週は徐々に出産数が増え、39-40週にピークに達し、妊娠41週で徐々に出産数が減っています。
この正産期の出産数のデータを妊娠週数で分けると、以下の円グラフの比率になります。
妊娠39-40週で65%の出産が行われています。というわけで正産期に限ると赤ちゃんが産まれる妊娠週数は、妊娠39週3-4日(妊娠277-278日)が平均だと予測できます。
出産予定日通り生まれる・遅れる・早まる確率
まーさ
湘南鎌倉総合病院のデータを用いたAll Aboutの記事によると、1563件の中で出産予定日通りに生まれた赤ちゃんは99件(6.3%)だけです。
出産予定日に生まれる確率はどれくらい? [妊娠の基礎知識] All About
正産期だけでも35日間という広範囲に出産日が分かれるので、予定日通りに出産できることは珍しいんです。
プレママタウンのアンケートでも初産婦2175人に出産予定日と実際の出産日のズレを聞いていますが、結果は以下の通りです。
- 予定日よりも2週間以上早かった|14.5%
- 予定日よりも1週間以上2週間未満早かった|17.0%
- 予定日よりも1日以上1週間未満早かった|25.8%
- 予定日通りの出産だった|5.6%
- 予定日よりも1日以上1週間未満遅れた|23.1%
- 予定日よりも1週間以上2週間未満遅れた|10.8%
- 予定日よりも2週間以上遅れそうになった|3.2%
出産予定日通りが5.6%で、湘南鎌倉総合病院(6.3%)と大きな違いはないですね。
出産予定日より1週間未満の早い出産が25.8%、1週間未満の遅い出産が23.1%なので、出産予定日を起点として半数近く(45.5%)が1週間以上も出産予定日からズレています。
100%-(25.8%+5.6%+23.1%)=45.5%
また出産予定日よりも、若干早く生まれる傾向があることもわかりますね。
どちらにしても出産予定日通り赤ちゃんが生まれる確率は「6%前後」しかなく、95%近くの赤ちゃんは出産予定日と出産日がズレるということです。
出産予定日は変わることがある?
まーさ
出産予定日がズレる以外に、妊娠中に出産予定日が変わる人もいます。一度予定日が確定した場合、変更するのは逆子などで予定帝王切開が組まれたときです。
もう1つは急な引っ越しや里帰り出産などで分娩予定の病院が変わった場合です。胎児のCRLから出産予定日を推測する場合、医師の熟練度や見方で前後1週間ほどズレる場合があります。
出産予定日は目安に過ぎない
このように、出産予定日はあくまでも目安に過ぎないことがわかりました。出産予定日から1-2週間遅れることも珍しくありません。
初産婦は経産婦に比べて子宮が収縮しづらく、予定日より遅れ気味になると言われます。
ただデータを見る限り、初産婦が出産予定日より遅れ気味というより、経産婦が出産予定日より早く生まれやすいと言う方が正しいんじゃないかなと(個人の感想)。
どちらにしても大切なことは胎児の成長具合です。多少早産気味、過期産気味でも、赤ちゃんは最適な成長時期に生まれようとします。
そのため出産予定日から少々遅れても心配しすぎないでください。
もちろん胎児や妊婦の身体に心配な兆候があれば医師から説明がありますし、反対に妊婦自身が不安なことや違和感を感じたらすぐに医師に尋ねるべきです。
その結果、母子ともにとくに異常がなければ出産予定日を過ぎても焦らずに辛抱しましょう。
焦らし上手な赤ちゃんもなかなか可愛いじゃないですか(^_^;)