まーさ
子供の歯磨きは厄介ですよね。「ねぇ、歯磨きした?」「早く歯磨きしなさい!」「仕上げ磨きしてないのに寝ないの!」というやり取りが、ほぼ毎日あります。
まーさ
と思うママもいるかもしれませんが、1度虫歯になると以降も虫歯になる確率が上がります。そのため、お仕置きで虫歯を体験させるのは間違ってます。
- 何で子供って歯磨きとか仕上げ磨きを嫌がるのかな。
- どうしたら子供の歯磨き嫌いが克服できるんだろう……。
こんな悩みがある人は、この記事を読んでなぜ子供が歯磨きを嫌がるのか理由を知ってください。
この記事では子供が歯磨き・仕上げ磨きを嫌がる理由、子供の歯磨き嫌いを克服する方法についてお話します。歯磨き習慣を作るチャンスは、子供が小さい今しかないですよ。
目次
子供の年齢別虫歯の割合
まーさ
子供の歯磨き嫌いの理由を知る前に、子供に虫歯ができる割合を知っておきましょう。
厚生労働省が調査した平成5・11・17・23年度の虫歯を持つ子供の割合をグラフにすると以下のようになります。
5歳から10歳くらいまでの虫歯がかなり多いですね。平成23年度を抜き出すと、最近の子は以下の割合で虫歯を持ってることがわかります。
- 1歳|0.0%(0.0%)
- 2歳|7.5%(7.5%)
- 3歳|25.0%(25.0%)
- 4歳|34.8%(19.6%)
- 5歳|50.0%(16.7%)
- 6歳|42.1%(5.3%)
- 7歳|55.6%(6.7%)
- 8歳|69.2%(7.7%)
- 9歳|46.7%(13.3%)
- 10歳|52.1%(8.3%)
- 11歳|26.3%(0.0%)
- 12歳|27.0%(8.1%)
注意カッコ内は未処理歯がある者
2歳で13人に1人、5歳で2人に1人が虫歯を経験します。しかも10歳まで虫歯の割合はずっと50%前後……そのため永久歯に虫歯がある子も50%以上いるんですね……。
子供が歯磨き・仕上げ磨きを嫌がる理由
まーさ
子供が歯磨きや仕上げ磨きを嫌がるのは以下の原因があるからです。
歯ブラシの感覚に慣れてないから
歯ブラシはこれまで子供が口の中に入れたどんな物とも違います。そのため歯ブラシが歯茎や内頬に当たる感覚に違和感や刺激を感じて嫌がります。
最初は歯ブラシをガシガシ噛ませても良いので、歯ブラシの感覚に慣れさせましょう。
無理やり口を開けられたから
ママはわが子を虫歯にしたくない一心で、強制的に子供の歯磨きをします。
膝の上に子供の頭を乗せて、「はい、お口あーんして。あーん……。あーんしなさい!」とついヒートアップ……。これが毎日だと、子供も歯磨きが嫌になります。
ママの歯磨きが痛かったから
離乳食前の歯磨きは水分を含んだガーゼで乳歯を磨くだけでOKですが、離乳食が始まると生えた歯のすき間に食べかすが残るので歯ブラシを使います。
最初はママも気合が入るため、つい力を入れてゴシゴシ……。それが痛いと、子供は歯磨きが嫌になります。
唾液が溜まって苦しいから
歯磨きをしていると口の中に唾液が溜まります。この唾液を子供がうまく飲み込めないと苦しくなり、歯磨きを嫌いになります。
子供の唾液が溜まってきたら、一度飲み込ませてください。「ペッ」とさせに行くと歯磨きが中断して再開が難しくなります。
歯磨きが楽しくないから
子供は楽しいから行動し、楽しくないから行動しない生き物です。歯を磨くよりもテレビを見たい、遊びたい、寝たいが優先です。
歯磨きの必要性なんて考えませんし、「虫歯になるよ!」と脅してもピンと来ません。長い間じっとすることも苦手です。とにかく歯磨きが楽しくないんです。
ママが怒るから
子供が歯磨きを嫌がるため、ママは怒ってでも歯磨きしなきゃと考えます。でもママが怒ると、子供は余計に歯磨きを嫌がります。このループはとても厄介です……。
イヤイヤ期がやってくるから
子供は2歳を過ぎると何でも「イヤ!」と言う魔のイヤイヤ期がやってきます。
機嫌が良いときに「歯磨きしよっ!」と言うしかないですね。でも機嫌が良くても急に火がつくからな……。本当はイヤイヤ期の前に、歯磨きを習慣化できればいいんですが。
子供の歯磨き・仕上げ磨き嫌いの克服方法
まーさ
「歯磨きするよー。」で素直に膝の上に頭を乗せ、「はい、あーんして。」で素直に口を開ける日もありますが、それはたまたま。子供は基本的に歯磨きが大嫌いです。
ママがそう認識しておけば、どうやって子供を騙して喜ばせて歯磨きをさせようかと考えるようになります。
歯磨きの歌や動画で盛り上げる
子供のテンションを上げるには、歌や動画を使うのが手っ取り早いですね。家族みんなで楽しく盛り上げれば、歯磨きに嫌なイメージがつきにくくなります。
ひとり芝居で盛り上げる
歌や動画と同じで、子供のテンションを上げるにはママの小芝居はとても有効です。
