まーさ
初誕生とは赤ちゃんの満1歳の誕生日を祝う行事で、家族が集って祝い膳を食べたり、赤ちゃんに一升餅を背負わせて歩かせるなどの風習があります。
昔の日本は新年毎に年をとる数え年だったので誕生日を祝う習慣はなく、初誕生は特別なお祝いだったんです。ベビータウンの調査によると、現在の初誕生実施率は以下の通り。
- 夫婦だけで行う|40.7%
- パパの親と行う|15.1%
- ママの親と行う|14.0%
- 両家の親と行う|17.7%
- 親以外の親戚も|7.7%
- 親戚以外の人も|1.2%
- 行なわなかった|3.5%
初誕生は96.5%と実施率が最も高い行事ですが、バースデーパーティーと混同してる人も多いと思います。なぜなら、
- 初誕生ってそんなにメジャーなの?祝い方わからない……。
- 赤ちゃんに一升餅を背負わせて歩かせるってどういうこと?
こういう疑問を持ってる人はけっこういるからです。もし赤ちゃんにちゃんとした初誕生のお祝いをしてあげたいなら、この記事を最後まで読んでください。
初誕生は赤ちゃんの行事の中でもかなり思い出に残る素敵なお祝い事なんですよ。
目次
初誕生のお祝いの方法
まーさ
初誕生のお祝いは、赤ちゃんが一升餅を背負う以外に地域によってお祝いの仕方・方法がいくつかあります。
一升餅を背負う
一番ポピュラーな方法が、赤ちゃんに一生餅を背負わせて歩かせることです。ただ赤ちゃんのひとり歩きの平均は1歳過ぎなので歩けない子も多いです。
赤ちゃんが一生餅を背負って歩けないといけないわけじゃないので、たとえハイハイでも安全を確保して背負わせればOKです。これは後で詳しく説明します。
地域によって「一生餅」「誕生餅」「背負い餅」「しょい餅」「力餅」「立ったら餅」「転ばせ餅」など呼び方も変わります。
一升餅を踏む
一升餅の上を裸足で歩かせるのもよく聞くお祝い方法です。お餅を踏むことで「地に足をつけて生きられるように」「足腰が強くなるように」という願いが込められています。
裸足ではなく、草鞋を履かせて踏ませる地域もあるそうです。
転ばせ餅
これはちょっと可愛そうですが、お餅を背負わせた赤ちゃんをチョンと押してわざと転ばせたり、小さな丸餅をぶつけて歩きづらくします。
赤ちゃんが上手に歩けると将来早く親元を離れたり、家を継がずに出て行く可能性があるので邪魔するそうです。また「困難や障害を乗り越えるように」と願いを込めて転ばせるという説もあります。
選び取り占い
初誕生のお祝いの際に行う「選び取り」という占い、ゲン担ぎのような遊びもあります。
赤ちゃんから少し離れた場所に物を並べます。赤ちゃんを歩かせ(ハイハイでもOK)、赤ちゃんが手に取った物で将来を占います。選び取りの動画があったので参考に。
・そろばん、電卓・・・商人向き、計算が得意になる
・ふで・・・芸術、物書きの才能、勉学の道に進む
・スプーン、箸・・・一生食べ物に困らない、料理人向き
・ハサミ・・・手先が器用になる、衣装持ちになる
・定規・・・几帳面、しっかり者、将来大きな家を持つ
・お金、お財布・・・お金持ち(玉の輿)、お金に困らない
・辞書・・・成績優秀、物知り
・くし、鏡・・・センスが良くなる、おしゃれになる
・楽器・・・音楽家
・ボール・・・スポーツ選手、運動神経抜群
・風船・・・大きく羽ばたく、世界に通用する
・工具・・・工作が得意、エンジニアになる
赤ちゃんが一升餅を背負う風習
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昔からお餅には神様が宿ると言われ、縁起の良い食べ物とされています。
一升餅ってどういうお餅のこと?
初誕生の一番の特徴は、赤ちゃんに「
一升餅には「寿」などの文字を入れますが、最近は赤ちゃんの名前を入れるなどイベントの意味合いが強くなってます。伝統行事でも、楽しむことは大切ですね。
一升餅の由来って何?
一升餅を背負わせる由来は「一生」にかけていて、「一生健康でありますように」「一生食べ物に困りませんように」という願いが込められています。
また形が丸いので「一生”円満”な人生を送れますように」という願いも込められています。
一升餅ってどれくらいの重さ?
一升は重さじゃなく体積(容積)の単位です。そのため一升餅はもち米だと1.5kg、水など液体だと1.8kgです。もち米に水を混ぜてお餅を作ると、一升でおよそ2kgです。
に……2キロΣ(゚Д゚)!
