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哺乳瓶の煮沸消毒、薬液消毒、電子レンジ消毒のやり方

哺乳瓶の煮沸消毒・薬液消毒・電子レンジ消毒の方法と違いは?

まーさ

哺乳瓶をきれいに洗うまではいいんだけど、毎回消毒するのが手間なんだよなぁ。

初めて赤ちゃんを出産したママも、助産師さんから哺乳瓶を消毒する必要性を聞いたり、育児書で哺乳瓶の消毒方法を目にするため、大切だということはわかっています。それでも、やっぱり毎回消毒をするのは大変です。

しかもネットで調べてみると、消毒の頻度が1日1回だったり、3日に1回だったり、哺乳瓶を使う毎だったり……と回数がバラバラで、どれを信じて良いのかわかりません。

また、哺乳瓶の消毒方法は「煮沸消毒」「薬液消毒」「電子レンジスチーム消毒」があり、どれを選んで良いかもわかりません。

育児が忙しいママにとっては、1回でも哺乳瓶を消毒をする回数が減ったり、少しでも手間が軽減できる方法を選びたいですよね。

そこで今回は、いくつかある赤ちゃんの哺乳瓶の消毒方法とそれぞれのメリット・デメリットについてお話したいと思います。

哺乳瓶の消毒が必要な理由

哺乳瓶の消毒が必要な理由は、雑菌やバイキンから赤ちゃんを守りたいからだけではありません。

稀に粉ミルクに混入する「サカザキ菌(Enterobacter sakazakii)」「サルモネラ菌(Salmonella bongori)」という食中毒を起こす細菌の繁殖を防ぐためです。

  • サカザキ菌
    1歳未満の乳児が感染すると、数日間の潜伏期間を経て発熱、食欲不振、発作等を起こし、髄膜炎を合併する恐れがある。乳児の致死率は10-80%。
  • サルモネラ菌
    乳幼児が感染すると、6-72時間の潜伏期間を経て、吐き気、腹痛、38℃前後の発熱、下痢などを起こし、重症の場合は致死率が0.2-0.5%ほどになる。

WHOも「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」を出して、サカザキ菌とサルモネラ菌から乳児を守るよう警鐘を鳴らしています。

哺乳瓶を消毒するために必要な物

では、具体的に「煮沸消毒」「薬液消毒」「電子レンジスチーム消毒」に必要な物を見ていきましょう。

煮沸消毒で準備する物

煮沸消毒で準備をするものは新たに用意する必要がなく、ほとんど家にあるもので用意ができます。具体的に必要な物は以下の通りです。

哺乳瓶や乳首など一式が入る鍋

哺乳瓶用に鍋を用意する必要はありませんが、使用する鍋は普段から清潔にしておいてください。

哺乳瓶つかみ(消毒はさみ)

哺乳瓶つかみは、煮沸消毒・薬液消毒した哺乳瓶を掴むためのはさみです。キャップ部をはさんだまま調乳をしたり、デリケートな乳首をはさんで取り扱うこともできます。

薬液消毒で準備する物

哺乳瓶消毒液or錠剤

哺乳瓶消毒液や哺乳瓶消毒錠剤はいくつかのメーカーから出ているため、好きなものを選んでください。まぁ、ミルトンがもっとも有名だとは思います。液剤タイプと錠剤タイプはどちらでも良いのですが、お手軽なのは錠剤タイプです。

哺乳瓶消毒容器

こちらもミルトンの容器がオーソドックスで良いと思います。

電子レンジスチーム消毒で準備するもの

電子レンジスチームケース

コンビのオーソドックスな電子レンジスチーム除菌ケースです。これは幅26.5cm、奥行26.5cm、高さ13.0cmの商品なので、家庭の電子レンジサイズに合うかどうかは調べてみてください。

乾燥や保管のために必要な物

きれいな布巾

哺乳瓶を拭いたり、乾かすときに下に敷くための布巾です。布巾は他の食器用に使い回したり、他のものを拭いてから哺乳瓶を拭いたりしないでください。もちろん、赤ちゃんの哺乳瓶期間が終われば、好きに使って良いでしょう。

哺乳瓶用乾燥ラック(水切り)

哺乳瓶用乾燥ラックは、ちょうど哺乳瓶をかけるためのサイズで、ほこりや細菌の付着を防ぐためにフタが付いています。乾燥ラックもちょこちょこ洗わなければいけないため、なるべくシンプルなものにした方が楽です。

