まーさ
赤ちゃんはすぐに鼻が詰まりますが、同じようにすぐに鼻くそも溜まります。
赤ちゃんの鼻くその取り方は鼻づまり解消法と同じです。そのためまずは以下の鼻づまり解消法を基本として、赤ちゃんの鼻くその取り方を考えます。
赤ちゃんはちょっと鼻水を放置すると、鼻の内側がカピカピに乾燥します。また鼻水が溜まった鼻の奥が固まって大きな塊ができます。
この乾燥して固まった「カピカピ鼻くそ」、鼻の奥に溜まった「奥の鼻くそ」、鼻水がべっとり絡んだ「ネバネバ鼻くそ」はある程度準備をしないとうまく取れません。
そこで今回は赤ちゃんの鼻くその取り方と鼻くそが溜まる理由、また鼻くそを溜めない方法についてお話します。
鼻くそを取る準備は湿度や温度調整
まーさ
まずは赤ちゃんの鼻くそを取りやすくする準備をしましょう。鼻づまり解消法でも話しましたが、部屋の湿度や温度が低いと鼻水が固まって粘り気が出ます。
粘り気が出て固まった鼻くそがある場合は、まず部屋の湿度や温度を上げましょう。
部屋の湿度が上がると鼻水が乾燥しにくく鼻くそが柔らかくなり、温度が上がると鼻粘膜の毛細血管が広がってさらさらの鼻水が流れるようになります。
部屋の温度が高い場合は、無理に室温を上げる必要はないです。加湿器を付けたり、蒸しタオルで鼻周りだけ湿度や温度を上げ、赤ちゃんの鼻くそを取りやすくしてください。
蒸しタオルは水に濡らしたタオルをきっちり絞っておしぼり状に丸め、500Wの電子レンジで1分加熱すればできあがります。
また時間帯が合えば、赤ちゃんをお風呂に入るのも効果的です。湯気で鼻くそが柔らかくなるだけでなく、さらさら鼻水が出やすくなります。
赤ちゃんの鼻くその取り方
まーさ
綿棒を使って取る
綿棒を使って取る鼻くそは「ネバネバ鼻くそ」「カピカピ鼻くそ」です。
ただし普通の綿棒をそのまま使ってもカピカピの鼻くそは取りづらく、赤ちゃんにも大きすぎます。そのためベビー綿棒を湿らせ、先をねじって細くしてから使いましょう。
綿棒は「食塩重曹水」や「母乳」で湿らせてください。どちらも赤ちゃんの身体に優しい液体ですが、より効果が高いのは抗炎症作用がある母乳です。
ママの母乳は赤ちゃんが大好きな匂いなので、抵抗も少ないと思います。
綿棒で鼻くそを取る流れ
綿棒で赤ちゃんの鼻くそを取る際は、できればパパとママの2人体制が望ましいです。
どちらかが赤ちゃんの頭を押さえて、もう1人が綿棒で鼻くそをとります。1人の場合は仰向けに寝かせた正面から手を後ろに回し、頭を持って固定します。沐浴と同じですね。
ベビー綿棒は芯が細くてグラグラしますが、奥まで入れないので芯を半分以下に短く持てばグラつきません。赤ちゃんが暴れたら、綿棒を離さずにすぐに引いてください。
綿棒でかきだすと粘膜が傷くので、鼻の穴に入れて良いのは綿の部分までです。鼻の入口付近のカピカピ鼻くそを引っ掛けるイメージで、2回ほどクルッと回して引き抜きます。
この動画がとても分かりやすいです。
くしゃみをさせる
くしゃみを使って取る鼻くそは「ネバネバ鼻くそ」「奥の鼻くそ」です。
湿度を高めて綿棒で入口を綺麗にしても、奥に鼻くそが潜んでる場合は赤ちゃんにくしゃみをさせましょう。くしゃみをすると200-300km/hのつばが100万粒ほど飛び散ります。
まずティッシュでこよりを作ります。こよりはなるべく細くねじり、鼻の内壁を軽く触れるか触れないかで刺激してください。
「奥の鼻くそ」がある場合は、その周りに「ネバネバ鼻くそ」も溜まっています。大きな鼻くそが栓になってるので、くしゃみの勢いで奥から鼻くそや鼻水が飛び出します。