一升餅は赤ちゃんにはかなり重いんです。そのため長時間背負わせて無理させないよう。ただ過保護も初誕生には不向きです。調度良い具合に背負わせましょう。
一升餅はどうやって背負うの?
一升餅は風呂敷に包んで落ちないようにし、一つに縛ってお餅が背中にくるように「たすき掛け」にします。または、子供用のリュックに入れて両肩で背負わせます。
この一生餅を風呂敷に包んだり、リュックに入れて赤ちゃんに背負わせて「成長したねぇ。キャッキャウフフ❤」などと周りがワイワイ楽しみます。
一升餅を背負うときの注意点は?
風呂敷やリュックはしっかり肩にかけ、首にかからないよう注意してください。また子供が転んでケガしないよう、近くに物を置かずに畳やカーペットの上で背負わせます。
一升餅を背負って歩くことが大切なんじゃなく、とりあえず背負わせれば良いんです。そのため歩けないどころか、立てずに泣くだけの子もいます。
使った一升餅はどうするの?
一升餅のお祝いが終わったら、お餅はもちろん食べます。家族で食べたり、親戚やご近所に配って余らないようにします。
季節や場所にもよりますが、お餅は1週間ほどはカビも生えずに保ちます。ただせっかくの初誕生の一升餅なので、柔らかいうちに食べてしまいましょう。
初誕生のお祝いの詳細
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初誕生の服装はどうすればいい?
初誕生は神社などに出かけるわけじゃないので、赤ちゃんも両親も服装を気にする必要はないです。強いて言うなら、赤ちゃんは動きやすい服装が良いですね。
初誕生の食事はどうすればいい?
初誕生のお祝いの席では祝い膳が一般的です。そのためお宮参り、お七夜などと同じように、家族で食卓を囲んで祝い膳で食事をしましょう。
祝い膳の用意が面倒なら近くの割烹や和食料理屋に祝い膳を頼んでも良いですし、いつもの料理で通常のお食事会をしても問題ありません。
昼間の祝い膳だと大人1人あたり5000円前後、夜は5000円-1万円ほどです。わたしは近所の割烹で祝い膳をお願いして、1人4000-5000円ほどだったと思います。
初誕生のお祝いはどうすればいい?
初誕生のお祝いをあげる場合は、欲しいものを聞くなどして贈れば良いと思います。現金の場合は、身内なら1万円程度が目安です。
現金はのし付き紅白の「花結び」または「蝶結び」を選びます。表書きはどちらも上段に「初誕生祝」「祝初誕生」、下段に贈り主の苗字を書いて直接渡します。
初誕生のお返しはどうすればいい?
初誕生の食事の席もお七夜と同じように主催者が用意します。そのため祝い膳が内祝い(お祝い返し)と考えます。出席者への手土産にお菓子を用意しても良いですね。
基本的に初誕生のお祝いにはお返しの必要はないんですが、お礼を返したいなら以下のルールに従ってください。
- 何かもらったらお返しをする
- お祝い返しはもらった品の3分の1から2分の1
- 見返りを期待せずに食事会などに招く
- リーズナブルな品物にはお菓子を返す
- ちょっとしたお祝いは3,000-5,000円
- 関係が深い人にはお礼状も出す
- もらった日から1-2週間以内に返す
写真は撮影した方がいいの?
初誕生はお宮参りや七五三のようにフォトスタジオで記念写真を撮る必要はないです。
まーさ
という人は出張撮影がマッチングできるフォトワを使えばいいと思います。やっぱりプロの撮影は全然違います。特別な日くらい特別な思い出を残しましょう。
フォトワのサイトには、依頼できるカメラマンのプロフや実績がすべて掲載されてるので、隅々まで読んでください。詳しくは以下を参考にしてください。
初誕生は意外と思い出になる
初誕生で赤ちゃんの1歳までのお祝い行事は全て完了です(初節句は時期による)。赤ちゃんの時間は貴重なので、個人的には行事はほぼやっておいて良かったと思います。
わたしの一番記憶に残ったのが「初誕生」です。息子、娘どちらも風呂敷で一生餅を背負わせ、部屋の端から端まで歩かせました。どちらもフラフラ……バタンで大泣き(^_^;)
初誕生は赤ちゃんががんばる姿がメインです。一生餅を背負って歩く必死な顔……長いようで短く感じた出産から1年……大笑いしながら、心の中は感動でいっぱいでした。
息子と娘にしっかり一升餅を背負わせて、歩かせて、泣かせることができ、家族みんなにとって初誕生は良い思い出になりました。
みなさんも赤ちゃんが生まれたら、なるべくたくさんのお祝い行事を行なって、1日1日が忘れられない良い思い出を作ってください!