まーさ
すやすや眠ってる赤ちゃんから突然「ぷぅぅー。」とおならが聞こえると、思わず笑っちゃいますよね。赤ちゃんは何をしても可愛いです。
ただ初めての赤ちゃんだと、おなら1つでも気になることがあります。
- うちの子めちゃくちゃおならが多いんだけどなんで?
- 最近おならが臭くなった気がする……ちょっと心配。
- おならする前とかした後に泣くんだけど苦しいのかな?
赤ちゃんのおならが多い、やたら臭い、おならするときに赤ちゃん泣くなどが気になる人のために、おならについてまとめてみました。
この記事を読めば赤ちゃんのおならの理解が深まります。赤ちゃんはおならの具合でも成長がわかるので、この記事を参考にして赤ちゃんの成長を実感しましょう。
目次
赤ちゃんのおならが多い原因
まーさ
赤ちゃんのおならが多い原因は、いろんな理由でたくさん空気を取り込むからです。
ミルクが上手に飲めないため
産まれたばかりの赤ちゃんは母乳・ミルクを上手に飲むことができず、たくさんの空気も一緒に飲み込みます。飲み込んだ空気の多くはゲップ、残りはおならで排出されます。
母乳を飲んでいるため
哺乳瓶で飲むより直接おっぱいを飲む方が、吸う力が必要です。強く吸い込むと空気もたくさん吸い込んでしまい、おならが多くなります。
よく泣くため
たくさん泣く赤ちゃんは、大きく息を吸い込んでいます。そのため大量の空気を吸い込んで、おならもたくさん出ます。
ゲップを出せないため
授乳後は赤ちゃんの背中をトントンして、ゲップを出しすよね。ところがちゃんとゲップを出さないと、おなかに空気が溜まっておならが多くなります。
胃軸捻転症のため
ゲップが出ずにおならばかりする赤ちゃんは、「
胃軸捻転とは、内臓がまだ固定されていないときに胃がねじれて食道を圧迫する症状です。食堂がねじれてゲップで空気が出せないので、おならが増えます。
赤ちゃんの胃軸捻転は軽症が多いんですが、おなかの張りが解消されなかったり、おなかの張りでぐずりがひどいときは早めに小児科を受診してください。
新生児のおならがあまり臭くない理由
まーさ
赤ちゃんはたくさんおならしますが、新生児のおならはあまり臭いと感じません。酸味の強いヨーグルトのような匂いです。なぜこんな匂いなんでしょうか。
消化機能が未熟だから
食べ物が小腸を通る際、腸内細菌の働きでアミノ酸と水分に分解され、小腸に吸収されます。そして残りカスと細菌の死骸などがうんちとして排泄されます。
残りカスと細菌の死骸は大腸を通る際に発酵してガスが発生し、おならの成分になります。おならの成分の多くは臭くないんですが、一部のガスは強い匂いを発生します。
- アンモニア|トイレ臭
- トリメチルアミン|腐った魚のにおい
- 硫化水素|腐った卵のにおい
- メルカプタン|腐ったタマネギのにおい
赤ちゃんが飲む母乳やミルクは分解に時間がかかりません。また赤ちゃんの小腸は水分やアミノ酸の吸収効率が悪く、母乳やミルクが腸内に留まる時間が短くなります。
肛門括約筋を締められないから
母乳やミルクが腸内に留まる時間が短いのは液体だからだけじゃなく、肛門括約筋による排泄調節ができないからです。
胃の中に食べ物が入ると脳が信号を受けて大腸が運動を始め、肛門括約筋を緩めて排便します。ところがこれは反射で、赤ちゃんは自力で肛門括約筋を締められません。
そのため赤ちゃんは授乳中によくうんちやおしっこをします。同様にガスも腸の中に留まらず、おならとして出ます。
この新生児の身体機構で匂いの素になるガスの発生が少なく、おならがあまりあまり臭くならないんです。
赤ちゃんのおならが臭くなる原因
まーさ
腸の機能が成長したから
赤ちゃんは成長すると1日のうんち回数が減り、1回のうんち量が増えます。新生児から生後3ヶ月までのうんちの目安は以下の通りです。
