まーさ
男女雇用機会均等法、男女共同参画社会基本法などで女性の就業率は上がりました。女性の働き方が男性に近づくことは女性にとっても家庭にとっても良い面が多いです。
ただし悪い変化もあります。その1つが子育て負担の増加です。女性が働くということは、ワーキングマザーやシングルマザーが増えるということです。
実際にシングルマザーは2000年から2010年にかけて3割も増えています。
- じゃあワーキングマザーってどれくらい増えてるのかな。
- 他のワーキングマザーってどんな悩みがあるの?
- 育児と仕事を両立する理由ってなんなのかな。
自分が忙しく働きながら子育ても両立していると、他のワーキングマザーの状況も気になりますよね。
「なんでわたしってこんなに忙しいんだろう……。」と考えているママは、他の人の状況を知ることで気持ちが整理できると思います。
目次
ワーキングマザーの割合と推移
まーさ
わたしもワーキングマザーの1人です。と言っても、今の時代は子育てしながら働くことは珍しくないですね。ちなみにワーママ、ワーキングママという言い方もあります。
女性の就業率の推移
総務省統計局の「労働力調査(基本集計)」によると、25-44歳の女性の就業率は右肩上がりに推移していて、30年前と比べて15%も増えています。
ワーキングマザーの割合
2015年の厚生労働省の調査によると、18歳未満の子を持つ1181万世帯のうちワーキングマザー世帯は68.1%もあります。これは2004年の56.7%に比べて11%以上、100万世帯以上も増えてるんです。
ワーキングマザーが抱える悩み
まーさ
お出かけ情報サイト「いこーよ」の調査によると、子育てしながらフルタイムで働く女性には以下の悩みがあります。
- 子供の急病時に休みがとれない
- 帰宅後の家族の料理
- 自分の趣味の時間がとれない
- 洗濯・掃除などの家事
- 子供との会話が少ない
- 急な残業時の子供のお迎え
- 学校・園の行事に参加しづらい
- 夫婦間の会話が少ない
- 現場での出世が遠のく
回答サンプル数は292と少ないんですが、内容は「わかる、わかる。」となるものばかり。きっと他のワーキングマザーも同じ意見でしょう。
とくに子供の病気で突然予定が変わると、いろいろな意味で心臓がギュッと縮まります。
もちろんワーキングマザーの悩みはこれだけじゃないですが、”時間がない”ことが根本的な悩みだということがわかりますね。
仕事と子育てを両立する理由
まーさ
女性が子育てしながら働く理由
女性が子育てしながら働く理由は「家計的にも働ける間は働いておきたい」がもっとも高く、ワーキングマザーだと68%もいます。
家計に余裕があり、将来の経済的な心配がない人はほぼいません。そのため、子供が小さくても家計のために働かないといけないのが本音だと思います。
子供の年齢別母親の仕事状況
ワーキングマザーは子供の年齢関係なく働くわけじゃありません。子供の成長に合わせて仕事を探す人が多いようです。以下、末子の年齢別にみたワーキングマザーの割合です。
グラフを見るとわかる通り、正規・非正規・その他を合わせると、子供が0歳で39.2%、1歳で51.1%、2歳で55.2%がワーキングマザーです。
子供が小さくても、保育園に預けて働かないといけない家庭が多いことがわかりますね。
子供がいる世帯の生活意識
また子供がいる世帯の生活意識ですが、平成27年度の「国民生活基礎調査」を見ると全世帯の生活意識は「大変苦しい」が 27.4%、「やや苦しい」が 32.9%です。
対して児童のいる世帯の生活意識は「大変苦しい」が30.0%、「やや苦しい」が33.6%と増えています。
とくに母子家庭は標準4人世帯と比べて収入格差が2.4倍もあるので、より生活が苦しいことは想像できます。
・母子家庭の平均世帯年収は291万円
・父子家庭の平均世帯年収は455万円
・標準4人世帯の平均世帯年収は707万円
忙しいワーキングマザーに憧れる?
シングルマザーやワーキングマザーのライフスタイルがテレビや雑誌で取り上げられることがあります。子育てしながら一生懸命働くママが良く見える作りになってます。
そのためワーキングマザーに憧れたり、シングルマザーでも生きていけるんだと思う人も多いでしょう。
たしかに子育てをがんばるシングルマザーや子だくさんなワーキングマザーは純粋に凄いと思いますし、応援したくなります。
ただ現実は思っているよりも厳しいです。キャリアを大切にしてる人もいますが、生活のために命を削って働く人が大半だと思います。
「もっと準備しておけば良かった……。」「意地はって早まらきゃ良かった……。」とならないように、早めに人生設計することをおすすめします(おばさんぽいな……)。