まーさ
という認識は間違いです。たしかに妊娠中は1滴もアルコールを飲まない方がいいんですが、授乳中は工夫をすれば飲める人もいるんです。
- もう限界……どうしてもお酒飲みたい!
- どうしたら授乳中でもお酒飲めるの?
- そもそも赤ちゃんがお酒飲むとどうなるの?
と思った人は、この記事を読んで妊婦とお酒のリスクを知っておきましょう。もちろん肝臓の機能(アルコール分解能力)によるので、そのあたりもお話しますね。
目次
母乳育児中にお酒を飲む方法・条件
まーさ
まず基本的に赤ちゃんにとってアルコールは毒です。後で話しますが、アルコールは赤ちゃんに悪影響があります。
ただし、ルールを守って赤ちゃんに影響がない飲酒は可能です。もちろんアルコールの影響は個人差が大きいので、都合の良い解釈はしないでください。
お酒の量とアルコール度数に注意する
母乳育児中のママが摂取して良い基準アルコール量は、体重1kgあたりアルコール0.5g(ml)以下です(アメリカ小児科学会)。体重が50kgなら、上限量は25gです。
Alcohol is not a galactogogue; it may blunt prolactin response to suckling and negatively affects infant motor development.98,99 Thus, ingestion of alcoholic beverages should be minimized and limited to an occasional intake but no more than 0.5 g alcohol per kg body weight, which for a 60 kg mother is approximately 2 oz liquor, 8 oz wine, or 2 beers.100 Nursing should take place 2 hours or longer after the alcohol intake to minimize its concentration in the ingested milk.
お酒の種類で言うと350mlの缶ビール2本(アルコール度数4-5%)、ワインなら125mlのワイングラス2杯(アルコール度数11-15%)です。
ただし日本人のアルコール分解機能は欧米人より低く、体格も違うので摂取量は低い方が良いです。華奢な日本人なら、上記の半分ほどに抑えるなどの節制が大切です。
飲酒後最低3時間以上あけて授乳する
アメリカ小児科学会の発表では飲酒後最低2時間は授乳してはいけないとしてますが、ここも日本人に合わせて考えましょう。
日本人がお酒を飲むと血中アルコール濃度は以下のように変化します。350mlの缶ビール1本なら、3時間後にはアルコールが分解されます(2-7時間の個人差はある)。
ただし、お酒が弱い人はアルコール分解に時間がかかります。お酒が弱い自覚がある人は十分に時間をあけるか、できるだけお酒を控えなければダメです。
赤ちゃんが生後3-6ヶ月以降にする
ママはお酒を飲んだ後、最低3時間あけて授乳してください。言い換えると、赤ちゃんに3時間以上授乳しないタイミングじゃないと、お酒を飲んじゃダメなんです。
授乳回数が1日5-6回以下で、最低3-4時間は授乳間隔が空く生後3-4ヶ月以降が目安です。
もっと安全に考えると赤ちゃんの離乳食が始まる生後6ヶ月を目安にして、離乳食の開始をお祝いして1杯だけなどにすると良いですね。
混合育児にする
厚生労働省の資料によると、完全母乳育児・混合育児・完全ミルク育児の割合は以下のように推移します。
赤ちゃんの状態や家庭環境に合わせて、うまく混合育児をするママは多いと思います。うちも、生後3ヶ月には完母から混合に移行しました。
お酒を飲むため……は変ですが、混合育児なら早めにお酒を飲めるようにはなりますね。
授乳中の飲酒が赤ちゃんとママに与える影響
まーさ
影響は赤ちゃんだけじゃなく、ママにもあるので注意してください。
急性アルコール中毒
お酒を飲むと30-60分後に血中アルコール濃度は最大になり、90-95%が母乳に検出されます。その状態で授乳すると、飲酒量の1.8%-2.2%のアルコールが赤ちゃんに移行します。
赤ちゃんは肝臓の働きが弱く、あまりアルコールを分解できません。そのため血中アルコール濃度が高まって急性アルコール中毒を起こし、死に至る可能性もあります。
身体機能・成長の阻害
多少アルコールを分解できても、アルコールの代謝で発生するアセトアルデヒドが細胞を傷つけ、赤ちゃんの身体機能や成長を阻害する恐れがあります。
哺乳量の減少
母乳にアルコールが含まれると味や匂いが変化して、赤ちゃんが母乳を飲まない可能性があります。もちろん哺乳量が減ると、赤ちゃんの発育に影響がありますね。
母乳分泌量の減少
ママが飲酒をするとプロラクチンの分泌量が低下し、母乳量が減る可能性があります。もちろん母乳量が減ると、赤ちゃんの母乳不足の原因になります。
これはアルコールの例ですが、母乳育児中のママにとって口に入れるものはとても大切です。そのため、母乳量が減らない食生活や生活習慣を心がけましょう。
授乳中の飲酒はルールを守って上手にする
妊娠から授乳が終わるまでは2-3年ほどです。厚生労働省は妊娠・授乳期間は禁酒を推奨してますが、人によっては2年もお酒が飲めないのはつらいことかもしれません。
アメリカ小児科学会では「お酒を飲めないなら母乳育児を続けたくない。」となるより、母乳育児を続けながら上手に飲酒してストレス発散する方が良いとしています。
お酒を我慢できるなら問題ないんですが、アルコールリスクを理解して育児の合間にストレスを発散することは悪いことじゃありません。
ちなみに「お酒で母乳が出やすくなる」という噂がありますが、アメリカ小児科学会は「アルコールは母乳分泌を促進する物質ではない。」と明言しています。
そのため、母乳が出ないという理由でお酒を飲まないでください。母乳不足対策の基本は水分摂取とストレス解消です。お酒を飲むよりもハーブティーの方が良いですよ。
わたしはリラックス効果が高いハーブティーを飲んで、血流にも気をつけてました。おすすめは「ほほえみママミルクブレンド」です。
以下で母乳育児用ハーブティを比較してるので参考にしてください。
授乳期間は意外と長いです。最近は2歳までの授乳が推奨されているうえに、自然な卒乳が良いとされてますね。
ママだから何でもかんでも禁止!だと息がつまります。限られた範囲で上手に息抜きして、ストレスが少ない子育てができると良いですね。