まーさ
大安は良い日、仏滅は悪い日のイメージがあると思います。大安、仏滅の他に「先勝」「先負」「友引」「赤口」があり、6つ合わせて六曜です。
六曜は元々中国の曜日のことで、14世紀に日本に伝わって賭場でゲン担ぎに使われました。明治後半には一般的に使われ始め、今でも六曜が入ったカレンダーが出回ってます。
そんなよくわからない六曜に合わせて結婚式や葬式をする人は多いです。
- 六曜ってどういう意味やルールがあるの?
- 六曜ってそんなに重要?面倒なんだけど……。
六曜を面倒に感じても、六曜を意識する年配が多いのは事実……。
近所付き合いや親戚関係のために、六曜がどのようなものかこの記事を読んである程度押さえておいた方が良いでしょう。
目次
六曜の日付の順番とルール
まーさ
六曜は旧暦の暦に割り振られますが、記載される順番にルールがあります。
ルール1.六曜の順番
六曜は先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口の順番で繰り返します。旧暦の1月の場合、1日の先勝で始まり29日の大安で終わるということです(旧暦の1月は29日まで)。
ルール2.六曜の月の1日
六曜は1月から12月まで先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口がずっと繰り返すわけじゃありません。
それぞれの旧暦月の1日に当てられる六曜が決まってるので、1ヶ月毎にリセットされます。旧暦月の1日に当てられる六曜は以下の通りです。
- 1月1日、7月1日|先勝
- 2月1日、8月1日|友引
- 3月1日、9月1日|先負
- 4月1日、10月1日|仏滅
- 5月1日、11月1日|大安
- 6月1日、12月1日|赤口
ルール3.六曜の運勢
先勝、友引、先負、仏滅、大安、赤口にはそれぞれ運勢があります。運勢と言ってもゲン担ぎや占いに近いものです。十干十二支も同じようなものですね。
十干十二支とは、「
現在はこの60種類をカレンダーに当てはめ、十干十二支(六十干支)を表現しています。
六曜の種類
まーさ
大安(たいあん、だいあん)
大安とは六曜の中で最も吉の日で、何事においても成功する日、新しい物事の始まりに適した日とされています。
とくに結婚式、入籍、結納、出生届など家族と子供にかかわるお祝い事は大安に行うことが多いですね。
また地鎮祭や引っ越し、納車など環境が変わる日に選ぶ人も多いです。そのため結婚祝いや出産祝いなどの内祝い、お祝い返しもこの日を選んで贈ります。
大安に葬式や通夜をしてはいけないという人もいますが、大安自体が縁起が良い日なので自粛する必要はないようです。
一方何事においても成功する日とは反対に、この日は何も行うべきではないと解釈する場合もあります。これは七曜で言う日曜日の意味です。日曜日は安息日ですからね。
仏滅(ぶつめつ)
仏滅とは六曜の中で最も凶の日で「仏も滅する大凶日」の意味があります。ただもともとは「物滅」で、「物が滅する大凶日」という意味だそうです。
大安とは反対で、結婚式、入籍、結納、引っ越しなどのお祝い事や新しい始まりは、仏滅を避けます。結婚式が仏滅だと、本人は気にしなくても気にする出席者はいますね。
仏滅割引の結婚式場もあるので、本人と出席者さえ気にしなければお得ではあります。
また物が一旦滅びて新たに作られる日なので、大凶日の意味とは逆に物事を始めるには一番良い日という解釈もあります。
うーん……解釈次第……(^_^;)
先勝(せんしょう、さきがち、せんかち、さきかち)
先勝とは「先んずれば勝つ」という意味で、とにかく急いだ方が良いとされる日です。
先勝の定義は「万事 あさよりひる迄にすればさわりなし ひるすぎより日暮まではわるし」で、午前中に物事を行うのは悪くはないが、午後から日暮れまでは凶と解釈します。
つまり午前中は結婚式、入籍、結納、引っ越しなどができますし、葬式や通夜なども問題なくできるということです。
ただし先勝の次の日の多くは友引です。通夜をした日が先勝だと、次の日の葬式は友引です。そのため先勝の通夜は避けた方が良いことになります。
先負(せんぷ、さきまけ、せんまけ、せんぶ)
先負とは「先んずれば負ける」の意味があり、急いでは良くないとされる日です。
先負の定義は「万事 あさよりひるまでわるし ひるすぎより日暮までさわりなし」で、午前中に物事を行うのは凶、午後に物事を行うのは悪くはないと解釈します。
こちらも先勝と同じで、ルールを守ればお祝い事も法要事も問題なく行えます。
友引(ともびき、ゆういん)
友引とはもともと「勝負なき日と知るべし」の意味で、勝負事は全て引き分けになる日とされていました。
ところが明治ごろになると、通夜や葬式などの法要を行うと災が友に及ぶという意味になりました。反対に結婚式、入籍、結納、引っ越しなどは共(友)に吉となります。
そのため祝い事の内祝いは、幸せのおすそ分けとして友引を選んで贈る人も多いです。
友引の定義は「友びきとて半よし うまのときわるし 此日そうれいいたすべからず 大いにいむべし」で、午前11時から午後1時は凶、それ以外はまあまあ、ただし通夜や葬式などの法要(忌日)を凶と解釈します。
赤口(しゃっく、しゃっこう、じゃっく、せきぐち)
赤口とは物事を始める場合は午の刻(午前11時から午後1時)のみ吉で、それ以外は凶とされる日です。
赤には火や刃物の意味があり、「死」を連想するものに注意しなければいけません。
赤口の定義は「此日もあく日也 よろずいむべし ただし うまのとき一ときさわりなし」で、物事を行うのは凶、ただし午前11時から午後1時は悪くないと解釈します。
午前11時から午後1時の間なので結婚式や引っ越しは難しいですが、その他の入籍、結納、出生届、納車などはできそうです。
一般的に物事の行いに適してない日ですが、通夜や葬式など法要は問題ないそうです。
六曜で縁起の良い順番は?
まーさ
六曜で縁起の良い順番が話題になることがありますが、受け取り方は地域や人にもよります。一般的に縁起の良い順は大安、友引、先勝、先負、赤口、仏滅です。
- 大安|1日通して吉
- 友引|午前11時から午後1時のみ凶
- 先勝|午前は凶ではない、午後は凶
- 先負|午前は凶、午後は凶ではない
- 赤口|午前11時から午後1時のみ凶ではない
- 仏滅|1日通して凶
赤口、仏滅はどちらも厄日ですが、午の刻(午前11時から午後1時)だけは祝い事を行える赤口の方が良い日と考えるのが一般的です。
ただ最も悪い日だからこそ、仏滅に新しいことを始めると良いと考える人もいます。
六曜をどう考えれば良いか
まーさ
あなたが六曜を重視しなくても結婚式などの祝い事、葬式などの法要は年配者が絡むので、六曜を考慮して日取りを決めることは多いはずです。
わたしもそういう考え方で、個人的には結婚式が仏滅でも気にしません(^_^;)
ただ出席者に六曜を気にする人がいたり、六曜が常識だと思う人がいることを考えると配慮した方が角が立たないでしょう。
お祝い事は「大安」「友引」を選びますし、時間で「先勝」「先負」を分けます。今のところ「仏滅」「赤口」にお祝い事をしたことはないはずです。
まーさ
六曜には複数の読み方があり、これまで何度も漢字や意味が変わってます。六曜の意味や定義ってブレブレなんですよ……。
そもそも日本のものじゃないですし、広まったのは明治なので最近です。たかが賭場のゲン担ぎを重視する意味がわかりません……。ちなみに中国ではもう使われてません。