まーさ
子供の症状を見て、病院に連れて行こうか迷うことってありますよね。
基本的に子供は症状を自覚できません。そのため様子がおかしいと感じたらまず病院に連れて行きます。もちろん母乳の飲みが悪いときも連れて行きます。
ところで病院にはいろんな専門医科があり、総合病院も多くの医科に分かれてますよね。
一般的な病気は内科、手術が必要な病気やケガは外科、耳や鼻の病気は耳鼻科、出産は産婦人科、肌荒れは皮膚科など症状に応じた専門医科にかかることが普通です。
では子供を専門に診る小児科は、どんな病気や症状に対応する医科なんでしょうか。「子供の病気だから~~」と何でも小児でいいんでしょうか。
- 小児科はどんな医科?どんな症状で小児科を受診するの?
- 小児科に対象年齢とか受診できる年齢制限ってある?
- 小児科ってどうやって使えばいいのかな?
子供の体調不良や発熱で初めて小児科を受診するときはとても不安です。そのため育児に慣れてないママはこの記事を読んで、小児科の基本的なことを押さえましょう。
目次
小児科は小児に特化した内科
まーさ
小児科とは内科から分化した医科で、”小児に特化した内科”のことです。そのため子供によくある発熱や体調不良、体の違和感を感じたらまず小児科を受診します。
小児科で受診できる病気やケガは?
取り扱う病気や症状は、病院の規模や医療技術・設備で違いますが、風邪などの一般的なウイルス感染症から、高度な医療技術を必要とする内科系疾患まで受診・相談できます。
そのうえで高度な専門医療技術が必要な場合は専門医科、手術が必要な場合は
まーさ
もちろん小児科はかかりつけ医の役割を持ってるので、小児科で相談してもOKです。ただ誰が見ても症状が明らかなら総合病院や小児外科に行くとクッションはいりません。
乳幼児健診や予防接種は受けられる?
小児科のWEBサイトや看板に乳幼児健診、予防接種が記載されてるか気にする人もいますが、乳幼児健診や予防接種は自治体で広報が出るので気にする必要はないです。
小児外科は小児に特化した外科
まーさ
小児科が”小児に特化した内科”であるように、小児外科は”小児に特化した外科”です
「こどもはおとなのミニチュアではない」と言われる通り、子供は大人にはない身体特性があるので外科より小児外科を受診した方が専門的な医療を受けられます。
小児外科に関係する病気について、日本小児外科学会は以下の見解を示しています。
受け持ち範囲は呼吸器(気管・肺など)・消化器(食道から肛門までの消化管・肝臓・膵臓など)・その他のおなかの中の臓器(腎臓・脾臓など)・皮膚軟部組織(皮膚・皮下組織・筋肉など)などです.これらの臓器の外科的な病気,腫瘍などを治療します.
泌尿生殖器(腎臓・尿管・膀胱・外陰部など)はふつう泌尿器科の守備範囲ですが「こどもはおとなのミニチュアではない」という言葉はここでも通用します.小児外科とはどんな科? — 日本小児外科学会
心臓や血管の病気は高度な専門医療が必要なので心血管外科医の守備範囲で、整形外科や脳神経外科の病気を小児外科で扱うことはほぼないそうです。
小児科の対象年齢は何歳から何歳まで?
まーさ
小児科は0歳の新生児から診察対象です。上限は大人と同じ量の薬を服用できる15歳(中学生)ごろとされてますが、16歳が小児科を受診できないわけじゃないです。
日本小児科学会の認識
日本小児科学会では、小児科の診療対象年齢を20歳までとしています。
小児科が診療する対象年齢を、現在の「中学生まで」から「成人するまで」に引き上げること、そして、その運動を全国的に展開することを、平成18年4月に決定しました。これまで小児科に通院していた15~20歳の方はもちろん、これまで小児科に通院していなかった15~20歳の方も、どうぞ、気軽に小児科医に御相談下さい。
小児喘息やアトピー性皮膚炎、てんかん、小児麻痺、心臓疾患など先天性疾患を持つ子が15歳になっても、すぐに一般の内科や皮膚科などに変更する必要はありません。
日本小児外科学会の認識
日本小児外科学会は0歳-15歳が診療対象としてますが、日本小児科学会と同じく小児の手術が関係する病気は大人になっても小児外科医が診る必要があるとしています。
小児期の病気を治療するので患者さんはこども中心になるのは当然です.しかし,おとなになってからでもこどものときの手術が関係する病気は小児外科医が診る必要があります.小児外科で手術する病気については成人外科医や内科医はほとんど知らないといってよく.その病気の特性についての理解が十分にできないからです.
