イクメンとは、子育てをする男性の略語「育児をするメンズ」の意味です。
若い子育て世代の女性で、イクメンの意味を知らない人はほぼいませんよね。簡単に言うと、子供が好きで子育てをがんばっている男性のことです。
イクメンは、ママ目線で「積極的に子育てを行う今時の理想的なパパ像」としてテレビの情報番組や雑誌で使われ始め、今では子育てが関係ない人にも浸透しています。
イクメンは単純に育児を手伝う男性というより、「育児休暇を申請して育児のために時間を割く男性」「育児を趣味と言って良いほど積極的に取り組む男性」などの意味合いが強いそうです。
ただ実際は、「育児に積極的に参加したい男性」「将来的にイクメンでありたいと考えている男性」も含まれます。
前者は女性の意見、後者は男性の意見と考えるとしっくりきます。男性と女性では「イクメン」に対する認識の違いがあるんですね。
一方、イクメンとは反対の意味で使われている「イタメン」や「残念な夫」とうい言葉もありますが、これらの意味はわかりますか。
今回は、家庭内で使うとちょっと問題があるかもしれない「イクメン」と「イタメン」の違いについてお話します。
イタメン・残念な夫とは
イタメンとは子供と接する表面的な「いいとこどり育児」をして、周囲に「俺ってイクメン( ・´ー・`)」という顔をするちょっと勘違いした男性のことです。
イタメンと残念な夫は同じ意味で使われます。イタメンの勘違いした育児とは、以下の傾向があります。
- うんちのおむつ替えはしない
- おむつかぶれのケアはしない
- お風呂はいっしょに入るだけ
- 調乳はしない
- 授乳をしても哺乳瓶は洗わない
- 離乳食の準備をしない
- 離乳食を根気良く食べさせない
- 気が向いたときだけあやす
- おもちゃや絵本は出しっぱなし
- 準備をしないで散歩に行く
- ちょっと連れ出して満足する
- 困ったらお菓子やおもちゃを買う
- 子供の歯磨きはしない
- 子供を病院に連れて行かない
- 洗濯はカゴに入れるまで
- 寝かしつけに挑戦はしてみる
- 外出したときだけ張り切る
- ママがいい~に心折れる
自分を過大評価する自称イクメンは、育児してるつもりでママの邪魔になったり、意味が無い育児をするので影で「イタメン」「残念な夫」と呼ばれます。
おおたとしまさ著「忙しいビジネスマンのための3分間育児」では、イタメンチェックとして以下の10項目でイタメン度を計っています。
1.おしっこのおむつ換えはできるけど、ウンチのおむつ換えは苦手
2.哺乳瓶での授乳の時、ヒマなのでケータイをいじっている
3.子供と湯船にはつかるが、お風呂の前後の子供のケアはママまかせ
4.まだ子供が0歳のころ、自分にできることは少ないと思っていた(いる)
5.一度泣かれてしまったら、ママにバトンタッチしないと泣き止まない
6.ゴミ出しはするけど、家中のゴミ箱のゴミを袋に集めるのはママの仕事
7.料理をしようと思って、冷蔵庫にある食材を買ってしまうことがある
8.子供への接し方で意見が食い違うママを、論破してしまうことがある
9.育児も家事も、いくらやっても、なぜかママに認めてもらえない
10.「育児することは権利である。邪魔するものは許さない!」と思っている
イタメンチェックは、Yesの数が8-10個、5-7個、2-4個、0-1個の4段階で解説されてます。個人的にはちょっと言いすぎな気がしますが、それだけ意識の違いがあるんでしょう。
パパの育児の意識は変わりつつある
イクメンが使われるようになって、パパの育児の関心が高まりました。積極的に育児するパパが増えたのは良いことですが、育児は何となく子供と戯れることじゃありません。
今のところイクメンと言われるパパの多くは、積極的な育児をするよりも良いパパを演じようという気持ちが強いように感じます。
ただ、イクメンパパの意識も徐々に変わりつつあるようです。
ベネッセが0-6歳の子供を持つ父親を対象に行なった「乳幼児の父親についての調査」によると、パパが「家事や育児に積極的にかかわりたい」割合は徐々に増えています。
そして、それとともに子供との接し方に自信を持てないパパの割合も増えています。
パパが育児に自信を持てずに悩むのは、それだけ真剣に育児に取り組んでいるからです。この気持ちはママならわかるはずです。
子供の気持ちがわからなかったり、思い通りにならずに悩むのは日常茶飯事です。育児は楽しいことばかりじゃないので、パパが悩むのはママにとって嬉しい変化だと思います。
イタメンからイクメンに変えることが大切
もしママが、「俺ってイクメン( ・´ー・`)」と言うパパを影でイタメンと呼んでるとしたら……。「手伝わなくて良いから邪魔しないで!」なんて言ってるとしたら……。
気持ちはわかりますが、わたしはその対応の方が残念に感じます。
なぜなら、せっかく育児したいと考えるパパの気持ちを折ってしまうからです。パパはまだ育児の大変さを理解してないだけ、父親としての自覚がまだ甘いだけなんです。
育児に興味を示さないパパよりはるかに素晴らしいと思います。
自分の意思で育児ができるパパは、少し方向性が変わるだけでママ・子供・パパ自身にとってポジティブな子育てができ、幸せな家庭像を描けるようになるはずです。
ママは、パパのやる気を削がないように育児に取り組む環境を作って後押ししましょう。
育児を真剣に行うためには、時間だけじゃなく子供との向き合い方が大切です。仕事との両立は大変ですが、今後ますます育児に向き合うイクメンパパが増えることを願います。
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