まーさ
「いつも通りたくさんごはんを食べたのに……。」と、子供の発熱や病気は突然です。
37.5℃以上熱があると、ほとんどの保育園・幼稚園には預けられないので、「すいません。子供が熱を出しまして……。」と職場に連絡して、仕事を休まざるを得ません。
子供の突然の発熱や病気はママならほぼ経験しますが、あらかじめ緊急時の準備をし、対応方法を決めておかないと、会社にも保育園にも迷惑をかけてしまいます。
では、子供の突然の発熱や病気などに備えて、働くママは一体何を決め、どのような対応方法を考えなければいけないのでしょうか。
今回は子供が突然熱を出したとき、病気になったときの準備と対処法についてお話します。
目次
仕事と育児の両立でもっとも悩むこと
「第27回社会保障審議会少子化対策特別部会」の資料によると、仕事と育児の両立でもっとも悩むことは子供の急な発熱や体調不良で仕事を休まなければいけないことです。
なぜ病児保育は広がらないのか?~両立しづらい日本の象徴~|NPO法人フローレンス
- 子どもの病気で遅刻や欠勤をすることがあり周囲に迷惑をかけてしまう|72%
- 自分の時間が持てない|63%
- 子どもと過ごす時間が少ない|59%
- 子どもが病気の時でも他人に預けなければならない|37%
- 残業ができない|35%
- 残業で子どもを迎えにいくのが遅れる|21%
- 重要な仕事を任せてもらえない|19%
- その他|4%
- 特にない|3%
では具体的にどう対応すればいいのかを見ていきましょう。
1.夫婦で看病対応の分担をする
まーさ
夫婦共働き世帯の場合、子供が病気になったときに夫婦がどう看病するかは、あらかじめ決めておきます。以下の3つの権利・支援制度をお互いどう使うか考えましょう。
- 有給休暇の消化
- 看護休暇の利用
- 育児時短勤務
夫婦の優先順位を決める
子供が突然病気になったときに、慌ててどちらが看病をしたり、迎えに行くかを決めていては対応が遅れます。そのため、どちらが基本対応するかをあらかじめ決めましょう。
ポイントは、「朝の発熱・病気の対応をする」「保育園の呼び出しに対応する」の2点ですが、日によって妻が基本対応する、夫が基本対応するというパターンが考えられます。
夫婦の予定を合わせる
夫婦で基本的な対応の優先順位を決めても、対応が難しい場合もあるでしょう。そのため、週に1度夫婦の仕事の状況やスケジュールを共有して、緊急時の予定を合わせましょう。
看護休暇の根回しをする
夫婦どちらかが子供の看病のために仕事を休む場合は、有給休暇から消化していく人が多いと思います。
看護休暇は無給ですし、中小企業だと会社側の認識が薄く、使いづらい可能性があります。そのため先に根回しをして、看護休暇を利用できる社内環境を作りましょう。
看護休暇は夫婦どちらも取得できる休暇制度です。病気やけがの子供の看護を目的として、1年で5日間まで休暇を取れます。妻が専業主婦の場合も、夫の看護休暇は取れます。
時短勤務で環境を作る
夫婦共働きでどちらかが主の家計を担っている場合は、片方が時短勤務を利用することで、有給や看護休暇を取得しやすい環境を作っておきましょう。
ただし時短勤務の利用は目指しているキャリア形成から一旦離れる可能性があるため、夫婦で十分に話し合いをする必要があります。
2.祖父母に病後看護をお願いする
まーさ
もし夫婦どちらかの実家が近い場合、または祖父母と同居をしている場合は子供の看病を頼る可能性があることを伝えておきましょう。
当たり前ですが祖父母の手が空いてない場合は頼れないので、病気の急性期じゃなく回復期の看病を中心にお願いするように話しておくと良いでしょう。
ただし、大人にも感染力が強い「インフルエンザ」「マイコプラズマ肺炎」「嘔吐下痢症」などの看病をお願いすると二次被害、三次被害が出るので避けた方が良いです。
また昔の感覚で女性が育児よりも仕事に比重を置いている(ように見える)ことを嫌う年配の方もいます。
そのため子供の看護やお迎えをしてもらった場合は、「わたしは仕事で、子供は病気だから仕方ないじゃん!」とは思わずに、しっかり感謝も伝えてください。
3.外部のサービスを利用する
まーさ
病児・病後児保育
病児保育、病後児保育とは、病院や保育園などで病気になった子供を預かる保育事業のことです。
病児・病後児保育の料金や時間帯は自治体で変わりますが、たとえば2,000円ほどで午前8時-午後6時ごろまで病児や病後児を預けられるので、使い方次第で非常に助かります。
最近は保育園で発熱した子供を迎えに行き、そのまま施設で病児保育をする施設も増えてるので、共働き夫婦にとって広く使えるようになってほしいサービスです。
ベビーシッター・代行サービス
病児・病後児保育は、定員も少なくなかなか利用できません。そのためNPO法人などの民間団体やベビーシッター業者でも、病児・病後児保育の対応が進んでいます。
有名どころだと以下のベビーシッターの会社がありますが、会社によってサービスの提供形態、システム、料金は違います。
詳しくは確認が必要ですが、やっぱり料金は高いです。と言うより病気の赤ちゃんや子供を預けるので、本来はこれくらいが妥当なんですよね……。
ファミリーサポート
ファミリーサポート(ファミサポ)とは、自治体単位で用意した保育施設などで子育て支援を受けたい人と支援をしたい人を仲介をする事業のことです。
ファミサポは病児・病後児保育に比べて子供を預かってもらいやすいこと、ベビーシッターに比べて料金が安いことが魅力です。
平成26年度時点のファミサポ会員数は全国491,318人で、以前より認知度も上がっています。以下の施設は病児・病後児預かりも行なっているので、積極的に活用しましょう。
子供の発熱・病気対応は優先順位が大切
子供が急に発熱したり、病気になったら放っておけません。もちろん仕事も疎かにはできないので、多くの選択肢をいつでも使えるようにしておく必要があります。
わたしは出産してから保育士の仕事をパートに変えてもらい、子供が熱を出したらまず最初に空いている同僚の先生に仕事を代わってもらえるようお願いしています。
それが難しい場合は、以下の順番で対応する様に夫婦間で優先順位を決めています。
- わたしの有給or看護休暇
- 祖父母のお迎え
- 夫の有給or看護休暇
- 病児・病後児保育
- ファミリーサポート
- ベビーシッター
これまで6年間育児をする中で3番までで対応できてますが、これはあくまでも仕事を代わってもらいやすいわたしの例です。
簡単に仕事を休めないママは、病児保育やファミサポに頼ったり、場合によってはベビーシッターにお願いしなければいけません。
シングルマザーの場合は、子供がある程度成長するまでは仕事に集中できないかもしれませんし、子供が大病を患った場合は仕事を辞めて看病が必要かもしれません。
子供の病気は突然やってきます。もしもに備えてなるべく多くの対処法を準備して、パニックにならないようにしましょう。
反対にママが病気で入院してしまう可能性もあります。どちらにしても事前に対処法は押さえておきたいですね。