まーさ
と紙おむつが良いか布おむつが良いか迷ってるママは多いですね。「紙おむつvs布おむつ」はわたしが子供のころからあったそうです。
今も紙おむつvs布おむつの議論があるのは、それぞれ一長一短があるからでしょう。
紙おむつと布おむつのどちらが良いかは、費用面、おむつ交換の手間、処理の手間、おむつかぶれ、おむつ交換目安、持ち運びやすさなどいろんな比較が必要です。
- 紙おむつと布おむつってどんな違いがあるのかな。
- 紙おむつと布おむつっどれくらい費用が違うの?
- 結局紙おむつと布おむつはどっちがいいのか教えて。
紙おむつと布おむつで迷ってる人は、それぞれの特徴を知って自分の環境を踏まえて比較してみてください。
わたしはこれまで仕事で何千枚も布おむつを洗ってきましたが、自分の子供には紙おむつを使っていました。その理由も合わせて紙おむつVS布おむつのお話をします。
目次
紙おむつ・布おむつの比較
まーさ
おむつ交換の頻度と手間
紙おむつは吸水性・保水性が高いので、横漏れ、背中漏れの心配はそれほどいりません。布おむつに比べて防臭性も高いので、おむつ交換の頻度は少なくなります。
また紙おむつは履いているおむつを脱がし、おしりを拭いて、新しい紙おむつを履かせるだけなので手間がかかりません。
一方、布おむつは吸水性・保水性が低いので、おむつ交換回数は増えます。ライナーとおむつカバーを用意する手間があるので、おむつ交換にも時間がかかります。
初めての赤ちゃんだと、おむつ交換に慣れるまでは戸惑うママも多いはずです。ただその分赤ちゃんに触れて、スキンシップが取れることにメリットを感じるママもいます。
おむつ交換後の処理の手間
紙おむつは、交換したらくるんでトイレなどに置いたおむつ入れにポイッだけなのでかんたんです。ただ臭い……。ゴミの日までに、10-20セット溜まるので匂いが強烈です。
しかもおむつ入れも定期的に洗わないと匂いがこびりつくので、お客さんは呼べません。
布おむつの交換後はうんちはトイレに流して専用のバケツに浸け置きするので、紙おむつに比べて匂いが気になりません。
ただそれから手洗い、洗濯機洗いという順番で洗うので処理の手間がかかります。枚数も多いので干す場所も必要です。
外出時の持ち運びやすさ
新生児のころは意識しませんが、生後5-6ヶ月になると家族で出かけることが多くなり、外出先でも交換用おむつが必要になります。
紙おむつは外出時も新品を持ってくので楽ですし、持ち帰らなくていいので衛生面のメリットがあります(捨てられるのは指定場所のみ)。
布おむつは紙おむつよりかさばりますし、使用済みおむつはトイレでうんちを流してから持ち帰るので消臭ポーチが必要です。
公共の乗物で移動する場合は、ビニール袋を三重にして消臭ポーチに入れてドキドキしながら持ち帰ります。
おむつかぶれのなりやすさ
紙おむつは、昔より格段に肌触りが優しくなりました。それでも化学繊維のゴワゴワ感はありますし、肌が傷ついておむつかぶれになる赤ちゃんもいます。
布おむつは紙おむつに比べて肌触りは良いです。ただしおしっこしたときは、吸水性・吸湿性で劣る布おむつの方がおむつかぶれを起こしやすいです。
というわけで、おむつかぶれの面で見ると一長一短です。ここはもう少し詳しく掘り下げて後で解説しますね。
交換目安のわかりやすさ
紙おむつはメーカーによっておしっこラインなどわかりやすい交換サインがあるので、見た目で交換目安が確認できます(うんちは匂いなどで確認)。
布おむつはちょっとしたおしっこでも赤ちゃんが違和感を感じて泣きやすいので、赤ちゃんの反応や匂いで交換目安がわかりやすいです。
ただおしっこやうんちをしても平気な赤ちゃんもいるので、やっぱりどちらも定期的にチェックした方が良いです。
買い物の手間や置くスペース
紙おむつは新生児のころで1日10-20枚ほど、生後3-6ヶ月で1日10枚近く使います。そのため100枚1セットの商品を購入しても、10日前後でなくなります。
大量に買い置きすると紙おむつを置くスペースが必要ですし、すぐサイズが合わなくなるので、何十セットも買わない方が良いです。そのため、買い物の手間がかかります。
またサイズ変更やおむつはずしは突然やってくるので、紙おむつが余ります。うちはフリーサイズのパンツタイプが1セット以上余りました。
布おむつは紙おむつほどおむつカバーを替える必要はないですし、おむつカバーを5-10枚程度、おむつ(+おむつライナー)を30-40枚ほど用意すれば何度も買う必要はないです。
また味気ない紙おむつに比べて、布おむつはおむつカバーが可愛いものが多いので、見えないオシャレを楽しみたいなら布おむつがおすすめです。このような感じです。
おむつの使用枚数目安と費用の比較
まーさ
紙おむつと布おむつの大まかなメリットデメリットがわかったところで、気になるのは実際に使うおむつの枚数、そしていくら費用がかかるかです。
おむつ使用枚数の目安は?