「あ~~バイキンマンがお口の中にいるよ~。た~いへ~ん。」という感じ。とくに2-3歳の子供にはとても有効な方法です。
歯磨き粉の味を選ばせる
子供用の歯磨き粉は2-3歳から使い始めることが多いですが、今の歯磨き粉にはいろんなフレーバーがあります。
もも、ぶどう、いちご、りんご、メロン、みかん、ばなな、パイナップル、変わった味ではコーラ、ミルクチョコなどもあります。
これらのフレーバーの小さな歯磨き粉をいくつか用意して、「今日はどの味にする?」と子供に選ばせるとすんなり歯磨きができます。
家族で歯磨きを褒めまくる
未就園児でも、幼稚園児でも、小学校低学年でも褒めると子供は調子に乗ります。褒め過ぎて困ることはないです。褒めて、喜ばせて、調子に乗らせれば言うことも聞きます。
親が磨くときは「お口大きく開けられるかなー。」、自分で磨き始めたら仕上げ磨きのときに「おおー、すごい!きれいになってるよ~。」など、たくさん褒めましょう。
おもいっきり甘えさせる
忙しいときは子供の歯磨き・仕上げ磨きをつい手抜きしがち。でも子供の歯磨きは面倒なものじゃなく、スキンシップの1つと捉えて膝に頭を乗せたときに甘えさせましょう。
歯磨きが親子のスキンシップになれば、歯磨きのイメージが悪くなりません。パパが歯磨きをすれば、子供とコミュニケーションがとれてママの手も空くので一石三鳥です。
家族でいっしょに歯磨きする
子供の歯磨きの時間が終わっても、ママもパパもまだ寝ませんよね。それでも歯磨きは家族でいっしょにした方が子供が楽しさを感じますし、家族の一体感が生まれます。
これは歯磨きだけじゃなく、子供が嫌がりそうなこと全般に言えます。なるべく家族一緒にすることで習慣化し、子供にとって”当たり前”にしてしまいましょう。
ぬいぐるみの歯を磨かせる
子供はいろいろと自分で経験して、何でも自分でやりたがります。とくにイヤイヤ期の子は、いつもママにされている歯磨きを”自分でやりたい欲求”が高まります。
そこで子供にぬいぐるみの歯を磨かせて、”自分でやりたい欲求”を満たしましょう。「バイキンマの歯磨きお願い。」と順番に歯を磨かせると子供の抵抗が薄れます。
イヤイヤ期の歯磨き・仕上げ磨き対処法
まーさ
イヤイヤ期の子供は、気分次第で言うことを聞かなくなるので歯磨きも大変です。
仰向けに寝るのがイヤ!抑えつけられるのがイヤ!口を開けるのがイヤ!歯ブラシを口に入れるのがイヤ!
機嫌の良い時間帯に習慣化
子供は疲れていたり、眠いときはイヤイヤマックスなので、歯磨き・仕上げ磨きは子供の機嫌の良い時間帯に習慣付けます。
たとえばお風呂前後やおやつの直後など機嫌が良いときに歯を磨く習慣を付けます。2-3歳で立たせ磨きができる子は、お風呂の中で磨くのもありです。
とにかく許可する
「歯磨きするからこっちおいでー。」
「イヤ!」
「わかった、自分でやりたいんでしょ。今日は自分で歯磨きしても良いよ。その代わり最後はママに磨かせて。」
何でもいいのでママが許可すると、子供も納得して歯を磨かせてくれます。
歯磨きしたら◯◯してあげる
「歯磨きするからこっちおいでー。」
「イヤ!」
「じゃあテレビ消すねー。歯磨きしたらつけてあげる。」
これはよくやりますが、「代わりに◯◯してあげる」はご褒美癖がつきます。「◯◯を買ってあげる」「◯◯に連れてってあげる」は言わないようにしましょう。
最後は押さえつけるしかない…
「歯磨きするからこっちおいでー。」
「いや!」
「パパー、足押さえてー。」
何をしても歯を磨かないときはこうするしかないんです。これも子供のため。
歯磨き習慣を作るには根気が必要
子供が歯磨きを嫌がる理由は「歯磨きが楽しくないから。」「ママが怒るから。」「とにかく歯磨きは嫌いだから。」と言われても、「じゃあどうすれば……。」となりますね。
それでも何とかして子供の歯磨き習慣を作りましょう。子供が嫌がっても、抵抗しても、ストレスを溜めつつ子供の歯磨きや仕上げ磨きを続けなければいけません。
そうしないと4-5歳から一気に虫歯が増えて、せっかく6-7歳から生えてくる永久歯もすぐに虫歯だらけになってしまいます。
大人になって虫歯になりやすい人は、子供のころに歯磨き習慣を作れなかった可能性が高いんです。
子供の歯磨き嫌い・仕上げ磨き嫌いの克服のためにどんなやり方をするにしても、その過程で気をつけることが2つあります。
- 歯磨きの最中は、歯を磨く大切さを教える
- 歯磨き・仕上げ磨きが終わったら褒めてあげる
1歳でも6歳でも同じです。ママが磨いても、自分で磨いても、仕上げ磨きでもこの2つは注意します。
パパに足を押さえてもらい無理やり子供の口を開けるときも、必死に歯磨きの大切さを教えます。泣き叫ぶ子供は聞いてませんが……。
歯磨きが習慣化すれば、後は嫌がりながらも仕方なく歯を磨きます。そのため歯磨きを嫌がる子供を押さえつけるときに、ママが多少オラつくのは仕方ないかな……と。