小児外科とはどんな科? — 日本小児外科学会
どちらにしても、慢性的な疾患や症状を持つ子供が小児科・小児外科から病院を変える必要があるかどうかは、医師と相談をして決めるようにしましょう。
小児科を受診するときのマナー・注意点
まーさ
診療時間を過ぎている場合は?
子供の熱は夕方過ぎに急に上がります。つまり小児科の診療時間が終わるころです。そのため発熱に気づいて電話しても、留守電に替わっている可能性があります。
かかりつけ医制度では診療時間外にもできる限り電話対応することとされてますが、電話がつながらないこともあります。
その場合は「小児救急電話相談(#8000)」に電話して子供の体調や病気の状況を伝え、次の行動の指示を受けてください。
小児救急電話相談の対象年齢は生後満1ヶ月から6歳までです。また、都道府県によって利用できる時間帯が違うので注意してください。
感染の恐れがある病気の場合は?
もし子供の体に発疹ができている場合は、
これらの病気は未経験の子にすぐ感染するので、他の患者さんのためにも慌てて病院に連れて行くことは避けましょう。まず病院に電話をして、
まーさ
と伝えて下さい。マスクを付けて来院するよう言われたり、時間指定があるかもしれません。病院に着いて受診まで隔離室で待機だったり、ママだけ別室待機かもしれません。
診療を受けるときは他の患者さんがいることを考慮して、医師の指示に従ってください。
診療時の準備と態度はどうする?
初めて受診するときは、落ち着こうと思っても気持ちが焦ります。そのため受診の準備を心がけましょう。
子供の様子・症状を覚えておく
診察時に医師から聞かれることはある程度決まってます。ママはあらかじめ子供の様子や今日の過ごし方を思い出して、伝える準備をしてください。
- いつごろ発熱しましたか?
- おっぱいはどれくらい飲んでいますか?
- うんちやおしっこの出はどうですか?
- お昼寝はしっかりしていますか?
これらの質問には時間をかけずに答えましょう。次の診察を待っている子供がいます。
今後の対応は必ずメモする
医師から診察後に、「◯◯した方が良いですよ。」「◯◯を見てあげてください。」など病気の対応や注意点を説明してくれます。
ママは頭で覚えずにメモを取りましょう。医師のアドバイスを聞き逃して、後から「なんで治らないの!」と文句を言うママもいるそうです……。
病院ごとのルールを守る
小さな子は病院でも暴れまわります。泣き叫ぶ子もいます。そんなときはスマホアプリやスマホで見られる動画が重宝しますが、スマホの操作が禁止の病院もあります。
まーさ
……と思う気持ちはわかりますが、病院には病院のルールがあります。決められたルールを守れないなら、その病院での受診は控えた方が良いです。
診察に不満があるときはどうする?
待ち時間は長いのに診療時間が短い
まーさ
と怒るママもいるそう。重大な病気じゃないから5分で診察が終わったんです。逆に診察に2時間かかったら不安になります……。
処方される薬が少ない
まーさ
もよくある不満のようです。医師は子供の症状から必要最低限の薬を処方します。
心配なら「鼻水が出て苦しそうなときに、家でできることはありますか?」「食事にはどう気をつければ良いですか?」などの質問をした方が建設的です。
夜間診療・休日診療の場合はどうする?
小児科の休診日に子供が病気になったら、子供の症状を確認して救急外来を利用します。救急外来の利用で迷ったら、小児救急電話相談を使いましょう。
- 子供の症状に合わせた対処法を知りたい
- 病院の診療を受けた方が良いか知りたい
- すぐ診てもらえる病院を案内して欲しい
- 救急車を呼ぶべきかを知りたい
救急外来は、曜日や時間で持ち回り病院が変わります。ママは「教えてもらってないからわからない。」じゃなく、もしものために地域の救急外来を調べておきましょう。
救急外来はかかりつけの小児科の様に、子供の特徴は把握してません。そもそも小児科以外の医師が担当することもあります。そのためあくまでも緊急対応だと認識しましょう。
小児科の基本知識のまとめ
子供の症状が明確なら専門の医科を直接受診してもいいんですが、よくわからないけど気になる症状があれば、まずかかりつけの小児科に相談した方が良いと思います。
そのためわたしたち母親が子供の健康を守るには、まず近所にかかりつけの小児科を持つことです。かかりつけ医の詳細や探し方は以下を参考にしてください。
「こんなことで受診してもいいのかな……。」と思う必要はないです。子供は大人とは違います。大人の感覚で「大丈夫かな。」と勝手に判断する方がよっぽど怖いです。
せめて乳幼児の間は大人の症状と比較して安易な判断をしないで、小児科を頼るようにしましょう。