枚数が多いほど紙おむつはお金がかかりますし、布おむつは手間がかかります。コーベベビーの月齢別のおむつ使用枚数と費用目安を参考にして、計算してみます。
布おむつと紙オムツの比較 | 布おむつのすすめ |コーベベビー
おむつの交換枚数(回数)は、紙おむつよりも布おむつの方が多くなると考えます。ただし2倍まではいかないと思います。
生後0ヶ月-2ヶ月のおむつ使用枚数
1日12枚だとすると、1ヶ月で360枚、3ヶ月で1080枚
生後3ヶ月-6ヶ月のおむつ使用枚数
1日10枚だとすると、1ヶ月で300枚、4ヶ月で1200枚
生後7ヶ月-1歳6ヶ月のおむつ使用枚数
1日8枚だとすると、1ヶ月で240枚、12ヶ月で2880枚
1歳7ヶ月-2歳6ヶ月のおむつ使用枚数
1日6枚だとすると、1ヶ月で180枚、12ヶ月で2160枚
2歳7ヶ月-4歳のおむつ使用枚数
1日4枚だとすると、1ヶ月で120枚、18ヶ月で2160枚
赤ちゃんのおむつ費用目安
上記のおむつ使用枚数の目安から、紙おむつと布おむつの費用の目安を割り出します。
紙おむつの費用目安
紙おむつは1枚単価20円とします。※実売単価は15円-25円前後
- 生後0-2ヶ月の紙おむつ=21,600円(3ヶ月で1080枚)
- 生後3-6ヶ月の紙おむつ=24,000円(4ヶ月で1200枚)
- 生後7ヶ月-1歳6ヶ月の紙おむつ=57,600円(12ヶ月で2880枚)
- 1歳7ヶ月-2歳6ヶ月の紙おむつ=43,200円(12ヶ月で2160枚)
- 2歳7ヶ月-4歳の紙おむつ=43,200円(18ヶ月で2160枚)
0歳から2歳6ヶ月まで紙おむつを使った場合の費用目安は140,400円、4歳まで使った場合の費用目安は183,600円です。
ただし実際にはおむつ交換のときに汚れたり、外出先で忘れたり、サイズを替えるときに余るなどで1-2割ほど増えるんじゃないかと思います。
布おむつの費用目安
布おむつは、コーベベビーの目安を参考にします。
1枚あたり 150円~
用意する枚数 40~50枚(約6,000円~7,500円)
おむつカバー 1枚1,000円前後 (成長に合わせて適宜に買い替え)例)おむつはずれまでにかかる費用
おむつ6,000円 + おむつカバー10枚10,000円 = 約16,000円 + 水道代 +洗剤代
コーベベビーの目安は必要最低限だと思います。おむつカバーは成長に合わせて4回ほどサイズを変えたいですし、布おむつも成長に合わせて予備がもう少し欲しいです。
さらに蓋付きバケツや洗濯板、重曹も必要ですし、成長に合わせておむつライナーも欲しいです。ライナーは使い捨てが便利ですが、せっかくなので洗えるものを2セットとします。というわけで以下の通りです。
- おむつカバー 4枚×4セット×1,000円=16,000円
- 布おむつ 80枚×150円=12,000円
- 蓋付きバケツ 2つ×1,000円=2,000円
- 洗濯板 1つ×2,000円=2,000円
- 重曹 1kg×1,000円=1,000円
- ライナー 10枚×2セット=8,000円
=16,000円+12,000円+2,000円+2,000円+1,000円+8,000円=41,000円+水道代+洗剤代
水道代と洗剤代を合わせて6-7万円前後だと思います。だとすると、布おむつは紙おむつの3分の1以下の費用です。差額だと15万円ほどですね。
さらにおむつカバーやバケツ、洗濯板などは2人目、3人目も使いまわせますし、布おむつやライナーもあまり使わなければ使い回せます。
そのため費用面だけ比べると紙おむつよりも布おむつの方が大きなメリットはありますが、その分布おむつは洗濯に手間がかかります。
布おむつは素材によって値段がピンきりですが、赤ちゃんの肌が弱い場合は、少々高くても優しい素材を選んであげるべきです。
布おむつはかぶれにくい?かぶれやすい?
