気付いたら赤ちゃんが生まれて3週間目。最近は体調も気分もいいのでちょっと体を動かしたい気分です。
まーさ
とウキウキしてる人はちょっとまってください。赤ちゃんをいきなり外に連れ出したり、長時間外出したり、人が大勢いるところに連れて行くのは控えましょう。
生まれて間もない赤ちゃんには、まず外気に慣れる「外気浴」が必要です。外気浴とは、赤ちゃんが外の空気を肌に浴びて外気に慣れる行為のことです。
- 外気浴ってどうやってすればいいの?
- 外気浴をすると何か良い効果があるの?
- まだ「赤ちゃんを外に連れ出すのは怖い……
という人はこの記事を読んでください。赤ちゃんとどういう風に外気浴をすればいいかがわかりますよ。
目次
ママと赤ちゃんの外気浴のやり方
まーさ
どこまでを外気浴、どこからお散歩というのか……境界はあいまいなんですが、少しずつ赤ちゃんを外気や外の景色に慣れさせることが大切です。
外気浴の実施時期は環境にもよりますが、生後3週間前後から赤ちゃんの様子を見ながら開始します。焦らず、赤ちゃんとゆっくりとステップを踏んでいきましょう。
- STEP.1窓やベランダを開ける初めての外気浴は、窓を開けて外の空気を感じましょう。赤ちゃんを抱っこして外を眺めながら10-15分、赤ちゃんに「気持ちいいね。」「早くお散歩に行きたいね。」など話しかけます。
- STEP.2ベランダや庭に出てみる数回屋内外気浴をしたら、次はベランダや庭に出ます。雨風の日は寒い日など天候が悪いときは、まだ家の中から外気浴をした方がいいですね。無理やりベランダなどに出る必要はないです。
- STEP.2家の周りを10分程度歩く赤ちゃんを連れて家の外に出る時期は、生後1ヶ月過ぎが良いですね。家の周辺をゆっくり1周する10分程度の距離にしてください。家の周辺なら、何かあってもすぐに戻れます。
- STEP.3往復10-20分の距離を歩く生後2ヶ月になると首がすわり始める子もいます。少し離れた場所まで歩くといろんな景色を目にするので、コミュニケーションも取りやすいですね。この時期はまだ目的を持った外出は避けましょう。
庭や家の玄関先に出ても、散歩とは言わないですよね。家の周りを一周したら何ていうんでしょう?
散歩の定義は人によって変わると思いますが、わたしはマザーズバッグを持ってお出かけをするくらいの外出なら散歩というイメージです。
赤ちゃんとの外気浴の効果
まーさ
外の空気に触れて皮膚に新しい刺激を与える
生まれたばかりの赤ちゃんは、いろんな刺激を受けて脳が発達します。初めは肌が外気に触れる刺激だけで十分です。急激な環境変化は、赤ちゃんに負荷がかかります。
室内と外の温度変化で体温調節機能が向上する
人は体温が上がりすぎると体温を下げ、体温が下がりすぎると体温を上げる「体温調節機能」があります。体温調節は自律神経の発達で整うので、自然な気温変化を感じることが大切です。
光の加減で昼と夜の違いを少しずつ理解できる
生まれたばかりの赤ちゃんは昼夜の区別がつきませんが、太陽の明るさを感じることで夜の睡眠中にメラトニンが分泌されて規則正しい睡眠時間に変わっていきます。
ママのストレス解消と体の回復を促す
外気浴は赤ちゃんだけじゃなく、産褥期の体の回復と赤ちゃんのお世話に手一杯でお家に引きこもりがちなママのストレス解消にもなります。
外気浴でママが注意する点
まーさ
ママと赤ちゃんの体調次第
お家にこもって気分が優れなかったママは、赤ちゃんとの外出にウキウキしているはずです。ただしママが外出したいと思っても、赤ちゃんの体調が悪いときはNGです。
もちろんママの体調も同様です。産褥期は感染症にかかりやすい時期ですし、調子が良くないこともあります。外気浴は義務じゃないので、母子ともに無理しないでください。
行動範囲はなるべく狭く