哺乳瓶の煮沸消毒の方法

まず、大きな鍋にたっぷり水を入れて、しっかり洗浄した哺乳瓶、乳首、調乳器具をすべて入れたら、火をかけて沸騰させます。

沸騰してから哺乳瓶を入れると、温度差によって割れやすくなる場合があるため、初めから入れておきましょう。消毒時間は、沸騰してから3-5分ほどです。

沸騰して3分経ったら、消毒はさみを使って乳首とキャップを取り出しましょう。取り出したら除菌済みのきれいな布巾の上に置いてください。沸騰して5分経ったら、哺乳瓶を取り出して、布巾の上に置いてください。

ある程度水切りしたら、乾燥ラックにかけて、2-3分経ったらフタをしめて保管しましょう。

煮沸消毒のメリット・デメリット

煮沸消毒のメリットは、家にあるものだけででき、新しいものを買う必要がないことです。布巾の上で乾燥させてしまえば良いので、乾燥ラックは必ずしも買わなければいけないわけではありません。

ただし、消毒のたびに火を使うため、15-20分ほどはその場を離れることができません。また、鍋を用意したり、片付ける手間もかかります。

哺乳瓶の薬液消毒の方法

ミルトンなどの哺乳瓶消毒容器に水道水を入れます(ミルトンの場合は4リットル)。そこに錠剤(ミルトンの場合は2錠)、または液剤(ミルトンの場合は50ml)を入れます。とくに混ぜる必要はありません。

消毒はさみ(ミルトンの場合は専用のトング付)を使って、しっかり洗浄した哺乳瓶、乳首、調乳器具をすべて入れたら、1時間以上つけおきしください。

哺乳瓶を使いたいとは、消毒はさみを使って薬液から取り出し、薬液を振り切ったら、そのままミルク(調乳など)を入れて使うことができます。

薬液は1度作れば24時間使えるため(メーカー毎要確認)、哺乳瓶を使うたびに、きれいに洗って薬液につけるだけです。消毒容器は24時間毎に水洗いをする程度ですが、週に1-2度は哺乳瓶専用洗剤で洗ってください。

薬液消毒のメリット・デメリット

薬液消毒のメリットは、何と言っても手間が省けることです。1度薬液を作ってしまえば24時間何回でも使えるため、赤ちゃんの授乳回数が多い時期は助かります。

一方、薬液・薬剤は消耗品のためお金がかかります。と言っても1日30円ほどなので、この部分をどう見るかです。また、身体に害はありませんが、薄い次亜塩素酸を使用しているため、塩素の匂いがする場合があります。匂いが気になったら、使用する前にさっと水ですすいでください。

哺乳瓶の電子レンジスチーム消毒の方法

電子レンジスチームケースに、洗浄した哺乳瓶、乳首、調乳器具をすべて入れて、フタを閉じます。スチームケースによっては、パーツ毎にセットする場所があります。

規定の水量に従って、給水口にカップで水を注ぎます。その際、水を抜くための栓などが閉まっていることを確認してください。

スチームケースを電子レンジに入れ、説明書に記載された出力ワット数、時間で加熱します。時間はおよそ5分前後です。加熱が終わって、スチームケースが冷めたら電子レンジから取り出し、スチームケースから水を抜きます。

多くの製品が、そのまま哺乳瓶、乳首、調乳器具を保管するケースとして使うことができ、フタを閉じていれば24時間は除菌された状態が継続します(メーカー要確認)。

電子レンジスチーム消毒のメリット・デメリット

電子レンジスチーム消毒のメリットは、ランニングコストがかからないことです。また、保管庫が兼用の(製品が多い)ため、レンジに入れてしまえば、後は取り出して水を抜くだけで保管まで完了です。

デメリットはとくにありませんが、家庭の電子レンジのサイズによっては、使いたい電子レンジスチームケースが使えない場合があるため注意が必要です。

煮沸消毒後の哺乳瓶の乾かし方・保管方法

煮沸消毒、薬液消毒、電子レンジスチーム消毒の中で、煮沸消毒だけが乾かす・保管する工程が必要です。

煮沸消毒が終わったら、除菌済みのきれいな布巾の上に置いて、ある程度自然乾燥させましょう。水滴が溜まらないように、すべてのパーツは下を向けて置いてください。

哺乳瓶用乾燥ラックがある場合は、立てかけて数分したらフタを閉じて保管します。フタがないタイプのラックは、上から除菌済みのきれいな布巾をかけて、風通しが良いところで保管してください。

見て分かる通り、煮沸消毒、薬液消毒、電子レンジスチーム消毒の中でもっとも面倒なのは、煮沸消毒ですね。

WHOのPIFガイドラインには、煮沸消毒の必要性が書かれていますが、それは発展途上国も対象にしているためです。日本のように薬液消毒、電子レンジスチーム消毒などの便利な方法があれば、そちらを使った方が良いでしょう。


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