まーさ
おむつかぶれに関して、布おむつと紙おむつの違いを補足しておきます。
布おむつとかぶれの関係
肌に触れる材質
イメージではゴワゴワの紙おむつより布おむつの方が肌に優しい気がしますが、どちらが良いかはライナーとおむつカバーの素材も関係します。
一般的な布おむつは綿素材が多いですが、使い捨てライナーはポリエステル素材なのでライナーがおむつかぶれ原因になることもあります。
洗剤・漂白剤・柔軟剤の影響
布おむつの洗濯洗剤は蛍光剤や漂白剤、添加物が入ってない赤ちゃん用の洗剤、漂白剤も酵素系の漂白剤を使わないとかぶれの原因になります。
また洗濯のすすぎが不十分で布おむつに洗剤成分が残っても、おむつかぶれになります。
ちなみに、布おむつの洗濯に柔軟剤は使いません。赤ちゃんの肌に良くないこともありますが、柔軟剤を使うとおむつの吸水性が落ちるからです。
繊維の傷み
新品より使い込んだ布おむつの方が、柔らかくなって肌に馴染みそうな気がしますよね。
ところが洗濯を繰り返すと繊維が劣化して折れてしまい、繊維の尖りで赤ちゃんの肌を傷つけます。そのため、あまり古い布おむつは使わない方が良いです。
吸水性・吸湿性
布おむつは赤ちゃんがおしっこやうんちの違和感に気付きやすいので、おむつの替え忘れを防げます。その結果、おむつかぶれ予防になります。
たしかに布おむつの方がおしっこやうんちに違和感を感じやすいですが、これは布おむつの吸水性・吸湿性が低く、赤ちゃんが不快感を感じるためです。
ところが、おしっこやうんちをしても気持ち悪さを感じない(訴えない)子もいます。そのため同じ時間放置すると、布おむつの方がかぶれが起きやすくなります。
紙おむつとかぶれの関係
肌に触れる材質
紙おむつは
そのため蒸れや衛生面に気を付けても、肌が傷ついてかぶれになる可能性があります。
チェックをうっかり忘れる
紙おむつは吸水性・吸湿性に優れているので、横漏れに注意する必要がありません。そのためうっかりおむつチェックを忘れて、放置してしまうことがあります。
チェックが遅れると蒸れて肌がふやけて傷つきやすくなり、おむつかぶれになります。
ギャザー部分の締め付けが強い
紙おむつは横漏れ防止ギャザーが太ももや腰回りをこするので、肌が傷つきやすいです。おしり表面や肛門が無事でも、腰や太ももからおむつかぶれになることもあります。
紙おむつがいいの?布おむつがいいの?
まーさ
上記で話したこと以外にいくつか決めるポイントがあります。
紙おむつを使ってる人が圧倒的に多い
布おむつを使ってる人は少ないです。そのため、布おむつで困ったことがあっても身近な人に相談できません。
布おむつは「使ってみて。すごく良いよー。」など、人から勧められて使う人が大半だと思います。先輩がいれば頼りにできますが、そうじゃないなら大きな挑戦です。
わたしはコスト>手間で考えた
仮に4歳まで昼夜おむつを使い続けると、紙おむつの使用枚数は10,000枚弱ほどです。
まーさ
ただ布おむつで考えると10,000枚洗って干すということです。単純に毎日おむつを洗って干すと考えると、4年間で1400回も洗濯物を分けて洗うことになりますね。
まーさ
ということで、わたしは莫大な時間と手間が奪われるのが嫌で紙おむつにしました。
紙おむつで育児を楽にするのは間違い?
稀に「紙おむつで育児を楽にするのは間違ってる!」という年配の方がいます。赤ちゃんに手間をかけた方が良い子育てになるそうですが、そんなところに時間を使うなら、
- 子供といっしょにたくさん身体を動かしたり
- 早く言葉を覚えるようにお話したり、絵本を読んだり
- 子供の年齢が近いママ友を多く見つけていっしょに遊ぶようにしたり
……などやることはたくさんあります。忙しいママは自分の状況も考えて、育児に向き合いましょう。子供とたくさん遊び、良い思い出を作ることはストレスを溜めない育児の要素です。
それでも布おむつを使ってみたい人は、少々お金はかかりますが両方使って合う方を選んでも良いですし、利用シーンで使い分けても良いと思います。
布おむつを始めたい人は、以下に布おむつの選び方や必要な準備をまとめたので参考にしてください。