あくまでも外気浴で遠出のお散歩じゃありません。外気浴とお散歩の境目は難しいですが、そういう気持ちでいればいいと思います。
赤ちゃんと外に出ると楽しくなって少し遠くに行きたくなりますが、玄関より先に出るのはもうちょっと我慢して、近場で赤ちゃんといろんな発見を楽しみましょう。
授乳・睡眠時間は避ける
紫外線が強いお昼を避けるのは当然ですが、授乳、おむつ替え時間も避けましょう。授乳しておむつを替えて、ちょっとだけ外に出るのがいいですね。
ちなみに赤ちゃんが睡眠中でも外気浴はOKです。刺激に敏感な赤ちゃんは、眠ることで過剰な刺激を受けないよう脳が調整してるとも言われます。
必要最低限の持ち物を用意
たった5分の外出でも、赤ちゃんに必要なものは持っていきましょう。おむつ、おしりふき、ビニール袋、おむつ替えマット、ミルクなどをポーチやマザーズバッグに入れて持ち歩きます。
ただの外気浴はおむつ替えや授乳は家ですればいいんですが、これは本格的なお散歩を見越して持ち物チェックに慣れるためです。お散歩の持ち物は以下を参考にしてください。
天候や季節に合わせた準備
外気浴は、天候や季節に合わせた準備をしてください。
冬や寒い地域の外気浴
寒い地域だと「寒いけど外気浴必要なのかな?」と思うママもいますよね。外気浴は絶対じゃないですし、早ければ良いものでもないです。
時期がズレても構わないので、赤ちゃんとの外出は暖かくなるまで楽しみにとっておきましょう。
温かい春の外気浴
春はポカポカ暖かく外気浴に適してますが2-5月は花粉の時期です。赤ちゃんがアレルギー体質を遺伝してると、早い場合は1-2歳ごろに花粉症になる恐れもあります。
窓を開けるとき、窓を閉めた後もしばらく空気清浄機と加湿器を付けておきましょう。こまめに床の掃除もしてください。
日差しが強い夏の外気浴
夏の外気浴の時間帯は午前中9-10時ごろ、夕方17-18時ごろが目安です。外に出るときは肌着を着て帽子を被り、日焼け止めを塗るなど紫外線対策をしましょう。
市販の日焼け止めが肌に合わない場合は、オーガニックのUV&アウトドアミストを試してください。詳しくは以下を参考に。
外気浴と日光浴の違い
まーさ
日光浴とは紫外線も含めた太陽の光を直接浴びること、対して外気浴とは太陽の光じゃなく外の空気を浴びることです。
昔は「新生児黄疸」の予防・回復のために、産後すぐの日光浴をすすめる医師が多かったようです。
ところが最近は赤ちゃんが紫外線を浴びる影響が問題視されていて、産後すぐの日光浴は控えた方が良いと教えられます。
一般的な新生児黄疸(生理的黄疸)に対しては、わざわざ直射日光を浴びる必要はなく、過剰に心配する必要が無いと知られるようになりました。
もちろん、赤ちゃんが紫外線をまったく浴びずに生活することはできませんし、過剰に紫外線予防をして神経をすり減らす必要もありません。
新生児のうちはまだ新しい刺激に体が慣れてないため、直接日光を浴びることは避けて、外の空気に慣れる程度にしましょうというだけのことです。
外気浴のやり方まとめ
まーさ
と考えてるなら、もう少し肩の力を抜いてください。日光浴が絶対にダメなことで、外気浴が絶対に良いことというわけじゃないです。
また1日30分の外気浴を推奨する育児書もありますが、そちらもあまり深く考えないでください。
暑さ・寒さ、乾燥、紫外線などから赤ちゃんを守る必要はありますが、外に出るのが怖いならしばらくは室内から外気浴だけをしていても構いません。
外気浴はあくまでも以下の効果が期待できる行為ということだけ覚えておきましょう。
- 外の空気に触れて皮膚に新しい刺激を与える
- 室内と外の温度変化で体温調節機能が向上する
- 光の加減で昼と夜の違いを少しずつ理解できる
- ママのストレス解消と体の回復を促す
さて外気浴に慣れたら、次はいよいよ赤ちゃんと長めのお散歩です!ママと赤ちゃんのお散歩の注意点は、以下を参考にしてください。