- 生後0-1ヶ月のうんち
1日のうんち回数|2-10回程度
1回のうんちの量|5-15グラム程度 - 生後1-3ヶ月のうんち
1日のうんち回数|2-5回程度
1回のうんちの量|20-40グラム程度
赤ちゃんのうんち量が増えるのは、腸の機能が発達して水分やアミノ酸の吸収率が上がるからです。水分の吸収率が高まると、うんちが固形化して腸に溜まるようになります。
うんちが腸内に留まる時間が増えるとガスが発生する時間や量も増えます。そのため臭いおならが出るようになるんです。
便秘になったから
赤ちゃんが便秘になると、うんちが腸内に長く留まって発酵が進みます。発酵が進むとおならのガスの成分も増えて、おならが臭くなります。
ミルクを変えたから
ミルクの種類によって赤ちゃんに合う・合わないがあるので、多少消化吸収が悪くなることもあります。
また母乳よりも粉ミルクの方が
離乳食をはじめたから
赤ちゃんは生後5-6ヶ月を過ぎると離乳食を食べるようになります。食べ物が固形に近づくと消化吸収に時間がかかります。
消化吸収に時間がかかると腸内で発酵が進みま、より多くのガスが発生して赤ちゃんのおならが臭くなります。
また食事が変わることで、吸収する水分調節がうまくできない可能性があります。水分量が足りないと便秘を起こし、それが臭いおならの原因になります。
赤ちゃんがおならで泣く理由とは
まーさ
びっくりするため
赤ちゃんは体の割に豪快なおならをします。そのため自分のおならにビクッと驚いて泣くことがあります。このときのビクッという反応をモロー反射と言います。
モロー反射とは、赤ちゃんが物音を聞いたとき、お風呂に入ったときなど急に環境が変わることで驚いて起こる原始反射の一種です。
赤ちゃんは基本的にノンレム睡眠でも眠りが浅く、物音や衝撃でモロー反射が起きやすいので、自分のおならにもびっくりするんです。
空気でおなかが張るため
授乳後はおなかの中に空気が溜まっているので背中を叩いてゲップを出しますが、ゲップで出ない空気はおならで出すしかありません。
ところが赤ちゃんは腹筋や腸の機能が未成熟なので、自分で上手におならを出せません。そのためおなかが張った状態の赤ちゃんは、苦しくて泣いてしまいます。
便秘でおなかが苦しいため
赤ちゃんは生後2ヶ月前後から小腸の水分吸収率が上がってうんちが泥上になり、大腸でうんちを溜める容量が増えるので、うんち回数が減っていきます。
赤ちゃんはそのころからよく便秘になります。そのため赤ちゃんはおならで泣いてるように見えて、便秘で苦しんでいる可能性があるんです。
ちなみに、生後2ヶ月の赤ちゃんの1日のうんち回数は2-5回、1回のうんち量は20-40グラム程度です。月齢平均よりもうんち回数・量が極端に少ない場合は便秘も疑ってください。
赤ちゃんのおならのまとめ
赤ちゃんのおならが多い理由は、空気をよく取り込むからです。おならが出るのは臓器閉塞がなく、胃腸も活発に動いてる証拠です。大人でも早食いする人はおならが多いです。
赤ちゃんのおならが臭い理由は、うんちを溜められるようになったからです。ただし便秘の可能性もあるのでうんちの回数を確認しましょう。かわいくても臭いものは臭いです。
赤ちゃんがおならで泣く理由は、自分のおならにびっくりするからです。ただしゲップが出ているか、おなかが張っていないか、機嫌が悪くないかも確認してください。
まーさ
赤ちゃんのおならが出なくても、うんちが出ていれば気にする必要はありません。気付かないだけで、おならもいっしょに出ています。
うんちが出ないとき、授乳後にゲップが出ないとき、また赤ちゃんが苦しそうなときは早めに小児科に連れて行ってください。