赤ちゃんの授乳方法は、月齢によって徐々に変わります。初めは母乳でも利便性を考えてミルクにしたり、途中から母乳の出が良くなって母乳育児に替える場合もあります。
そのため長い授乳期間の中で、ほとんどの人がミルク育児を経験するはずです。
赤ちゃんのミルクを作るには調乳が必要ですが、単純に水と粉ミルクを混ぜるだけはダメ。正しい調乳は「
- 白湯と湯冷ましってどんな違いがあるの?
- 白湯と湯冷ましの温度ってどれくらい?
- 使い方とか保存方法を教えて!
赤ちゃんに安全でおいしいミルクを飲ませるために、この記事を読んで白湯と湯冷ましについて知っておきましょう。
白湯と湯冷ましの違い
まーさ
白湯とは
白湯とは水を沸騰させて作るお湯のことで、温度の目安は90-100℃ほどです。
水を沸騰させると、カルキ(塩素)やトリハロメタンなどの不純物を取り除けます。ただしトリハロメタンを取り除くには、10-15分ほど沸騰し続けないといけません。
沸騰させると、トリハロメタンは気化して水中から除去することが出来ます。このときに10分以上沸騰を続けてください。トリハロメタンは、沸騰して5分程度すると一時的に水中濃度が上昇しますが、さらに沸騰を続けると蒸発する為、除去することが可能です。
水質のQ&A – 袖ケ浦市公式ホームページ
湯冷ましとは
湯冷ましとは白湯を冷ましたものです。温度は常温なので20-35℃が目安です。
赤ちゃんのミルクを作るには、粉ミルクを70℃のお湯で溶かす必要があります。これはミルクに混入する「サカザキ菌(Enterobacter sakazakii)」の繁殖を防ぐためです。
厚生労働省:育児用調製粉乳中のEnterobacter sakazakiiに関するQ&A
赤ちゃんは70℃のミルクは飲めないので人肌ほどに冷ましてから授乳しますが、このときに湯冷ましを足すとミルクを早く適温にできます。
- 白湯とは、水を沸騰させた90-100℃のお湯のこと
- 湯冷ましとは、白湯を常温に冷ました20-35℃の水のこと
湯冷ましの作り方
まーさ
最近の水道水は昔より安全性が高いので神経質になる必要はないんですが、念のために湯冷ましを作ることが多いですね。
ミネラルウォーターを使えば湯冷ましはいりませんが※、その場合は硬度100mg/L以下の軟水を選んでください。硬水はミネラルが多く、赤ちゃんの内臓に負担がかかります。
WHOのガイドラインではミネラルウォーターも沸騰させることを推奨しています。
- 適量の水道水を沸かして、10分以上沸騰させる
- 常温になるまで冷ます(流水を使うと早い)
- 必要な分を使い、残りは魔法瓶で保存する
- 1日経ったら捨てる
湯冷ましの保存の仕方
湯冷ましは煮沸で不純物を飛ばすので、水道水より細菌が繁殖しやすくなります。ミネラルウォーターもキャップを開けたら細菌が繁殖するので、次の日は使わないでください。
作った湯冷まし、フタを開けたミネラルウォーターは常温で2時間、冷蔵で24時間が保存期限です。
湯冷ましの飲ませ方
まーさ
湯冷ましはいつから飲める?
基本的に離乳食が始まるまでは母乳やミルク以外の水分は必要ないです。ただし生後4ヶ月以降で、以下の場合に必要なら湯冷ましを飲ませるか考えましょう。
- 嘔吐や下痢の場合
- 夏場や汗をかいた後
- 発熱した場合
- 便秘の場合
鵞口瘡 の場合
飲ませる湯冷ましの量は?
離乳食前の赤ちゃんに与える湯冷ましは、1回10cc程度が目安です。まずはじめにおっぱいやミルクを与えて、必要なときのみスプーンなどで喉の奥に優しく流し込みます。
湯冷ましと白湯の境目は?
まーさ
- 白湯とは、水を沸騰させた90-100℃のお湯のこと
- 湯冷ましとは、白湯を常温に冷ました20-35℃の水のこと
水とお湯なので違いはありません。白湯が90-100℃で湯冷ましが20-35℃というのも目安でしかないですね。大切なことは、煮沸で不純物を飛ばすことです。
ただ最近はウォーターサーバーで手軽にお湯(80-90℃)と水(10℃前後)を用意できるので、白湯も湯冷ましも用意する必要がないんです。
ウォーターサーバーがあれば、15-20分かかっていた調乳がたった2分です。
まーさ
とにかく時間が節約できるので、子育て世帯は絶対にウォーターサーバーを使った方がいいです。お湯は料理にも使えますし、電気ケトルを使う必要さえないので便利です。
ウォーターサーバーはコスモウォーター一択ですね。他にも1ヶ月で200-300円安いのはありますが、コスモウォーターは大手でメンテもいらないので総合的に見て安心できます。
ウォーターサーバーが普及したのは東北大震災以降なので、わたしは調乳の恩恵はありませんでした。
ただ湯冷まし以外でもお湯を沸騰させることはよくあるので、子供が大きくなった今でも我が家ではウォーターサーバーが活躍中です。