まーさ
( ´∀`)人(´∀` )<ナカーマー……
妊娠中に必要以上に太る人もいますが、つわりやストレスのせいで体重が減る人もいます。妊婦の体重管理はなかなか難しいんです。
妊婦の食欲が旺盛になるか、食欲が減退するかは人によります。また、妊娠週数や妊娠状態によって食欲が変わることもありますね。
- 妊娠中ってどれくらい体重増えるの?目安は?
- どんなときに妊婦は太りやすいの?
- どうすれば体重コントロールできるの?
こんな疑問を持つ人はこの記事を読んでください。
今回は、妊婦が太りやすい時期や太る理由、また体重が増えない人のために妊娠中の体重管理のコツについてお話します。
妊婦の増加体重の内訳と理想体重
妊婦が出産前までに増加する体重の内訳と理想体重の計算方法は以下の通りです。
妊婦の増加体重内訳
・赤ちゃんの重さ|3kg
・胎盤と羊水の重さ|1kg
・母体必須体重増加分
血液などの水分の重さ|1-2kg
必要な脂肪の重さ|1-2kg
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・余分な脂肪の重さ|2kg前後
通常体型の人なら、8kg前後増えるのが理想的な増加体重です。余分な脂肪があったとしても出産に大きな影響はなく、産後も(がんばれば……)落とせる許容範囲ですね。
プレママタウンのアンケート(回答者数2179名)だと、平均増加体重は9kg前後ですね。
妊婦の理想体重は何kg?
妊婦の理想体重は「BMI」で算出します。身長が156cm、体重が54kgの女性は、以下の計算式だとBMIが22.2の標準体型になります。
BMI=体重(kg)÷{身長(m)×身長(m)}
- BMI18未満(痩せ気味体型) 10-12kgの体重増加
- BMI18-24未満(標準体型) 7-10kg程度の体重増加
- BMI24以上(太り気味体型)5-7kgの体重増加(体重制限指導もある)
もしBMI18未満の痩せ気味体型の妊婦は、10-12kgほど体重増加する調整が理想です。
妊婦が太りやすい7つの時期とは
まーさ
妊娠時期によって、妊婦が太りやすい誘惑の時期がいくつかあるのでしっかり覚えておきましょう。
妊娠が発覚した後
妊娠が発覚すると、「赤ちゃんの分までいっぱい食べなきゃ♪」と勘違いして、つい食べすぎることがあります。2人分食べるのは昔の話で、正しい食事の摂り方ではありません。
妊娠初期など自宅安静の時期
妊娠初期は、安定期に入るまではなるべく自宅で安静にするものです。自宅安静をするとカロリー消費が減るため、多めに食べると体重が増えすぎてしまいます。
つわり明け
つわりで体重が落ちた人は、つわり明けに体重を増やそうとガツガツ食べて、体重が増えすぎてしまいます。体重が落ちても、戻すときは少しずつです。
お祝いやイベントごと
妊娠中にお正月やお盆など人が集まる時期と重なると、妊娠を祝ってもらえることが多いですね。「いっぱい食べて体力付けよう。」なんて言われると、つい調子に乗って食べすぎてしまいます……。
産休に入った時期
出産予定日まで2ヶ月を切ると産休に入る時期です。それまで忙しく仕事をしていた妊婦がお家で大人しくするようになると、間食が増えて急激に太ることがあります。
里帰り出産している時期
里帰り出産をする妊婦も多いですね。初産だと普段厳しい親も「大事な身体なんだから。」と何でもしてくれます。そのため仕事も家事もしない、実家でゴロゴロ……。
立って歩いているだけでも、ゴロゴロとは消費カロリーが全然違います。妊娠は病気じゃないので、出産前まは軽い運動や家事など無理せず体を動かす癖をつけましょう。
臨月に入ってから
妊娠36週を過ぎて臨月に入ると、いつ陣痛が来てもおかしくありません。そのため極力動かない妊婦が増えますが、軽い散歩くらいしましょう。
ただでさえ消費カロリーが減ってるうえに、臨月には胎児が子宮口に降りてきて胃の圧迫が減り食欲が増します。そのため、体重が増えてしまいます。
妊娠中に体重が増えすぎる影響
まーさ
妊娠するとエネルギーとして脂肪を蓄えたり、脂肪で赤ちゃんを守るため体重が増えます。もちろん赤ちゃんに必要なものなのである程度体重が増えないと困ります。
ただし、気を付けないと必要以上に太ってしまい、以下の悪影響の原因になります。
妊娠高血圧症候群(妊娠中毒症)
妊娠高血圧症候群とは、妊娠20週-産後12週で高血圧になる妊婦特有の症状です。妊娠高血圧症候群が重症化すると脳出血、腎機能障害、肝機能障害などを起こすこともあります。
また、胎盤から栄養供給がうまく行なわれずに胎児発育不全になったり、常位胎盤早期剥離などによって胎児ジストレスや死産につながる可能性もあります。
妊娠糖尿病
妊娠糖尿病とは、妊婦特有の糖代謝異常のことです。妊娠糖尿病にかかると妊娠高血圧症候群の可能性が高くなったり、胎児も高血糖による栄養過多で巨大児になったり、胎児の糖尿病が発症する恐れもあります。
腰痛・肩こりなど
