まーさ
赤ちゃんの寝かしつけたい人が試す方法の1つが、赤ちゃんに胎内音を聞かせることですね。ただ胎内音が何かよくわからなくて困ってませんか。
胎内音は実際にママのおなかの中の音を聞かせるわけじゃなく、胎内音のリズムに近い音を聞かせます。これをピンクノイズと言います。
また胎内音以外にも胎内に近い環境を作ることで赤ちゃんは落ち着きやすくなります。
- 胎内音って何?どんな音を聞かせればいいの?
- 胎内環境ってどうやって作ればいいのかな?
- 胎内環境を作っても寝てくれないんだけど……。
今回は赤ちゃんの寝かしつけで困ってるママに、胎内音を聞かせる方法や胎内環境の作り方をお話します。
目次
ホワイトノイズとピンクノイズの違い
よくピンクノイズと間違えられるのがホワイトノイズです。
まーさ
ホワイトノイズとは波長が一定の雑音
ホワイトノイズとは波長が一定の雑音のことで、テレビの砂嵐の「シャーー」でイメージします。周波数はどの部分も均一で、波長にすると下図のようになります。
ピンクノイズとは波長に規則性がある雑音
ピンクノイズとは波長に規則性がある雑音のことで、音の特徴は「1/fゆらぎ」と言われます。周波数は下図のようになります。
波長がゆったり変化していて、不規則さと規則性が調和するので自然で心地良く聞ける音が「ピンクノイズ」、そしてこのリズムが「1/fゆらぎ」なんです。
ピンクノイズの他にも、ブラウンノイズ、ブルーノイズ、パープルノイズなどがあるそう。専門家ではないので雰囲気でしかわかりません。
「1/fゆらぎ」は川のせせらぎやそよ風など自然の音に似ていて、血流も含みます。血流は一定の速さじゃなくゆるやかに速さが変わるので、自然な心地良さがあります。
心臓の音はピンクノイズ?
赤ちゃんが胎内で聞くメインの音は血流ですが、血流に混じって「ドクンドクン」など心臓の音もします。もちろん心臓の音も「1/fゆらぎ」があるピンクノイズです。
なぜなら血流を生み出すのは心臓の鼓動だからです。そのため心臓の音を聞くとリラックス効果があると言われます。
ピンクノイズ・ホワイトノイズを聞きたい
ホワイトノイズはこのような音です。
そしてピンクノイズはこのような音です。
ピンクノイズとホワイトノイズの違いがわかるでしょうか……。違うものだと思って聞くと何となく違いがわかります……(^_^;)
スマホアプリにも、ピンクノイズやホワイトノイズを聞けるものがあるので、赤ちゃんに試してみたいママは使ってみてください。
ピンクノイズの具体的な効果は?
赤ちゃんはピンクノイズを聞くと必ず落ち着き、泣き止み、すぐにぐっすり眠ってしまう……というスペシャルなものじゃありません。
赤ちゃんの気分や体調、環境で効果は変わります。どちらにしてもピンクノイズは万能じゃないので、赤ちゃんをあやしたり、睡眠のお供程度で試すのが良いですね。
より効果的に赤ちゃんを寝かしつけたいなら、ピンクノイズだけじゃなく暗い環境、暖かく包まれる感覚、自然の揺れなどの要素も含めた胎内環境を作りましょう。
ママの胎内環境を作る方法
まーさ
部屋を暗くする
明るさの単位は「ルクス(lx)」と言います。よく晴れた日は5万-10万ルクス、曇りの日は1万-5万ルクス、部屋の蛍光灯は500-1000ルクスほどです。
睡眠に適した明るさは0.1-30ルクスで、この明るさは月明かり(0.2-1.0ルクス)から暗めの間接照明(10-30ルクス)の間ぐらいです。
胎内は外に対して1000-1万分の1ほどの明るさなので、胎児はほぼ0ルクスに近い場所で過ごします。赤ちゃんは蛍光灯でも眩しく感じ、慣れるまでは落ち着いて眠れません。
そこで赤ちゃんが眠らないときは、大人が暗いと感じるより部屋を暗くしましょう。遮光カーテンを締め切って、間接照明よりも暗い5ルクス以下にしてください。
タオルや毛布でくるむ
胎児は胎内であごを引き、肩や背中を丸め、手足を曲げた姿勢です。そして37℃前後の温かい羊水に浮かんでるので、羊水にくるまれて守られた感覚があるそうです。
生まれてきた赤ちゃんは、包まれていない感覚や冷たい外気に不安を感じます。そこでタオルや毛布、おくるみで赤ちゃんを包んであげましょう。
赤ちゃんの効果的な包み方の1つに「おひなまき」があります。トコちゃんベルトの動画に、新生児のおひなまきの方法があるので参考にしてください。
おひなまきは、新生児期から生後3-4ヶ月ごろまでが有効です。新生児期を過ぎて赤ちゃんが手をよく動かすようになったら、手を抜いたおひなまきでもOKです。
ゆらゆら抱っこをする
基本的なことですが、赤ちゃんは抱っこしてゆらゆらすると気持ちが落ち着きます。
赤ちゃんは狭い胎内で羊水に浮かび、ママが動くたびに心地良く揺れていました。そのためベビーベッドで手足を広げて、仰向けに寝転がってる方が不自然なんです。
理化学研究所では、ママが赤ちゃんを抱っこして歩くことで赤ちゃんが本能的に泣き止んで眠りやすい「
抱っこして歩くと赤ちゃんがリラックスする仕組みの一端を解明 | 理化学研究所
- 赤ちゃんを抱っこして歩くと泣く量は10分の1になった
- 抱っこされている赤ちゃんの自発的な動きが5分の1になった
- 母親が歩き始めると3秒で赤ちゃんの心拍数が低下した
赤ちゃんが成長して抱っこがつらくなったら、スリングなどを使いましょう。スリングは生後2週間ごろから体重10-15kgほど(3歳ごろ)まで使えます。
抱っこしてゆらゆらしながらの寝かしつけはコツや注意点があるので、以下も参考にしてください。
胎内環境を作っても寝てくれない…
まーさ
胎内環境を作ることは難しくないです。擬似的な胎内音もYouTubeなどでピンクノイズを探せば簡単に手に入ります。
- 血流・心臓音の再現にピンクノイズ
- 遮光カーテンなどで5ルクス以下
- タオルや毛布でくるまれる感覚
- 抱っこして自然にゆらゆら
ただし胎内環境を作ることは、赤ちゃんを安心させる方法の1つでしかありません。
まーさ
は日常茶飯事です。赤ちゃんの寝付きが悪かったり、夜泣きをする理由は特定できないので、ママに負担がない範囲で赤ちゃんが落ち着く方法を探してみてください。
わたしと息子はイライラや不安を鎮めてくれるカモミールティーを飲んでいました。
赤ちゃんはちょっとしたことで不安になって寝付きが悪くなります。そんなときはなるべく寄り添って、赤ちゃんの不安を解消できるようにスキンシップを図ってください。