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動物を飼うと情操教育にいいの?子供に身につく3つのこと

動物を飼うと情操教育にいいの?

たろ

ねーママー、おれうさぎ飼いたい。

最近、6歳の息子が動物を飼いたいと言い始めました。うちは戸建じゃないので、動物を飼うには許可を取ったりお隣さんに話をしないといけないので、ほぼ飼えません。

戸建なら検討の余地はありますが、常に誰かが家にいるわけじゃないので飼える動物は限られます。

ところで「動物を飼うことは子供の情操教育じょうそうきょういくにつながる。」とい聞いたことがあります。子供の情操教育のために動物を飼う家庭もあるそうです。

  • よく聞く情操教育って一体何のこと?
  • 動物を飼うことで子供に何が身につくの?

もし動物を飼うことで子供の教育になると考えている人は、この記事を読んでもう一度動物を飼う意味を考えてみてください。

動物を飼うことで子供が学ぶことはたくさんありますが、それがどれだけ大変なことなのか、動物を飼うことが妥当なのかを理解しましょう。

情操教育とは心を育てる教育

情操教育とは子供の感情を豊かにし、物事に対する考え方を深めたり、表現力を身につけることで心を育てる教育のことです。

動物や植物、文化や芸術品に触れ合い、感性や情緒を育てさまざまな表現方法を知ります。また、体を使い歌ったり踊ったり、演奏したりすることで個性や想像力、自分を表現する力を育てます。学校では、道徳・図工・音楽・体育などが情操教育として挙げられます。情操教育を行うことで、自分の頭を使って考え表現することができるので、自立し責任感や相手を思いやる気持ちを持った人間に成長します。

心を育てる情操教育 | 幼児教育の基本

そのため動物を飼うと子供の情操教育につながるとは言いますが、動物を飼うことだけが情操教育じゃないんです。

絵を描いて遊んだり、植物を育てたり、たくさんの人と話したり、綺麗な音楽を聞いたりなど、全てが子供の心を育てる情操教育になります。

動物を飼うことで子供に身につくこと

まーさ

じゃあなんで動物を飼うことが情操教育になるって言われてるの?

動物のお世話には責任感が必要

子供の誕生日におねだりされて買ったおもちゃが、放ったらかしになってませんか?時間を守る約束のゲームが、いつの間にかおざなりになっていませんか?

子供には責任感がわかりません。ルールを守る大切さもよくわかりません。

動物を飼うとおもちゃのように放ったらかしにできません。ご飯を忘れたら死んでしまうかもしれません。散歩のルールを忘れたらストレスで病気になるかもしれません。

一生懸命お世話をしても、動物が言葉で感謝のリアクションをするわけじゃありません。

もし子供が本当に動物を飼いたいなら、その動物が自分と同じように生きていておなかもすくし、遊んで欲しいときもあると理解できなければ飼うことはできません。

そのため動物を飼うことは、命に対して責任感やルールを持つことを理解するきっかけになります。

生き物の個性に対する理解が必要

動物には個性があります。匂いが強い動物もいますし、よだれを垂らす動物もいます。

子供が責任感を持ってご飯をあげたり、散歩をしても匂いはなくなりませんし、よだれも垂らします。それは、その動物の個性として受け入れなければいけません。

見た目がどれだけ可愛くても、子供が嫌だと思う個性も受け入れられないと動物を飼うことはできません。

生と死の理解が必要

人間にとって「生と死」を実感するのは、身近な人が亡くなったときです。身近というのは単に近くにいただけじゃなく、何らかの影響を及ぼし合う関係性が必要です。

身近な人が亡くなると、その関係がなくなってしまうので子供でも悲しさを実感するようになります。

そのため飼っている動物が死んでしまうことと、おもちゃが壊れたりゲームのキャラが死んでしまうことはまったく違うと理解するには、動物との関係性を築く必要があります。

子供が責任感を持ってお世話し、その動物の個性を受け入れて関係性ができることで、ようやく動物の「死」がどのようなものか理解できるようになります。

「死」が理解できるようになれば、「生」が素晴らしいことも理解できます。ただ「生」は難しいですね。わたしが理解できたのは、子供が生まれてくれたからです。

情操教育のために動物を飼うことの是非

まーさ

情操教育のために動物を飼うのってありなの?なしなの?

わたしは、子供の情操教育のため”だけ”に動物を飼うことには賛成しません。

「ねーママー、おれうさぎ飼いたい。」という息子は、責任を持ち、個性を受け入れ、生と死を学ぶ準備ができているわけじゃありません。

そのためもしうさぎを飼うと決めた場合は、ママやパパもうさぎのお世話をして、子供といっしょにうさぎとの関係性を作る覚悟を持たなければいけません。

子供が動物のお世話をしなかったときに、「あんたが飼いたいって言ったんでしょ!」と叱るだけでは親の責任放棄です。

子供が何かの理由で動物のお世話をしなくても、家族がお世話をしなければ「そもそも情操教育って何?」と思いますよね。

子供の発言がきっかけでも、動物を飼い、命を大切にする責任は家族全員で負うものです。そうじゃないと本当の意味で子供に情操教育を学ばせたいとは言えません。

ママがうさぎを心から可愛がっている姿、大切に育てていることを子供が見ることも立派な情操教育になります。

そう言えば、いつの間にか「おれ」って言うようになった息子。言葉だけ生意気にならないように、いろいろ教えてあげなきゃなと思いました。