妊婦が妊娠によって急激に体重が増加すると、腰痛や肩こりの原因になります。余分な脂肪をつけるほど、腰痛や肩こりはひどくなります。
胎内脂肪による産道の圧迫
妊婦の体重が増えすぎると、体内脂肪がついて産道を圧迫する可能性があります。産道が圧迫されると胎児の分娩が困難になり、難産になる可能性があります。
微弱陣痛
妊婦の体内脂肪が増えると、子宮を圧迫して陣痛が弱くなる可能性があります。陣痛が弱いと子宮が胎児を押し出す娩出力が弱くなるため、難産の可能性が高まります。
産後の成人病
妊婦が妊娠時に余計な脂肪を付けると、出産後に糖尿病、腎臓病、高血圧などの成人病に移行する可能性があります。
年齢的に脂肪が落ちにくい…
歳を取ると体重コントロールは難しくなります。2-3kgさえ落とすのは大変です。「どうせ増えるなら、あと2-3kg増えてもいいかなぁ。」と思ってると、後でとても後悔します……。
妊婦の体重管理のコツは
まーさ
妊婦の体重管理は、日々の食事習慣とちょっとした運動習慣で調整するしかありません。
毎日体重計に乗る
現実逃避してる人の気持ちは痛いほどわかりますが、妊娠中は毎日体重計に乗ってください。BMI値に対する体重の増減を記録して、毎日眺めましょう。
食べたのものを記録する
医師から食事制限を受けてなければ、妊娠中でもお菓子などがダメなわけじゃありません。ただし、何を食べたかチェックしながら食事習慣を作ってください。
妊娠すると摂取カロリーは増えますが、妊娠前に比べて1日50-500キロカロリー程しか変わりません。菓子パン2つで500キロカロリーは簡単に超えますよ。
栄養バランスが良い食事をする
食事の栄養が偏ると体力や筋肉が落ちるだけじゃなく、脂肪を溜め込みます。
妊婦は薄味の食事が基本です。濃い味付けの食事ばかりしてきた人は、妊娠後すぐに薄味の食事に慣れてください。旦那さん用の食事は、調味料で調整してもらいましょう。
BMIが25以上ある人はこれ以上脂肪はいらないので、食事量を適切に減らしましょう。
規則正しい運動をする
妊娠中は動くことが面倒に感じたり、体調が悪くて動けないこともあります。ただ、安定期以降は毎日軽い運動をして、カロリー消費と体力維持の努力をしましょう。
仕事をしている妊婦が産休に入った場合は、その仕事量に合わせた運動を考えて毎日実践してください。
食べてるのに体重が増えない原因と影響
妊娠中に食べても体重が増えない人もいますし、つわりのせいで満足に食事ができず体重が落ちる妊婦もいます。
体重が増えない原因
体質
元々体重が増えにくい体質だと、妊婦になっても体重が増えない場合があります。
重いつわり
つわりが重い妊婦は、食事ができず体重が増えない場合があります。重症妊娠悪阻になると食事の指導、精神療法、薬物治療などが必要になり、入院する妊婦もいます。
何らかの病気
胃潰瘍などの胃腸の病気、糖尿病などの糖代謝異常、甲状腺ホルモンが過剰に作られるバセドウ病、悪性の腫瘍があるなども、妊婦の体重が増えない原因になります。
元々肥満体型
元々体脂肪率が高く、平均より大幅に体重が重い人は、妊娠中に健康的な生活習慣を送ることで適度に体重が落ちるかもしれません。もちろん自然な体重減少は良いことです。
体重が増えない影響
体重が増えない、体重が減る妊婦は、妊娠に良くない影響を及ぼすこともあります。
体力・筋力が落ちる
もし妊婦の体重が増えなくても、すぐ胎児に影響が出るわけじゃないです。胎児に必要な栄養や血液などは、妊婦の普段の脂肪や血液が優先的に使われるためです。
ただし、妊婦に必要な脂肪や血液が使われると体力が低下する可能性があり、難産の原因になります。
貧血になる
体重が少ないと血液量も減ります。妊娠16週ごろまでは胎盤形成に多くの血液が必要なため貧血になることもあります。
低体重児の可能性
妊婦が痩せ過ぎだと胎児に栄養供給されにくくなり、胎児が胎児発育不全(FGR)を起こして未熟児や低体重児が産まれる可能性もあります。
妊婦は自分の体重より胎児体重の方が大切
妊婦は体重が増えすぎても、痩せ過ぎても(増えなくても)注意が必要ですが、どちらかというと体重の増えすぎに気をつけましょう。
妊婦の体重が増え過ぎると母子ともに病気の可能性がありますが、体重が増えなくても余程でない限り発育不全になることはないためです。
大切なことは、妊婦の体重を重い・軽いで判断するより胎児が順調に成長してるか確認することです。胎児体重は胎児発育曲線で観察するので、必要に応じて適切な指導があると思います。
体重が増えない体質の妊婦が気にしすぎて、体重を増やそうと無理に食べると過剰摂取で血圧が上がったり、妊娠後半に一気に体重が増えて体調を崩す可能性もあります。
妊婦の体重は妊娠後半に増えるので、食事量を極端に増やすより栄養バランスが良い食生活を心がけてください。
また食事の注意とともに軽い運動をしてリラックスを心がけ、体力・筋力をつけるとより効果的です。このあたりも医師に相談すれば、アドバイスを貰えると思います。