まーさ
妊娠には期間を数えるいろんな単位があります。わたしも時々こんがらがりますが、代表的な数え方は「妊娠週数」「妊娠月数」「妊娠初期・妊娠中期・妊娠後期」ですね。
- 妊娠週数|妊娠期間を週単位で数える
→妊娠0日-6日の7日間で妊娠1週間 - 妊娠月数|妊娠期間を月単位で数える
→妊娠0週0日-3週6日の28日間で妊娠1ヶ月
- 妊娠超初期|妊娠1ヶ月(妊娠0週0日-妊娠3週6日)
- 妊娠初期|妊娠2-4ヶ月(妊娠4週0日-妊娠15週6日)
- 妊娠中期|妊娠5-7ヶ月(妊娠16週0日-妊娠27週6日)
- 妊娠後期|妊娠8-10ヶ月(妊娠28週0日-妊娠39週6日)
基本的にはこれらの意味を押さえれば問題ないんですが、ネットや育児書を見てると「在胎週数」「胎生週数」「妊娠齢」「胎生齢」などがサラッと使われていたり……。
というわけで今回は、在胎週数、胎生週数、妊娠齢、胎生齢の意味をお話しますね。
在胎週数とは
と言うと一言で終わってしまうので、妊娠週数の意味をおさらいしておきましょう。
妊娠週数の数え方
妊娠週数(在胎週数)は妊娠期間を週単位で数える方法のことで、前回の生理初日(最終月経の初日)から起算して妊娠0週0日とします。イメージは以下のものです。
一般的に生理周期が28日の場合、生理開始から14日目に排卵が起こると考えます。卵子の寿命は1日なので15日目に受精が成立します。
本来は受精日を妊娠開始と考えたいところですが、生理周期は25-38日などズレがあるので、日本やアメリカではわかりやすい生理開始日が在胎週数の始まりと考えます。
“在胎”という名前から赤ちゃんがいる期間のイメージがありますが、実際は在胎週数と妊娠週数は同じ期間なんです。
胎生週数とは
胎生週数も妊娠週数と同じように「胎生◯週◯日」や「胎生◯ヶ月」と表します。ただし妊娠週数と同じで、受精が成立して受精卵が誕生した本当の日付はわかりません。
そのため生理周期を28日と考え、生理初日から15日目に受精が成立したとして、妊娠週数から2週間後が胎生0週0日と考えます。つまり、妊娠2週0日は胎生0週0日ですね。
その後は妊娠7-9週前後までに胎芽や胎児の成長具合を計測して、妊娠週数が修正されると胎生週数も同じく修正されます。
胎生週数はたまに見かけますし、胎生週数ベースで妊娠期間を数える国もあるので、覚えておくと便利……な人もいるのかもしれません(まぁ日本ではその程度です)。
妊娠齢と胎生齢とは
最後に
妊娠齢とは
妊娠とは、母体内で胎児を育てる動物で、雌の胎内で受精卵が子宮内膜に着床してから出産(中絶)に至るまでの状態のことです。
つまり、妊娠齢は「妊娠週数」で表す妊娠期間を指します。
胎生齢とは
胎生とは、雌が体内で卵を孵化させ、胎児が母体内で栄養を供給され、ある程度自立可能に成長した後に体外に出るまでの状態を言います。
つまり、胎生齢(胎齢とも言う)は「胎生週数」で表す妊娠期間を指します。
産後の年の数え方を年齢(月齢)というのと同じく、妊娠齢は妊娠週数をもとにした胎児の年齢(経過日)で、胎生齢は胎生週数をもとにした胎児の年齢(経過日)のことです。
まとめると、以下のようになります。
- 妊娠週数|前回生理初日を起算として妊娠0週0日と数える方法
- 在胎週数|妊娠週数と同じ意味の医療用語
- 胎生週数|受精日を起算として胎生0週0日と数える方法
- 妊娠齢|妊娠週数で表す胎児の年齢
- 胎生齢|胎生週数で表す胎児の年齢
やこしいので、まとめたわたしもこの記事を何度か見返すことになりますね……。基本的な妊娠週数や妊娠初期・中期・後期の数え方は以下で押さえておきましょう。