まーさ
と感じたらそれは赤ちゃん返りかもしれません。「え?うち一人っ子だけど。」という人もいると思います。ただ一人っ子でも赤ちゃん返りは起きます。
子供に以下の様子が見られたら、赤ちゃん返りの原因を考えて対策した方がいいですね。
- 最近子供がベタベタしだした……。
- なんだか言葉使いが幼くなったような……。
- 急に妹を叩いたり、突き飛ばすことがある……。
- おもらしやおねしょが復活した……。
- イヤイヤ期は終わったはずなのに……。
うちも娘ができて、息子が保育園に行き始めたくらいから息子の赤ちゃん返りが始まって、手がつけられない時期がありました。
「せっかく、少しずつ積み上げたのに……。」子供が赤ちゃん返りで、できていたことができなくなるとママにべったりの時間が増えてストレスが溜まります。
赤ちゃん返りがひどい……というママはこの記事を読んで原因を赤ちゃん返りの原因を知り、原因に合わせた対策をしましょう。
目次
赤ちゃん返り(幼児退行・幼児返り)とは
赤ちゃん返りとは2-6歳ごろの子供に起こるストレス症状で、できていた行動が突然できなくなったり、赤ちゃんに戻ったようにママに甘えるなどの振る舞いを言います。
赤ちゃん返りは「幼児退行」「幼児返り」とも言い、大人でも幼児退行で精神的に人格が退行することがあります。赤ちゃん返りの症状はいろいろありますが、大きく分けると、
- 感情のままの言動でママを困らせるタイプ
- 感情を押さえてストレスが行動に現れるタイプ
- ママを避けて他の人に甘えるタイプ
に分かれます。また赤ちゃん返りは弟妹ができることで上の子に起こる現象だと思われがちですが、一人っ子でも起きます。
赤ちゃん返りは病気ではありません。そのため原因に合わせた対策はありますが、効果的かどうかは子供の性格や環境・周囲の状況で違います。
また子供が赤ちゃん返りを起こす年齢は幅広いので、そのときの心の発達具合で原因は変わりますが、主に以下の原因が考えられます。
- ママに強く叱られたから
- 成長の壁にぶつかったから
- ママと離れるのが不安だから
- 弟・妹ができたから
子供が赤ちゃん返りをする原因と対策
まーさ
ママに強く叱られたから
子供は2-3歳ごろから弟妹のおもちゃを取ったり、友達と喧嘩したり、公共の場所で大声で騒いだりなどで親に叱られるようになります。
子供の行動は自意識が目覚めて欲求や好奇心が高まったためで、悪気はありません。
そのためママが突然強い口調で叱ると、「ママに嫌われたくない。」という気持ちから自分を守る手段として赤ちゃん返りを起こします。
強く叱られたときの赤ちゃん返りの対策
子供に悪気はないんですが、わざと叱られる行動をする場合もあります。子供が叱られることを繰り返すのは、
- 好奇心や感情が上回り、言われたことを忘れてしまう
- ママの興味を惹きたくて、ついしてしまう
などの理由が考えられます。強く叱ったことで子供が赤ちゃん返りを起こしたら、叱る行為がおざなりになっている可能性があります。
子供を叱るときは真剣に向き合って叱り、叱った理由を教え、理解できたら愛情を持って褒めることを忘れないようにしましょう。
成長の壁にぶつかったから
園など集団生活が始まると「1人でトイレに行きなさい。」「ご飯は残さず食べなさい。」「着替えの準備して。」「歯を磨いて。」などこれまでと違う行動を迫られます。
子供の成長に合わせて無理なくやらせてるつもりでも、子供は突き放されたように感じます。そして1人ではなかなかできない行為に壁を感じるようになります。
そのため「やりたくないのに、なんでしなきゃいけないの?」とママの要求から逃げる手段として、赤ちゃん返りを起こします。
壁にぶつかったときの赤ちゃん返りの対策
子供にとって初めての挑戦は難しいことです。他の子ができると聞くとママは必要以上に焦りますが、日常行為は成長すれば必ずできるようになります。
そのため大切なのはできることじゃなく、「挑戦する気持ち」と「できた方が良い理由」を教えることです。とにかくやれ!と言うと、子供はプレッシャーを感じます。
子供が成長の壁にぶつかったら、まず行為を応援しましょう。できなくてもがんばった過程を褒めて次の挑戦を促し、いつも応援していることを認識させてください。
ママと離れるのが不安だから
「もう大きくなったし、聞き分けも良いから大丈夫かな。」と思って子供を保育園に預けて職場復帰をすると、赤ちゃん返りを起こすことがあります。
子供はママと離れることに不安を感じるため、自分本位な行動でママの気を惹き、愛情を確認する手段として赤ちゃん返りを起こします。
離れることに不安な赤ちゃん返りの対策
ママと離れるのはストレスですが、新しい環境に慣れるしかないです。「泣けばどうにかなる」と学習すると赤ちゃん返りが強くなるので、何度も説明して納得させましょう。
