まーさ
街中を歩いていると妊婦とわかる女性が、このようなマークを付けています。これは「マタニティマーク」と言い、わたしも妊娠中はいくつかの鞄に付けてました。
つわりがひどかったわたしは周囲に迷惑をかけないように、まだおなかが目立たない時期からつけてましたが、電車で何度か席を譲ってもらいとてもありがたく感じました。
ところがマタニティマークは妊婦の頼りになる反面、トラブルになることもあるんです。
今回はマタニティマークをいつからつければ良いか、またマタニティマークがトラブルになってしまう原因などをお話します。
目次
マタニティマークとは
マタニティマークとは、自分が妊婦だということを周囲に知らせるためにつけるもので、「健やか親子21」推進検討会において発表されたものです。
厚生労働省は、マタニティマークを以下のように説明しています。
・妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの。
・さらに、交通機関、職場、飲食店、その他公共機関等が、その取組や呼びかけ文を付してポスターなどとして掲示し、妊産婦にやさしい環境づくりを推進するもの。
マタニティマークを付けていれば周囲は妊婦に気付いて、席を譲るなど配慮ができます。また突然体調が悪くなっても、妊婦だとわかるため適切な対応を取ることができます。
マタニティマークの種類は?
マタニティマークにはマグネットやピンバッジ、キーホルダーなどの種類があり、とくに形が決まっているわけではありません。
マタニティマークを可愛く手作りする人も増え、ふりふりのリボンが可愛いロゼットやお守りにアレンジしたマタニティマークも見かけます。わたしもロゼットにしてました。
いつからつければ良い?
マタニティマークは周囲に妊婦だと知らせるものなので、妊娠していればいつから付けても構いません。
妊娠初期はおなかも出てないので妊婦だと気づかれません。ただ妊娠12週未満は初期流産の可能性があるので、注意が必要な時期です。
そのため妊娠初期からマタニティマークを付けて、なるべくトラブルを避けられるようにしましょう。
マタニティマークのもらい方
まーさ
厚生労働省が作成したデザインのマタニティマークなら基本的に無料で、以下の場所でもらえます。
- 自治体の窓口
- 鉄道会社の窓口
- 航空会社のチケットカウンター等
普通は自治体の窓口でもらいます。妊娠が確定して自治体に母子手帳を受け取りに行くと、マタニティマークも一緒にもらうことが多いですね。
よりかわいいデザインのマタニティマークが無料配布されてたり、有料で販売されているものもあります。メルカリでも手作りのマタニティマークグッズが販売されてますね。
マタニティマークにはいろんな種類がありますが、かわいいからという理由で元のデザインとぜんぜん違うマタニティマークはつけないでください。
マタニティマークグッズをつけてる人が、ひと目で妊婦だとわかることが大切です。
マタニティマークをうざいと感じる人がいる…
まーさ
周囲に妊婦だとわかってもらえるマタニティマークですが、一部でトラブルに巻き込まれるリスクもあるようです。
妊娠中に電車内で60代位の女性達に『妊婦だからって甘えて座るな!』と怒られたり、酔っ払った会社員から、代わってと頼みもしないのに「妊婦だろ、座りたいなら土下座しろ」と言われたりしました。
「はぁ??」って思いますね。文章だけでイラッとします。
マタニティマークを不快に感じる割合
エコンテが2016年に行った調査によると、マタニティマークに気付いた際に「不快に感じる」という人が2.8%います(妊婦以外の一般男女432人が回答)。
マタニティマークを不快に感じる具体的な理由として、以下の声があります。
- 妊娠が本当かどうか不明だから
- 妊娠して幸せというアピールに感じる
- 配慮を強要されているような気になる
- 席に座らせろ、優先させろと上から目線で言っているように感じる
「マタニティマークは危険」は本当?マタニティマークに関する意識調査|実績紹介 | 株式会社エコンテ
マタニティマークで嫌がらせを受けた割合
また妊婦がマタニティマークを付けていたことで不快な思いや嫌がらせ、危険を感じた経験ある人の割合も9.7%存在します。具体例に、以下のエピソードがあります。
- 優先席前で「本当に妊婦なのかよ?」と舌打ちされた
- 歩くのが遅くて舌打ちされた
- いちゃもんをつけられ、おなかを殴られそうになった
- おなかを叩かれた
「舌打ち」だけなら不快な思いで終わりますが、「おなかを叩かれた」「おなかを殴られそうになった」妊婦はどれほどの恐怖だったでしょう。
マタニティマークで妊婦が嫌がらせを受ける原因
まーさ
本来社会で守るべき存在の妊婦が、マタニティマークをつけていて嫌がらせを受ける原因はなんでしょうか。
妊娠の心身の状態が理解されないから
妊娠すると多くの妊婦がつわりや腰痛など体調不良を経験します。また精神的に不安定になる人もたくさんいます。ただ経験しないと大変さはわかりません。
妊娠症状は妊婦によりますが、身近な人の妊娠の様子を間近で見ない限り、妊婦への配慮が欠ける人は一定数いるんでしょう。
妊娠のアピールに感じるから
妊娠したくてもできない人の中には、妊婦のマタニティマークを見て妊娠アピールのように感じる場合があります。「知るか!」って感じですが。
優遇目的でつけてると勘違いするから
妊婦がマタニティマークを付けていると、「妊婦は優遇されたくてマタニティマークをつけてる。」と思い込む人がいます。
マタニティマークは優遇されるためのマークじゃありません。体調が悪いときや何か起こったときに、助けてほしいというマークです。
実際に態度が悪い妊婦もいるから
妊婦の中には「妊婦様」と言われる妊婦もいます。妊婦様とは、周囲から配慮されるのを良いことに傲慢な態度をとる妊婦のことです。
- 優先席の前で、席を譲ってアピールをしてくる
- 席を譲っても、ちゃんとお礼を言わない
- お年寄りが来ても知らん顔をし、妊婦だから当然という態度で座っている
妊婦様はごく一部の妊婦だけで、横柄な態度の妊婦がいると妊婦全体のイメージが悪くなります。そもそも横柄な態度なのは、元々そういう人だからです。
ほとんどの妊婦は、自分の体にも周囲にも気を使ってビクビクしながら過ごしています。
マタニティマークの認識
まーさ
最近では嫌がらせやトラブルに巻き込まれることを避けるために、病院から「常にはつけないで。」とアドバイスされることもあるようです。
マタニティマークを不快に感じる人はいるかもしれません。個人の心の中まではどうしようもないことですが、それを態度にあらわしたり、手を出すのは許せません。
一方、先ほどのアンケート調査では、マタニティマークに気付いたときに「サポートしてあげたい」と感じる人は67.6%もいます。これはとても心強い数字です。
ただ多くの妊婦は「サポートしてあげたい」が増えるより、「不快に感じる」が減って欲しいですよね。
心配する気持ちはよくわかりますが、確率的に見ても嫌がらせを受ける割合は低いので安全のために付けておいた方がいいのかなと思います。
妊娠中は何かがあると取り返しがつきません。そのため、マタニティマークは本当に困ったときに助けて欲しいという意思表示だと理解してもらえればと思います。