まーさ
母乳は時期によって初乳と成乳に分かれていて、それぞれ栄養素も違います。保健師さんや助産師さんから、赤ちゃんには初乳が大事だと聞いた人も多いですよね。
たしかに母乳が出るなら初乳は飲ませた方が良いと思います。ただ初乳を飲まないと元気に育たない、母乳育児じゃないと病気がちになるということではないです。
- 初乳と成乳の違いを教えて。
- 母乳に含まれる栄養素って何か特徴ある?
- そもそも母乳とミルクって何が違うの?
これから赤ちゃんを育てていくママにとって、赤ちゃんが飲む母乳の知識をつけることは重要なことだと思います。
まずはこの記事を読んで、母乳に含まれる栄養素を理解してください。
目次
初乳と成乳の違い
まーさ
初乳と成乳の時期の違いは?
初乳は産後5-6日前後までの母乳のことで、それを過ぎると徐々に成乳(成熟乳)に移行します。初乳から成乳に移行する2週間程度の母乳を「
ただ初乳がいつまで、移行乳がいつからいつまで、成乳がいつからなのかは明確に決まってるわけじゃありません。
初乳と成乳の色や状態の違いは?
初乳は黄色がかったクリーム色で液体にとろみがあります。成乳は白濁色でサラサラとした液体です。移行乳は初乳と生乳の中間の色です。以下左から初乳、移行乳、成乳です。
初乳と成乳の味の違いは?
母乳の味は初乳と成乳で違いがあります。初乳の味は甘みがなく少し塩気があります。成乳の味は少し甘いのですが、ママが食べたもの(とくに匂いの強いもの)に影響を受ける場合があると言われています。
初乳と成乳の栄養素の違いは?
母乳の栄養素はタンパク質、アミノ酸、ミネラル類、ビタミン類、脂肪、炭水化物などで構成されています。
初乳にはビタミン類、ミネラル類が多く含まれ、コレステロールも多い特徴があります。また成乳は糖質が多く、カロリーも成乳の方が高いですね。
赤ちゃんに必要な栄養素・成分の特徴
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タンパク質
初乳と成乳の1番の違いはタンパク質で、初乳のタンパク質にはラクトフェリン(母乳や汗などの分泌液に含まれる鉄結合性の糖タンパク質)やIgAが多く含まれるため免疫効果が期待できます。
母乳に含まれるタンパク質は、主に「ホエイ」と「カゼイン」に分かれます。初乳のホエイとカゼインは9:1の割合ですが、成乳になると6:4に変化します。
ホエイはカゼインに比べて吸収しやすく、免疫機能を高める「免疫グロブリンA(IgA)」が含まれます。
IgAは、赤ちゃんの口や鼻や目などの体表面の粘膜、喉や胃や腸など内臓の粘膜を保護して細菌やウイルスの進入を防ぐ役割があり、赤ちゃんを風邪やアレルゲンから守ります。
各種アミノ酸
母乳には必須アミノ酸のロイシン、リジン、バリン、イソロイシン、スレオニン、フェニルアラニン、メチオニン、トリプトファン、ヒスチジンが含まれます。
またグルタミン酸、アスパラギン酸、プロリン、セリン、チロシンなどその他のアミノ酸も豊富に含まれす。
各種ミネラル
カルシウム、りん、マグネシウム(鉄分)などのミネラルは骨や歯などの構成に使われます。とくにカルシウムは初乳100gあたり約23mg、成乳約28mg含まれます。
また赤ちゃんの脱水予防に必要な電解質は、ナトリウムが初乳100gあたり約48mg、成乳約15mg、またカリウムが初乳100gあたり約74mg、成乳約58mgと十分な量が含まれます。
各種ビタミン
母乳に含まれるビタミンは、脂溶性ビタミンのビタミンA・ビタミンD・ビタミンE、水溶性ビタミンのビタミンCやビタミンB1などがあり、初乳に多く含まれます。
ただし血を止めたり、骨を強くする「ビタミンK」はあまり含まれません。乳児ビタミンK欠乏性出血症を予防するには、「ビタミンKシロップ」を服用します。
脂肪
母乳に含まれる脂肪は体内で分解されて脂肪酸に変化し、赤ちゃんが動く直接のエネルギー源になります。また、各種神経織の発達やホルモンの生成に役立ちます。
炭水化物・糖質
母乳の炭水化物や糖質は乳糖と呼ばれ、オリゴ糖も含まれます。乳糖はカルシウムの吸収やビフィズス菌の増殖を促したり、脳の中枢神経系の発達にも影響を及ぼします。
また、オリゴ糖は基本的に分解して栄養素として吸収することはできないんですが、腸でビフィズス菌の増殖を促し、有害な菌の定着を阻止する役割を持っています。
母乳とミルクの栄養素の違い
まーさ
赤ちゃんの成長に必要な栄養素は、母乳にもミルクにも十分含まれています。ミルクは母乳に似せて作られ、栄養素もある程度再現できていますが以下の違いがあります。
- 母乳は時期によって成分や栄養素が変化する
- 初乳に含まれる免疫グロブリンA(IgA)は、ミルクでは摂取できない
- ミルクにはビタミンKが含まれているが、母乳にはあまり含まれていない
もしママが普段の食事で多少の栄養不良があったとしても、母乳は血液から必要な栄養素を抽出してを生成されるので、母乳の成分に大きな違いはありません。
ただし生成量によってママが鉄欠乏性貧血気味になる可能性はあります。また痩せ型のママが栄養失調になると、母乳の生産量が落ちる可能性があります。
もちろん赤ちゃんの成長にはママの健康は欠かせないので、過度なダイエットによる痩せ過ぎは良くないですし、太り過ぎも健康上良いことじゃないですね。
母乳育児をしたいママは、赤ちゃんが十分な栄養を摂取できるよう普段の食事のバランスに気を付けて、ママ自身が健康でいるように心がけましょう。
母乳の飲みが悪いと感じたら
まーさ
と感じたら、母乳の分泌量や哺乳機能など何らかの理由があります。
赤ちゃんの体重増加、おしっこやうんちの回数、授乳前後の赤ちゃんの機嫌を見て母乳の出が良くなる対策をして、場合によっては医師に相談してください。
近年は混合育児の割合も増えてるので、無理をして母乳で赤ちゃんを育てる必要はありません。それでも母乳の出を良くしたいときは、水分摂取とストレス解消が大切です。
わたしはリラックス効果が高いハーブティーを飲んで、血の巡りを良くするように心がけてました。おすすめは母乳育児用ハーブティーです。
以下で母乳育児用ハーブティーを比較してるので参考にしてください。
母乳の味自体に執着する赤ちゃんは少ないとは思いますが、ママができるだけ健康的に過ごし、普段から赤ちゃんに美味しい母乳を与えられる準備はしておきましょう。
母乳は毎日飲むものなので、赤ちゃんには美味しいと思って飲んでもらいたいですよね。