まーさ
産後は安静にするのが基本で、頻繁な外出も控えた方が良いことは知ってますよね。
でも外出が必要なこともあります。都市圏住みで電車やバスなどの交通機関、施設が揃ってるならいいんですが、車を使わないと用事が済ませられない人もいますよね。
そんなときに車が運転できないと厄介です。
- なんで産後すぐに運転しちゃダメなの?
- 産後はいつから運転してもいいの?
- 車が使えないならどうやって外出しよう……。
こんなママはどうすればいいんでしょうか。この記事を読めば安易に車で外出しようという気はなくなりますし、車が使えない時の外出方法の工夫の仕方がわかります。
目次
産後すぐに車を運転しちゃダメな理由
まーさ
急激な眠気に襲われる
産後は急な眠気に襲われることがあります。運転中に眠くなると事故の危険があります。
これは夜間授乳で睡眠不足のせいもありますが、産後の女性ホルモンの影響で自律神経が乱れて眠気が増すためです。
目が疲れている
出産で大量の出血をすると、一時的に血液が不足した貧血状態になります。しかも母乳を作るために血液が必要になり、体の細部に血液が回りません。
そのため目の周辺の毛細血管の血流も悪くなり、目が疲れやすくなります。かすみ目や視力低下の状態で運転するのは危険です。
注意力が散漫になっている
産後は生活習慣が急に変わってストレスを感じるので、注意力が散漫になります。また自律神経の乱れや貧血も集中力を欠く原因です。注意力が散漫なときの運転は危険です。
体力や運動能力が低下している
産後は基本的な体力が落ちているだけじゃなく、運動能力や筋力も落ちています。運転に必要な能力が落ちていて車を運転するのは危険です。
出産後はいつから車を運転できる?
まーさ
体力の回復具合は個人差がありますが、体の調子が良くても自分で運転ができるかどうかを判断してはいけません。
あくまでも目安ですが、基本的には産後の1ヶ月健診で医師に許可をもらってから車の運転ができるようになります。
ただし体の機能や体力は徐々に回復するものです。そのため、産後1ヶ月を過ぎてで医師に許可をもらっていても体調が優れない場合は、運転を控えましょう。
一般的に産褥期は産後6-8週間ですが、産褥期の身体変化と機能回復には数ヶ月かかることもあります。産後の肥立ちが悪い場合は、それ以上の養生期間が必要になります。
1ヶ月検診を受けたうえで、自分の体調の良し悪しを判断して車を運転してください。
車が運転できないと困る場合の対策
まーさ
出産後1ヶ月は車の運転を控えた方が良いのはわかっても、どうしても外出が必要な場合はどうすれば良いでしょうか。
自分が行く必要がある用事の場合
家族を頼る
自分1人ならいいんですが、お家に赤ちゃんをおいていけません。そのため用事があったら、基本的には家族にお願いした方が良いです。
もし本人が行かなければいけない場合は、赤ちゃんを預けてさらに家族に連れて行ってもらえるのがベストです。
タクシーを利用する
家族を頼れない場合は、タクシーを利用しましょう。ママが車を運転できない期間は必要経費だと思って割り切ってください。
赤ちゃんを乗せるためにベビーシートを搭載したチャイルドタクシーなどもあるので、近くのタクシー会社に問い合わせてください。
食事など日常の買い出しの場合
ネットスーパーを利用する
スーパーに行きたい場合は、ネットスーパーを利用しましょう。産後は気分が優れないこともあります。その場合は料理もお休みして、ケータリングを利用してください。
食事の方法を考える
なるべく日持ちする食材を選びましょう。とは言えカップラーメンはNGです。授乳は産後1ヶ月が大切なので、栄養バランスが良い食事を心がけてください。
外出を控える期間は1ヶ月程度なので、その時期は旦那さんには外食をお願いしたり、早めに家に帰ってきて家事・育児を手伝ってもらえるように調整してください。
1ヶ月検診後の運転の注意点
まーさ
医師から運転許可が下りたら体調の良し悪しは自分で判断します。赤ちゃんがいることを自覚して、注意しながら運転してください。
長時間の運転は休憩しながら
わたしは息子の病気のため、車で片道1.5時間ほどの「こども病院」に通ってました。
産後3ヶ月までは夫に会社を休んでもらってましたが、それ以後で夫が休めない日は、わたしが休憩しながら運転して病院に通っていました。
長時間の運転は体に負担がかかります。医師の許可後でもしばらくは長時間の運転を避けた方がいいんですが、仕方がない場合は何度か休憩しながら運転しましょう。
赤ちゃんが泣いても運転に集中
生後間もない赤ちゃんをベビーシートに乗せると、後ろの様子がとても気になります。ただ赤ちゃんが泣いても運転に集中してください。
もし赤ちゃんの泣き方に違和感を感じたら、後ろを振り返らずに早めに車を停めてから赤ちゃんの様子を確認してください。
体調が悪い日は運転しない
産後1ヶ月以上経っても、体の調子が悪い日はあります。頭痛や吐き気、後陣痛が続いたり、急な眠気に襲われることもあります。帝王切開や会陰切開の傷が痛む日もあります。
そんなときの運転は自分だけじゃなく赤ちゃんまで危険にさらすので、運転前に自分の体調チェックは忘れないでください。
産後はとくに安全運転を心がける
妊娠前は、車の運転が趣味だった人もいるでしょう。運転に自身があると、
まーさ
と思うかもしれません。ただ、もう妊娠前とは違うことを自覚しましょう。追い越し車線には入らず、後ろから煽られても一旦路肩に車を停める心の余裕が必要です。
最後に、産後1ヶ月でどうしても運転しなければいけない人もいると思います。「絶対に車に乗っちゃダメなのか!」と言われると……事情によりますがおすすめはしません。
1年間で自動車事故に合う確率は0.9%で、これは妊産婦死亡率(厚生労働省の人口動態調査)よりも圧倒的に高い確率です。
- 20-24歳の妊産婦死亡|4.7件/10万件……0.0047%
- 25-29歳の妊産婦死亡|6.0件/10万件……0.0067%
- 30-34歳の妊産婦死亡|9.5件/10万件……0.0095%
- 35-39歳の妊産婦死亡|24.5件/10万件……0.0245%
- 40-44歳の妊産婦死亡|124.5件/10万件……0.1245%
また妊娠22週以降から6歳未満までの乳幼児の死亡率は1000人中4.5人、つまり0.45%なのでこちらも自動車事故より少ない確率です。
運転するのは、出産よりリスクが高い事故に合うかもしれないことを認識してから車に乗るようにしてください。