まーさ
赤ちゃんは寝てるときにうつ伏せになると、枕やクッションで窒息の危険があります。
そのため夜中に赤ちゃんのうつ伏せ寝に気付くと、「本当に息してる……?」と心配になってそれから落ち着いて眠れませんよね。これで寝不足になるママも多いです。
赤ちゃんのうつ伏せ寝は生後2-5ヶ月ごろが一番危険で、1歳から1歳半までは注意した方がいいと思います。
ところで、「赤ちゃんはうつ伏せ寝の方が良いのよ。」と聞いたことはないでしょうか。実際、1980年代に赤ちゃんのうつ伏せ寝を勧める本も発刊されてます。
小さな赤ちゃんのうつ伏せ寝が危険なことは今の育児では当たり前ですが、昔はうつ伏せ寝が勧められていた理由があります。
今回はうつ伏せ寝のメリットとデメリット、うつ伏せ寝でも1歳から1歳半で安心になる理由についてお話しますね。
目次
赤ちゃんのうつ伏せ寝のメリット・デメリット
赤ちゃんのうつ伏せ寝のメリット
まーさ
寝付きが良くなる
うつ伏せ寝は赤ちゃんがおなかの中にいる体勢に近いので、寝付きが良いと言われます。3歳の娘もうつ伏せの方が寝付きが良いです。というか、うつ伏せでしか寝ません。
眠りが深くなる
うつ伏せ寝は、寝付きが良くなるとともに眠りが深くなる効果があります。
うつ伏せの方が胎児の姿勢に近く安心感があること、うつ伏せの方が仰向けに比べて臓器がに圧迫されず寝苦しくならないことが理由です。
体が休まり疲れも取れる 「うつ伏せ睡眠」はメリット多し | 日刊ゲンダイDIGITAL
頭の形が良くなる
赤ちゃんの頭はやわらかいので、仰向けに寝ると少しずつ後頭部が平らになっていきます。いわゆる絶壁ですね。
うつ伏せ寝は頭が押さえつけられないので、後頭部が丸い形のまま育ちやすいです。ただし横を向くと長頭傾斜の原因になりますが。
胃軸捻転症の症状が和らぐ
胃軸捻転症の赤ちゃんが仰向けに寝ると胃が圧迫されて苦しくなりますが、うつ伏せ寝で症状が和らぎゲップが出やすくなります。
胃軸捻転症とは赤ちゃんの動きで胃がねじれて気道を圧迫する病気のことで、生後0-3ヶ月の赤ちゃんに多く見られます。
気道が圧迫されてゲップが出せないとおならで空気を出しますが、おなかにガスが溜まるので苦しくてぐずったり、気持ち悪くなってミルクを吐き出してしまいます。
赤ちゃんのうつ伏せ寝のデメリット
まーさ
うつ伏せ寝のデメリットは赤ちゃんが身動きがとれなかったり、気持ち的には楽でも体が無理な体勢をとることで起こります。
窒息する可能性がある
生後間もない赤ちゃんは首がすわってないので、自分で頭を動かせません。
首がすわった赤ちゃんでも自由自在に頭を動かせるわけじゃないので、布団が沈んだり、枕で口や鼻が塞がれると窒息する可能性があります。
体に熱がこもりやすい
うつ伏せ寝をすると体に熱がこもり、汗をかきやすくなります。夏は気をつけていても、春や秋など肌寒い時期に布団をかけるといつの間にか汗びっしょりです。
放置すると風邪を引くので、夜中にパジャマを着替えさせることが週に何度もあります。
乳幼児突然死症候群(SIDS)の可能性がある
乳幼児突然死症候群(SIDS)は赤ちゃんが眠ってる間に突然死する病気で、生後1-6ヶ月に多く見られます。
窒息や体にこもる熱が大きな原因だと考えられています。そのためSIDSは仰向け寝よりもうつ伏せ寝の方が発生率が高くなります。
厚生労働省でもSIDSの予防策として、うつ伏せ寝をさせないことを推奨しています。
歯並びや噛み合わせが悪くなる
うつ伏せ寝が習慣の子は、顔が左右どちらかに向くので顎に一方的な力がかかります。
そのため乳歯が生える時期、歯の生え変わり時期、顎の成長中にうつ伏せ寝が習慣化すると歯並びや噛み合わせが悪くなります。
小児肘内障を起こす可能性がある
子供がうつ伏せ寝をしてるときに体の下に手を入れたまま動いて肘をねじると、橈骨頭亜脱臼(小児肘内障)を起こすことがあります。
小児肘内障は1-6歳の幼児に起こりやすい肘の亜脱臼で、関節が未成熟な時期に腕を強く引っ張ったり、変な方向にねじると起こります。
子供のうつ伏せ寝はいつから安全?
まーさ
うつ伏せ寝を避けたいのが親の本音ですが、赤ちゃんがいつ寝返りをしてうつ伏せになるかわかりません。それをずっと見張っているわけにもいきません。
わたしも子供が小さいころは心配で夜中に何度も目が覚め、うつ伏せを見つたら仰向けに戻して……を繰り返し、寝不足でした。
うつ伏せ寝がとくに心配な時期
うつ伏せ寝が心配な時期は、赤ちゃんが寝返りできるようになった時期から簡単に寝返り返りでゴロンゴロン転がれる様になるまでです。
一般的には生後4-5ヶ月から生後5-6ヶ月までの期間はとくに注意しないといけません。
うつ伏せ寝が安全になる時期
赤ちゃんのうつ伏せ寝がある程度安全になるのは、体が自由に動くようになる時期です。
目安はひとり歩きができる1歳ごろ、成長が遅めの子は1歳半です。もちろん1歳でも布団は硬め、周りに呼吸器を遮る柔らかい枕などを置かないことは鉄則です。
SIDSのリスクは赤ちゃんが1歳-1歳半ごろまで続きます。うつ伏せ寝とSIDSの関係は明らかではないですが、気をつけた方が良いことは間違いないですね。
赤ちゃんのうつ伏せ寝対策は?
まーさ
睡眠時間を削って様子を見る
「とりあえず危険な時期を避けられれば良いかな。」というママは、赤ちゃんを危険から守るためにしばらく睡眠時間を削ってお世話してください。
寝返り防止用マットを使う
うつ伏せ寝は1歳を過ぎてもデメリットがあるので、うつ伏せ寝をさせない育児方針なら矯正しても良いと思います。
うつ伏せ寝防止策・矯正策に、寝返り防止用マットがあるので試してみましょう。
うつぶせ寝を防止するベルトもあります。ある程度余裕があって、横向きまでにはなれるようです。
またお高めですが、赤ちゃんの動きに反応して音がなるベビーモニター、カメラを使って赤ちゃんの動きを見張るグッズなどもあります。興味があれば試してください。
向き癖を防止する枕を使う
「あまりうつ伏せ寝はしないけど、ちょっと心配……。」というママは、向き癖帽子の枕でも良いですね。常に上を向いてれば、うつ伏せ寝の心配もなくなります。
以下の枕はAmazonでも評価が高い枕です。中央の凹みに向き癖矯正の秘訣があり、寝返り防止にも効果があるようです。
……そういえば、もう一つうつ伏せ寝のデメリットを言い忘れていました。
それは、布団や枕がよだれでベトベトになることです。うちは子供が先に寝てわたしは後から寝るんですが、わたしの寝る場所はうつ伏せ寝の娘のよだれでベトベト(^_^;)
たまにわたしの枕で寝ているので大変です……。可愛い娘のよだれですが……。