鼻くそや鼻水やつばが顔に飛び散りますが……まぁ鼻くそが取れるならドンと来いです。ちなみにこの方法がもっとも安全で、赤ちゃんの鼻の粘膜を傷付けずに済みます。
鼻水吸引器で吸い取る
鼻水吸引器で取る鼻くそは「ネバネバ鼻くそ」「奥の鼻くそ」です。
鼻水吸引器はスポイトタイプじゃなく、ストロータイプか電動タイプを使いましょう。値段は高いですが、電動タイプはやっぱり楽です。
部屋の湿度や温度などの準備を整えたら、綿棒のときのように鼻くそを取る体勢になります。電動タイプは取扱説明書に従って使用してください。
ストロータイプはとにかく赤ちゃんが嫌がるので、ママはつい力が入って強く吸い込んでしまいますが、吸い込み方も鼻づまりのときと同じです。
赤ちゃんの片方の鼻の穴を塞いで一気に「ズズズズズズズゥーーッ!!」じゃなく、「ズッ、ズッ、ズッ」と細かく何度も吸い込みます。
赤ちゃんの鼻の穴の奥の鼻くそは頑固なので、ちょっとずつ取りましょう。
指やピンセットで取る
指やピンセットは「奥の鼻くそ」が鼻の手前に出てきた場合、鼻の入り口にある「ネバネバ鼻くそ」「カピカピ鼻くそ」がある程度剥がれそうな場合に使います。
ピンセットは大人用じゃなく、ベビーピンセットを使います。ピジョンのものなど探せばいろいろあります。爪切りハサミなどのセットは、持ち運びも便利でおすすめです。
ベビーピンセットの使い方や鼻くそを取る体勢は綿棒のときと同じです。指でつまめる位置に鼻くそがあれば、わざわざ体勢を作らなくても指でピッと取れば良いと思います。
「固まり鼻ケアスコップ」という赤ちゃん専用の鼻くそ、鼻水取り器もあります。結構便利そうです。
弊社ブランド商品「固まり鼻ケアスコップ」
鼻吸い器でも取りにくい固まりがスルッと取れるアヒルさんの安全設計(*´∀`*)
奥まで入らないので赤ちゃんも安心!https://t.co/HajHx0Kve2#赤ちゃん #ヘルスケア pic.twitter.com/f9yZMMGyMi— WestexJapan@BabyWest (@westex_japan) 2018年4月26日
耳鼻科に行く
赤ちゃんの鼻くそがなかなか取れないと、何度も挑戦して粘膜を傷つけてしまいます。
いくつかの方法を試せば、頑固な鼻くそでも赤ちゃんが呼吸ができないほど詰まった状態にはならないはずですが、鼻くそが残ってると気になる人もいますよね。
また何日も鼻くそが残ってると鼻くそが栓になって鼻水が溜まるので、長く放置するわけにはいきません。
赤ちゃんの鼻くそは鼻水と同じで詰まると機嫌が悪くなったり、寝付きが悪くなったり、母乳の飲みが悪くなるので、気になったら耳鼻科で吸引してもらいましょう。
赤ちゃんの鼻くそを溜めないお手入れ方法
まーさ
というわけで最後に、鼻くそを溜めないお手入れ方法についてお話します。
鼻くそを溜めないお手入れはかんたんです。定期的に鼻水をティッシュや綿棒で吸い取ったり、拭いてあげるだけです。
基本は鼻水を溜めなければ、鼻くそもできにくくなります。ただしあまり鼻の穴をゴシゴシすると、鼻粘膜が傷ついて鼻血が出るので注意してください。
赤ちゃんは鼻水ケアを嫌がるので素早く手短に行い、習慣化することが大切です。お風呂上がりに鼻周りをケアすれば、赤ちゃんが泣き叫ぶ中、鼻くそを取る回数も減ります。
ただし溜まった赤ちゃんの鼻くそは頻繁にとるものじゃありません。耳垢が線毛によって自然に耳の外に出てくるように、赤ちゃんはくしゃみで溜まった鼻くそを外に出します。
そのため赤ちゃんの鼻くそが気になっても無理やり取らずにくしゃみを待つか、こよりでくしゃみを出させる方法がもっとも安全です。
基本は鼻づまりを解消することなので、以下を参考にしてください。