まーさ
赤ちゃんにはいろんなお祝い行事がありますが、「お食い初め」はあまり馴染みがないですよね。ママになって初めて聞いた人も多いでしょう。
地域によって、
お食い初めは「子供が一生食べ物に苦労しないように」という願いを込めて祝い膳を囲んで食事する儀式で、生後100日・110日・120日の何れかに行います。
と言ってもその時期は離乳食が始まってないので、赤ちゃんが食事するわけじゃありません。ベビータウンの調査によると、現在のお食い初め実施率は以下の通り。
- 夫婦だけで行う|30.2%
- パパの親と行う|15.8%
- ママの親と行う|15.1%
- 両家の親と行う|10.9%
- 親以外の親戚も|4.3%
- 親戚以外の人も|0.4%
- 行なわなかった|23.2%
馴染みが薄い割に実施率が80%近くあります。これはちゃんとお食い初めの内容を知って、実施した方が良さそうですね。
目次
お食い初めのお祝い方法
まーさ
お食い初めはどうすればいいの?
お食い初めは和食割烹やホテルでも良いのですが、今は夫婦それぞれの両親を自宅に招いて祝い膳を用意して行うのが一般的です。
赤ちゃんにはお食い初め用の食器(漆器)を用意し、年長者が箸で赤ちゃんに祝い膳を食べさせる真似をします。漆器がない場合は、新しい赤ちゃん用の食器を用意しましょう。
一通りの料理を赤ちゃんに食べさせる真似が終わったら、赤ちゃんを囲んでみんなで食事をしてお祝いするという流れです。
お食い初めの時期は生後100・110・120日ですが、地方によって違いもあるのでこだわる必要はないと思います。
お食い初めに使う漆器(食器)は?
お食い初めに使う漆器(食器)と祝い膳は、ママの両親が揃えて贈ることが習わしです。赤ちゃんが男の子ならは父方の紋で朱塗り、女の子のなら母方の紋で黒塗りの漆器です。
漆器はお膳、飯椀、高坏(白木の三方)、汁椀、つぼ椀、平椀のセットだけで3万-5万円ほど……。碗皿は土器(素焼き)、箸は柳の白木箸が正式なセットです。
紋なしでお盆、飯椀、汁椀、丸皿、スプーン、箸という簡易的な御膳セット(今後も使えるもの)で1万円台です。儀式にこだわりたい人はどうぞ。
わたしは普段使える離乳食用の食器が良かったので、人気の竹製のお食い初め用セットにしました。お値段も漆器に比べてお手頃ですし、竹の質感も可愛いですね。
正式な料理の献立ってどんなの?
お食い初めで用意する祝い膳は、
- ご飯|ご飯にの上に小さな握り飯をのせた赤飯
- お吸い物|はまぐりのお吸い物
- 焼き魚|飾り紐や敷き葉を添えた尾頭付きの鯛(鯉)の焼き物
- 煮物|にんじんが含まれる野菜の煮物
- 香の物|にんじんと大根が含まれる紅白を意識した香の物
お膳には「歯が丈夫になるように」という意味を込めた「歯固めの石」を添えます。ただ育児しながらこれらの献立の準備は厄介なので、仕出し業者に頼んだ方が早いです。
銀座割烹里仙(正直屋)のお食い初めセットは、お重に盛り付け済みの料理が届きます。一段セットか二段セットで良いと思います。
祝い箸、歯固めの石、儀式の解説書がついてるので、慣れないお食い初めでも安心です。祝い膳なので少しお高いですが、一生に一回なのでがんばっても良いですね。
作法と食事の順番は?
赤ちゃんに食べさせる真似は、両親の中でも年長者が行います。赤ちゃんが男の子なら男性、女の子なら女性が食べさせる真似をします。
食べさせる真似の順番にはいくつかの作法があり、地域によっても変わります。主に以下の2つの順番で行います。
- ご飯、汁物、ご飯、真魚、ご飯、汁物を3回繰り返し、最後に箸を歯固めの石に触れてから、赤ちゃんの歯茎(または歯)に当てる
- 赤飯、お吸い物、赤飯、鯛、赤飯、お吸い物、赤飯、煮物、赤飯、お吸い物、赤飯、酢の物、赤飯、お吸い物、赤飯の次に箸を歯固めの石に触れてから、赤ちゃんの歯茎(または歯)に当て、赤飯、お吸い物で締める
歯固めの石って何?
仕出し業者に注文すると「歯固めの石」が付いていたりしますが、正式にはお宮参りの神社から授かったり、神社の境内から拾った石を使います。
歯固めの石はお膳に添える小石で、赤ちゃんに丈夫な歯が生えるよう願いを込めるものです。神社で拾ってきた石を使うなら、お食い初めが終わったら元の場所に返しましょう。
お食い初めのお祝いの詳細
まーさ
お食い初めの服装はどうすればいい?
お食い初めは神社などに出かけるわけじゃないので、赤ちゃんも両親も服装を気にする必要はないです。割烹でお食い初めをする場合も同じです。
お食い初めのお祝いをもらったら?
もしお食い初めでお祝いをもらったら、形式上はお返しが不要です。お返しをしたいなら以下のルールに従ってください。
- 何かもらったらお返しをする
- お祝い返しはもらった品の3分の1から2分の1
- 見返りを期待せずに食事会などに招く
- リーズナブルな品物にはお菓子を返す
- ちょっとしたお祝いは3,000-5,000円
- 関係が深い人にはお礼状も出す
- もらった日から1-2週間以内に返す
現金のお返しの金額の目安はもらった金額の3分の1から2分の1の品を贈り、物をもらったらお菓子などをお返ししましょう。
写真は撮影した方がいいの?
お食い初めは、お宮参りや七五三のようにフォトスタジオで出記念写真を撮る必要はないです。手持ちのスマホやデジカメで存分に思い出を残してください。
まーさ
という人は出張撮影がマッチングできるフォトワを使ってください。プロの撮影は全然違うので、特に両親がお祝いに参加する場合は喜ばれると思いますよ。
フォトワのサイトには、依頼できるカメラマンのプロフや実績がすべて掲載されてるので、隅々まで読んでください。詳しくは以下を参考にしてください。
お食い初めは地域で方法が変わる
これまでに帯祝い、お七夜、お宮参りを済ませてきたママなら、赤ちゃんのお祝い行事はもう慣れたものですね。
お食い初めは「真魚初め」「箸揃え」「お箸初め」「百日祝い」など別名があるように、地域でやり方や献立、添え物が変わります。
たとえば梅干しを添えて、皺ができるまで長生きするように願いを込めるなどです。
赤ちゃんのお祝い行事は昔の風習を踏襲しないとダメ!ということはないんですが、どちらの両親も口を出したがるもの。そのため気を使う方が大変かもしれません。
気を使わなくて済むように、お食い初めの正式な作法を把握した上で「わたしたちは今の簡易的なやり方でやります。」と提案しましょう。