対象者限定!アンケ回答者全員に5000円ギフト券

うちの子は太り気味?やせ気味?カウプ指数の基準値と計算方法

カウプ指数の基準値と計算方法

まーさ

うちの子ムッチムチだなぁ。外で遊ぶようになると痩せるって言われてたのに。太り過ぎなのかなぁ。

赤ちゃんのころはムチムチでも気にしなかったのに、外で遊ぶようになってもムチムチだと「太り過ぎ?」と不安になりますよね。

赤ちゃんのころは栄養不足かどうかを見ればよく、極端じゃないなら太り過ぎは気にする必要がないです。むしろ丸い方が、プニプニしてかわいいです。

ところが3-4歳になると太り気味・やせ気味がわかり、体型や体重の違いが気になります。

太りすぎだと運動を避けがちだったり、いびきをが増えたり、土踏まずが形成されにくかったり、運動能力が向上しにくかったり……などが心配です。

またやせすぎだと、体力がなく疲れやすかったり、病気になりやすかったり、怪我しやすかったり……などが心配です。

そこで「カウプ指数」を使って子供の体重を管理しましょう。

カウプ指数とは

まーさ

カウプ指数って聞いたことがあるようなないような……。

カウプ指数(Kaup Index)とは、生後3ヶ月の赤ちゃんから、小学校入学前までの子供の栄養状態や体格をみるときに参考にする値のことです。

わたしたちが普段使うBMI指数 (Body Mass Index) と同じように体重と身長の数値から計算することで、肥満度や身長と体重のバランスが良いかわかります。

カウプ指数の計算式

カウプ指数の計算式は以下の通り。

体重(g)÷(身長(cm)の2乗)×10

たとえば身長が100cm、体重が14.2kgだと「14200÷(100×100)×10=14.2」、身長が80cm、体重が12.4kgだと「12400÷(80×80)×10=19.375」となります。

ただしこのカウプ指数は、月齢・年齢で判断基準が違うんです。

カウプ指数の年齢別基準値

カウプ指数の基準値は以下のとおりです。

カウプ指数による発育状況の目安

平成14年10月箕輪町役場子ども未来課

3ヶ月のカウプ指数基準値

  • 20以上:太りすぎ
  • 18-20:太り気味
  • 16-18:ふつう
  • 14.5-16:やせ気味
  • 14.5未満:やせすぎ
1歳のカウプ指数基準値

  • 19.5以上:太りすぎ
  • 17.5-19.5:太り気味
  • 15.5-17.5:ふつう
  • 14.5-15.5:やせ気味
  • 14.5未満:やせすぎ
1歳半のカウプ指数基準値

  • 19以上:太りすぎ
  • 17-19:太り気味
  • 15-17:ふつう
  • 14-15:やせ気味
  • 14未満:やせすぎ
2歳のカウプ指数基準値

  • 18.5以上:太りすぎ
  • 16.5-18.5:太り気味
  • 15-16.5:ふつう
  • 13.5-15:やせ気味
  • 13.5未満:やせすぎ
3歳のカウプ指数基準値

  • 18以上:太りすぎ
  • 16.5-18:太り気味
  • 14.5-16.5:ふつう
  • 13.5-14.5:やせ気味
  • 13.5未満:やせすぎ
4歳のカウプ指数基準値

  • 18以上:太りすぎ
  • 16.5-18:太り気味
  • 14.5-16.5:ふつう
  • 13-14.5:やせ気味
  • 13未満:やせすぎ
5歳のカウプ指数基準値

  • 18.5以上:太りすぎ
  • 16.5-18.5:太り気味
  • 14.5-16.5:ふつう
  • 13-14.5:やせ気味
  • 13未満:やせすぎ

カウプ指数のメリット・デメリットと注意点

まーさ

カウプ指数の計算だと簡単!これでうちの子が肥満かわかるね。

カウプ指数は簡単に子供の肥満度を判断できますがメリットとデメリット、使うときの注意点があります。

平成24年3月乳幼児身体発育評価マニュアル|厚生労働省

カウプ指数のメリット

カウプ指数のメリットは判定が簡単で、目安がわかりやすいことです。

  • 月齢・年齢に関係なく、身長の割に体重が多いか少ないかが、簡単な計算で表せる
  • 成長曲線を用いれば、月齢・年齢ごとに正しく体格を評価できる
  • 身長が高い・低いによって評価に偏りが生じない

カウプ指数のデメリット

カウプ指数のデメリットは個人の評価として同じ月齢・年齢の子と比べられないこと、身長・体重の比較ができないことです。

  • 年齢で身長・体重の変動幅が違うため、カウプ指数だけで評価すると判断を誤りやすい
  • 判断を誤らないために成長曲線を参照することが不便なうえ、成長曲線からは個人のパーセンタイル値がわからないので、評価を数字で表せない

カウプ指数の注意点

カウプ指数は簡単に子供の身長と体重の割合が適正か確認する方法ですが、ちょっとあいまいなところがあります。

たとえば生後3ヶ月の赤ちゃんと生後11ヶ月の赤ちゃんは同じ基準で評価しますが、8ヶ月の差は大きいので本当に同じ基準で評価して良いとは言えません。

そのためカウプ指数だけで「太りすぎ」「やせすぎ」を評価しないで、参考値として利用した方が良いですね。

カウプ指数が気になったら生活習慣を見直す

成長中の子供が太り気味なのか、やせ気味なのかは親として気になります。

ただしたいていは日本人の感覚、女性の感覚で気にするので、子供のカウプ指数が少しでも太り気味だと「うちの子、肥満なのかな……。」と考えてしまいます。

カウプ指数の評価が明らかな「やせすぎ」だとまずいですが、スリムな方が良いと考えて「やせ気味」にしたいという考え方は間違っています。

子供のカウプ指数の結果が「太り気味」だとしても、とくに心配する必要はありません。

子供は大人と違って身長が伸び、体重もぐんぐん増えている最中です。そのため数ヶ月でで体格がガラッと変わります。

もしカウプ指数の結果が気になったら食事制限はしないで、子供が健康に生活できる生活習慣作りを目標にしましょう。

子供が健康に生活できる生活習慣

  • 起床・就寝の時間を一定にする
  • 朝昼晩の食事をきちんと食べる
  • 栄養バランスのとれた食事をする
  • 昼間は十分に体を動かして遊ぶ

子供の適正な体型は環境にも依存します。親の理想の体型を子供に求めることだけはしない方が良いですね。