ママは子供に保育園でどんなことしたか、毎日聞いてください。そして「明日もママが知らないお話聞かせて。」と、新しい環境を当たり前にしていきましょう。
弟・妹ができたから
赤ちゃん返りの一番の原因は弟妹の存在ですね。赤ちゃんが生まれると、今まで独占していたママを取られた感覚になります。
ママが説明しても子供は仕方ないと思えません。また頭では理解できても感情がついてきません。そのため子供はママの興味を惹く手段として赤ちゃん返りを起こします。
弟・妹ができた赤ちゃん返りの対策
上の子の赤ちゃん返りの対策は「妊娠中」「出産の入院前後」「出産後」で分かれるので、以下で詳しく解説します。
赤ちゃん返りの症状・サイン
まーさ
赤ちゃん返りのサインはたくさんあります。以下は一例です。
- ママに甘える
- 行動が退化する
- 感情がコントロールできない
- 人に対する精神的不安定
- 弟妹に感情をぶつける
ママに甘える
普通は園で集団行動が始まると、外でママに甘えるのは恥ずかしいと思うようになります。ところが場所関係なくママに甘える子は赤ちゃん返りを疑っても良いです。
子供がママに甘える行為は、以下のものがあります。
- ママの身体にくっつくことが増える
- ママへの後追いが復活する
- 「○○したい」「○○して」という要求が増える
- 「ねぇねぇ、ママ聞いて」が増える
- 外食のときにママの横に座りたがる
- 寝るときにママにくっついて眠りたがる
- ママが忙しいときほど甘える回数が増える
- ママに足が痛い、おなかが痛いなどの訴えが増える
行動が退化する
赤ちゃん返りが起きると着替えや歯磨き、箸での食事など1人でできていたことができなくなります。おねしょが増えたり、指しゃぶりなどのストレス行動も現れます。
退化する行動は、以下のものがあります。
- ママに「食べさせて」と要求する
- 1人で着替えができなくなる
- 1人でトイレに行けなくなる
- ベビーカーに乗りたがる
- 赤ちゃん言葉が増える
- 新しいことに挑戦しなくなる
- 頻尿、頻糞気味になる
- おもらしやおねしょが復活する
- 瞬き、指しゃぶりなどが目立つようになる
感情がコントロールできない
赤ちゃん返りを起こした子は、癇癪が増えます。またメソメソ泣き出して1時間スネっぱなしになったり、友達にわざと意地悪するなど感情をコントロールできなくなります。
- 友達とケンカが増える
- すぐに癇癪をおこす
- 叱られても反抗する
- 泣いたり、怒ったり感情の振り幅が大きくなる
- 全体的に感情表現が少なくなる
- 普段の話し方に元気がなくなる
- 頭をぶつける、物で叩くなど自傷が見られる
人に対する精神的不安定
赤ちゃん返りを起こした子は、ママ以外に人見知りが強く出るようになり、あまり関心を示さなくなります。またイタズラしたり、乱暴な言葉を使うようになります。
- 家族以外にあいさつができなくなる
- ママ以外の人に近づかなくなる
- 人見知り、場所見知りが強くなる
- 新しい友達を作ろうとしなくなる
- 自分を守る嘘をつくようになる
- 興味を引くためにわざとイタズラをする
弟妹に感情をぶつける
子供が赤ちゃん返りを起こす最も多い原因は弟妹ができることです。自分のモヤモヤした感情を弟妹にぶつけたり、弟妹に対する感情をママにぶつけるようになります。
- 弟妹のおもちゃを取る
- 弟妹を叩いたり、嫌いと言ったりする
- 弟妹のようにママのおっぱいを欲しがる
- 弟妹に対して「ずるい」という言葉が増える
- 弟妹を叩いたり、傷つけようとする
赤ちゃん返りはいつ起きるかわからない
赤ちゃん返りは一時期、一度きりのことじゃないですし、小学生低学年ごろまではいつ赤ちゃん返りしても不思議じゃありません。もちろん赤ちゃん返りしない子もいます。
心の成長は子供の個性なので赤ちゃん返りの予防法はありませんし、赤ちゃん返りを治す特効薬もありません。
赤ちゃん返りはいつからいつまで続くかもわかりません。夜泣きと同じように、心の成長や集団生活の適応とともにママ依存が少しずつ薄れ、いつの間にかなくなります。
ただ子供がママの行動に何を思い、何にストレスを感じて、なぜ赤ちゃん返りを起こすかは親としてできるだけ知る必要があります。
とくに自傷や弟妹を傷つける行為は危険なので、全力で赤ちゃん返り対策が必要です。
そのため子供が赤ちゃん返りしていると感じたら、ママ自身の行動を振り返り、子供に必要以上のストレスを与えてないか考えてください。
そして赤ちゃん返りが起こっても行動は叱らずに優しく受け止めて、なるべくコミュニケーションを取るように努めましょう。
赤ちゃんができて上の子に赤ちゃん返りが起きたときの具体的な対策は以下を参考にしてください。