産後1ヶ月が過ぎようやく入浴の許可が出て、幸せな気分でお風呂に入りました。ところがお風呂から出てしばらくすると下着に違和感が……。
まーさ
となったら、尿漏れじゃなく膣に入ったお湯が漏れる「お湯漏れ」かもしれません。
女性が尿漏れすると、その瞬間に「あ、出ちゃった……。」という感覚があるはずです。でも尿漏れ感がなく下着が濡れていたら、お湯漏れです。
まーさ
なぜ出産後の入浴でお湯漏れが起きるのか、その原因と対策についてお話します。
目次
産後の入浴でお湯漏れが起こる原因
まーさ
膣は常に閉じてるわけじゃないです。たとえば湯船で横になってリラックスすると、膣にお湯が入りやすくなります。
その状態で立ち上げると膣が閉じてお湯が入ったままになり、気を抜くとお湯がダーッ……。このようなお湯漏れには原因があります。
広がった骨盤が閉じてないため
母体は分娩で骨盤が大きく広げられるので、出産後は骨盤が開いた状態になます。
骨盤はある程度閉じますが、猫背や足を組んだ姿勢を続けると骨盤が歪んで閉じる可能性があります。骨盤が歪むので、思わぬときにお湯漏れが起こるんです。
広がった膣口が閉じてないため
出産で開大した膣口は、産褥期に妊娠前の2-3cmの大きさに戻ります。そのため産後1-2ヶ月で湯船に浸かれるようになります。
ただし膣口が元に戻るのは個人差があります。とくに経産婦は筋肉が緩んで、膣口が元の直径に戻らない場合もあるんです。
お湯漏れの放置で起こる悪影響
骨盤は産後数ヶ月である程度閉じるので、それまでお湯漏れがあるのは仕方ないです。ただしお湯漏れの量が減らない場合は注意が必要です。
まーさ
……なんて人はいないと思いますが、お湯漏れしやすい体だと他の悪い影響もあります。
子宮内感染症を起こす
細菌が繁殖するとオリモノの量が増えたり、膣の匂いが強くなるだけじゃなく、子宮内感染症を起こす可能性があります。子宮内感染性は次の妊娠に影響するかもしれません。
子宮脱や子宮下垂になる
お湯漏れが多い人は骨盤が開いた状態なので、骨盤で支えていた子宮などが下がります。
子宮が下がることを「
すぐ起きなくても、骨盤が開いてることで40-50代以降に発症する可能性が高まります。
下半身が痩せない
骨盤が開いていると筋肉が落ちて基礎代謝が低下し、脂肪が燃焼しにくくなります。また内蔵の位置が下がるので、下半身に脂肪がつきやすくなります。産後の下半身太りは骨盤の開きが原因です。
お湯漏れ対策と骨盤トレーニング
まーさ
骨盤整体
骨盤の開き・歪みが心配な人は、整体で骨盤を矯正してもらいましょう。整体は産後ケアの評判が高い治療院を選んでください。
骨盤整体は産後2ヶ月から通えますが、治療院によって意見が違うので何件か問い合わせてください。
レーザー治療
骨盤の歪みじゃなく膣の筋肉の緩みや膣口が広いことでお湯漏れする人もいます。その場合はレーザー治療で、緩みを解消する方法もあります。
骨盤底筋体操
自分でどうにかしたいなら産褥体操が効果的です。ユニ・チャームのサイトには尿漏れ対策の「骨盤底筋トレーニング」が載ってます。お湯漏れ対策にも効果があります。
カンタンお部屋トレ! | 尿もれ対策に!骨盤底筋トレーニング | チャームナップ-ユニ・チャーム
骨盤ベルト・ショーツ
あまり運動しないで矯正したい人は、骨盤ベルト・ショーツなど矯正器具を装着しましょう。産後すぐも付けられますし、腰痛ケアのために妊娠中から付けるものもあります。
骨盤矯正トレーニング器具
骨盤底筋の矯正器具はいろいろありますが、産学医連携プロジェクトで開発され、クラウドファンディングでお金を集めた「キュットブルオリジナル」はおすすめです。
キュットブルオリジナルは1秒で40回振動して骨盤底筋を刺激します。そのため1回5分座るだけで、骨盤周りの固まった筋肉や筋を伸ばして元の位置に戻す効果があります。
骨盤矯正器具はピンきりですが、高いものは10万円以上しますし運動強度もあって続きません……。これは2万円ほどですし、なるべく楽して骨盤矯正したい人におすすめです。
膣内に入ったお湯を出す方法
まーさ
骨盤が閉じるまでお湯漏れは仕方ない……と言はいえ、入浴の度にお湯漏れはイヤですよね。そこで、膣に入ったお湯をお風呂場や脱衣所で出しましょう。
お風呂の中でお湯を出す
湯船に浸かった後に洗い場で背筋を伸ばして、ゆっくり真っ直ぐ腰をおろします。
腰を降ろしたら腹筋に少し力を入れるか、咳払いを数回行ってゆっくり立ち上がります。このスクワット運動を2-3回繰り返すとお湯が排出されます。
脱衣所でお湯を出す
脱衣所でバスタオルを股に挟みます。水分を絞り出すイメージで締め付けたら、こすらずに水分を拭きとってください。
産後のお湯漏れ対策のまとめ
お湯漏れは骨盤の開き・歪みなどが原因で、放置することで体の不調につながったり、変な脂肪の付き方をして後悔することになります。
お湯漏れを気にしない人、体の不調にピンとこない人でも骨盤が開いていると「下半身デブ」「おなかポッコリ体型」になると言われたら、「やばい!」と思うはずです。
骨盤改善は産後2-6ヶ月が目安です。この間に集中して骨盤改善し、運動習慣をつければ本当の意味で妊娠前の体に戻れます。ぜひ、がんばって骨盤改善に取り組みましょう。
ちなみに産後に「おならが増えたんだけど……。」と悩む人もいますね。
これはおならじゃなく、骨盤の歪みなどで膣内に入った空気が出てるんです。こちらも骨盤が閉じれば改善しますが、「お湯漏れよりイヤ!」という人は多いかも(^_^;)